去る7月15日（金）に荒川法人会館において源泉部会役員会を開催しました。
　当日は、荒川税務署の三平法人第2統括官、黒澤法人第2上席をお招きし、安達源泉部会担当副会長、 酒井源泉部会長の挨拶に引き続き、当面の日程・内容等について協議し、下記のとおり決定いたしました。また、源泉部会の主催ではございませんが、9月に開催するセミナーも掲載しております。奮ってご参加ください。

　平成28年度税制改正によるマイナンバー（個人番号）記載対象書類の見直しが行われました。
　源泉所得税事務に関係する書類について、抜粋いたしましたので、執務の参考としていただければと思います。

1　マイナンバーの記載を要しない書類（抜粋）

（1）平成28年4月1日以後適用分

• 給与所得者の保険料控除申告書
• 給与所得者の配偶者特別控除申告書
• 給与所得者の（特定増改築等）住宅借入金等特別控除申告書

（2）平成29年1月1日以後適用分（抜粋）

• 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
• 源泉所得税の納期の特例の要件に該当しなくなったことの届出書
• 源泉徴収に関する申告書に記載すべき事項の電磁的方法による提供の承認申請書
• 源泉徴収に関する申告書に記載すべき事項の電磁的方法による提供の取りやめに関する届出書

2　マイナンバーの記載を要する書類（抜粋）

• 給与所得者の扶養控除等（異動）申告書 ※1
• 従たる給与についての扶養控除等（異動）申告書 ※2
• 公的年金等の受給者の扶養親族等申告書 ※3
• 給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書
• 源泉所得税及び復興特別所得税の年末調整過納額還付請求書兼残存過納額明細書
• 源泉所得税及び復興特別所得税の誤納額還付請求書
• 退職所得の受給に関する申告書 ※4
• 租税条約に関する届出書

3　扶養控除等申告書等へのマイナンバー（個人番号）の記載の特例

　給与等、公的年金等又は退職手当等の支払者に対して前頁記載（※1〜4）の申告書の提出をする場合において、その支払者が、これらの申告書に記載すべき提出する方ご本人、控除対象配偶者又は扶養親族等のマイナンバーなどの事項を記載した帳簿（注） を備えているときは、 これらの申告書を提出する方は、その申告書に、その帳簿に記載された方に係るマイナンバーの記載を要しないものとされました。
　この改正は、平成29年分以後の所得税について適用されます。

（注）※1〜4の申告書の提出前に、これらの申告書の提出を受けて作成された帳簿に限ります。 《国税庁H Pより》

【問1】昭和50年代まで、市町村税の一つに犬税がありました。 京都府と群馬県では、特定の犬種を指定して税率を決めていたのですが、この特定の犬種とは次の1〜4のうちどれでしょうか？

1　柴犬　2　スピッツ　3　シェパー ド　4　狆（ちん）

【問2】大正15年に清涼飲料税が新設されました。この清涼飲料税は、ある条件を満たした清涼飲料水だけに課税されました。さて、次の1〜3のうち、清涼飲料税が課された清涼飲料水はどれでしょう？

1　ミネラルウォーター　2　サイダー　3　オレンジジュース

《税務大学校HPより》

【問1】答え　4　狆（ちん）
京都府、 群馬県では、「猟犬、狆」と「其の他」とで税率に差を付けており、前者の税率の方が高く設定されていました。

【問2】答え　2　サイダー
清涼飲料税の対象となる清涼飲料水は、「炭酸ガスを含んでいること」が条件でした。

法人課税第2部門 統括国税調査官　三平順一
法人課税第2部門 上席国税調査官　黒澤裕貴子