最終更新日:2000-11-27

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  2. 開発ユーザ・DBの作成
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  4. データベースの設計

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グループウェアとは

 グループウェアとは組織(部門)内での情報共有を目的としたツールです。メンバーのスケジュールの共有、プロジェクトの管理、情報の共有、アドレス帳の共有、設備の予約管理等を実現するのに利用されます。

 グループウェアで有名なのは米Lotus社のNotes/Dominoがあり、大規模なグループウェア環境の構築に利用されます。また国内ではサイボウズ社のCybouz OfficeというWebベースのグループウェアがあり、コンパクトな設計かつリーズナブルな価格で中小企業または部門用グループウェアとしてシェアを伸ばしています。また同様のソフトとして、iOffice等が開発されています。(※私の会社では、全社的にはNotes4.6、部門用としてはCybouz Office3を利用しています。)

SkyBoardについて

 SkyBoardはTop Management System, Incが開発した、オープンソースのWebベースグループウェアです。掲示板、スケジュール管理、ワークフロー、共有アドレス、プロジェクト管理等、グループウェアに必要な機能はほぼ網羅しており、またWebベースの為、クライアントはブラウザのみで可能です。

 SkyBoardはPHP+PostgreSQLで開発されており、ソースが公開されているので、Webアプリケーションの開発サンプルとしても最適です。

インストール前準備

 SkyBoardの配布ファイルは「PHPプログラム+PostgreSQL用データベースCreate文」で構成されています。その為、インストールする前に、PHPの実行環境を準備してあげる必要があります。

 SkyBoardに付属のpre.txt.eucによると、インストール前に必要となるのは下記のソフトです。

ソフト名 バージョン 備考
PostgreSQL 6.5.3 / 7.0  
Apache 1.3.12 Dynamic Shared Object(DSO)を有効にする必要あり
IMAP c-clientライブラリ 4.7c  
GD 1.8.1 libpng、libjpeg-6b以降、zlibが必要
TryeTypeフォントを利用する場合はFreeTypeも必要
PHP 3.0.15-i18n-ja 国際化対応版
茶筅 2.02-1 奈良先端科学大学が開発した日本語形態素解析システム

※ただし、私がテストした結果、PHPも4.0で動作します。

 実際のところを言うと、上記ソフトのうち、必須なのはPostgreSQL、Apache、PHPです。その他のソフトウェアは無くても動作します。(ワークフローのオーバビュー機能、WebMail、Tipsの検索機能が使えなくなりますが)。

 さて、今回Laser5 Linux6.2に環境を導入するのですが、フルインストールを実施した際の初期状態で、下記のようになっています。

ソフト名 バージョン 備考
PostgreSQL 6.5.3  
Apache 1.3.12  
IMAP c-clientライブラリ 4.7  
GD 1.3  
PHP 3.0.12beta4-i18n ※特にこのバージョンでも問題ありませんでした。
茶筅 - インストールされていません。

 つまり、ワークフローのオーバビュー機能、WebMail、Tipsの検索機能を使用しなければ、SkyBoardのインストールのみでグループウェア環境の構築は可能です。

 なお、全ての環境をセットアップする場合の手順について下記に記述しますので必要であればインストールを行なってください。

1. PostgreSQLのインストール
こちらを参照してください。
2. Apacheのインストール
こちらを参照してください。
3. IMAP c-clientのインストール
作成中
4. GDのインストール.

 Ring Server Projectのホームページよりアーカイブを入手します。入手するのはgdの他にzlib、libjpeg、libpngです。それぞれのソースは/usr/local/srcに解凍します。

1) zlibのコンパイル(libpngをコンパイルするのに必要です)

[root@linux01]# cd /usr/local/src
[root@linux01]# tar xvzf zlib-1.1.3.tar.gz
[root@linux01]# cd /usr/local/src/zlib-1.1.3
[root@linux01]# ./configure --prefix=/usr/local
[root@linux01]# make clean
[root@linux01]# make
[root@linux01]# make install

2) libpngのコンパイル(makefileを変更する必要あり)

[root@linux01]# cd /usr/local/src
[root@linux01]# tar xvzf libpng-1.0.8.tar.gz
[root@linux01]# cd /usr/local/src/libpng-1.0.8
[root@linux01]# cp scripts/makefile.linux makefile
[root@linux01]# vi makefile
[root@linux01]# make clean
[root@linux01]# make
[root@linux01]# make install

makefileの変更点(下記のように変更する)

ZLIBLIB=/usr/local/lib
ZLIBINC=/usr/local/include

3) libjpegのコンパイル(※アーカイブはjpegsrc.xxxx.tar.gzとなります。)

[root@linux01]# cd /usr/local/src
[root@linux01]# tar xvzf jpegsrc.v6b.tar.gz
[root@linux01]# cd /usr/local/src/jpeg-6b
[root@linux01]# ./configure --prefix=/usr/local --enable-shared
[root@linux01]# make clean
[root@linux01]# make
[root@linux01]# make install

4) gdのコンパイル(Makefileを変更する必要あり)

[root@linux01]# cd /usr/local/src
[root@linux01]# tar xvzf gd-1.8.1.tar.gz
[root@linux01]# cd /usr/local/src/gd-1.8.1
[root@linux01]# vi Makefile
[root@linux01]# make clean
[root@linux01]# make
[root@linux01]# make install

Makefileの変更点(下記のように変更する)

14行目
前:
#CFLAGS=-O
後: #CFLAGS=-O

17行目
前:
#CFLAGS=-O -DHAVE_XPM -DHAVE_JPEG -DHAVE_LIBTTF
後: CFLAGS=-O -DHAVE_JPEG -DHAVE_LIBTTF

26行目
前:
LIBS=-lm -lgd -lpng -lz
後: #LIBS=-lm -lgd -lpng -lz

36行目
前:
#LIBS=-lm -lgd -lpng -lz -ljpeg -lttf -lXpm -lX11
後: LIBS=-lm -lgd -lpng -lz -ljpeg -lttf

43行目
前:
INCLUDEDIRS=-I. -I/usr/local/include -I/usr/include/X11 -I/usr/X11R6/include/X11
後: INCLUDEDIRS=-I. -I/usr/local/include -I/usr/include/X11 -I/usr/X11R6/include/X11 -I/usr/include/freetype

5. PHPのインストール

こちらを参照してください。但し、configureスクリプトの実行部分は下記のように変更します。

[root@linux01]# ./configure --enable-i18n --enable-mbregex --enable-track-vars --with-pgsql=/usr/local/pgsql --with-apxs=/usr/sbin/apx --with-gd=/usr/local
6. 茶筅のインストール

茶筅をダウンロードします。

http://cl.aist-nara.ac.jp/lab/nlt/chasen.html

ファイルはRPM形式パッケージですので、下記のコマンドもしくはGnoRPMでインストールします。

[root@linux01]# rpm -ivh chasen-2.02_2.1-1.i386.rpm

茶筅は下記コマンドで起動します。

[root@linux01]# chasen -s

SkyBoardのインストール

 SkyBoardをダウンロードします。ダウンロードはTop Management Serviceのホームページより行なってください。(ダウンロード時に名前を登録する必要があります。)

 ダウンロード後は下記手順でインストールを行なってください。

1. SkyBoardの解凍
ダウンロードしたSkyBoardを解凍します。
[root@linux01]# cd /usr/local/src
[root@linux01]# tar xvzf skyboard-2.0.tar.gz
2. Webアクセス用のPostgreSQLユーザの作成

PostgreSQL管理者のIDでログオンを行ない、下記コマンドを実行してください。

bash$ createuser nobody
Shall the new user be allowed to create databases? (y/n) n
Shall the new user be allowed to create more new users? (y/n) n

3. SkyBoardデータベースのインストール(PostgreSQL)

PostgreSQL上にSkyBoard用のデータベースを作成します。インストール用のシェルスクリプトが用意されていますので、それを実行します。この作業はPostgreSQLの管理者ユーザで行ないます。

bash$ cd /usr/local/src/skyboard
bash$ ./postgres.sh
Name your database.(default:masters) -> masters
4. SkyBoardプログラムのインストール

こちらもインストール用のシェルスクリプトが準備されているのでこれを実行します。 この作業はrootで行ないます。

[root@linux01 skyboard]# ./root.sh
Where is DocumentRoot of Apache? -> /home/httpd/html


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