雑感



 なんだかんだで購入してから、はや6年。それほど熱を入れてガンガン走るわけでもなくて、だた何と無く一緒に過ごしてきました。でも、1日とて忘れたことはありません。僕にとってCB750(RC42)は、そんなバイクです。


 

 

 


 RC42が発売されたのは1992年。元となったのは1990年アメリカ向けのナイトホーク750でした。RC42の構造が非常にベーシック(枯れた技術^^;)なのは、このナイトホーク譲りです。80年代後半、アメリカの経済は不調でした(日本はバブルの時期^^;)。冷え込んだアメリカの2輪市場に、ホンダが投入したのが(戦略?)安いナナハン、ナイトホーク750だったのです。僕の記憶では、新設計はフレームのみだったと思います。後は寄せ集め。でも安かった。^^;


 その時期日本は、レーサーレプリカに飽きて空前の(笑)ネイキッドブームでした。ゼファーの独壇場!(涙) ホンダファンとしては歯がゆかったのです。で、BIG−1の登場となるわけなのですが、かっこいいんだけど・・デカイ。当時大学生だった僕には買えるはずもなく、指をくわえて見ていました。もっと手軽な(安いを含む^^;)大型バイクはないのか?ゼファーに負けないホンダのバイクは?そう思ったのは、僕だけではなかったようです。

 


 で、そんな日本のニーズに、ホンダが出してくれた答えがRC42だったわけです。日本向けに、フロントWディスク、タンクなどの外装を変え、空冷4発ネイキッド、その名もCB750としてデビューしました。当時、単純な僕は大喜びでした。スペック、デザインなど全てにおいてゼファーより上(ゼファーファンの皆さん御免なさい^^;)
が、今になって冷静に考えると・・・。1000ccと400ccはCBRのエンジンで新設計のSF。何で750だけCBXのエンジンなの?CBR750もあったでしょ? 未だにぎもん・・・。。


 勝手な想像ですが、当時の日本のメイン市場は400ccで、「限定解除は教習所」が実現の方向に向かっていた時期で、さらに、大型バイク国内販売解禁と、リッターバイクの市場のボリュームアップが期待される時です。切られちゃったんだろーな。(笑) ホンダの中のウエイトは400>1000>750だったんだと思います。ゼファーがあまりにもうけてしまったので、焦ったのかもしれない。「空冷4発ネイキッド、だったらナイトホークでいいじゃん。」とか「とりあえずこれでつないで置いて、750市場の様子見ますか〜。」とか「ゼファーに対抗するなら、名前はCBでいいでしょ。」とか・・・。
嗚呼、なんという生い立ち。^^;

 

 


 かくして格安バイクRC42は誕生したのでありました。(ホントか〜^^;) でも、その安さ、乗り易さは、一部で圧倒的な支持を得ました。そう、教習所!^^; [大自二]持ちの人なら一度は乗ったことのある、「バイクはあいつに教えてもらったぁ。」的地位を不動のものにしつつあります。反面、ツーリング先などで「あ、教習車ね。」でかたずけられます。(涙)

 「派手じゃない」 一言でRC42を表現するなら、僕はこの言葉を選びます。「第三京浜」な人たちには「ケッ」と言われてしまいそうですが・・・。(笑) そーゆーバイクなんです。ゼファーとは似て非なるものと最近は結論してます。アフターマーケットのパーツ数がそう言ってます。

 僕は好きなんです。そんなカリカリしていないところ、必要十分なところ。寄せ集めだけど、それは実績のある部品を集めたって事だし。気負うことなく乗れるし。デザインはこれぞバイクって感じだし。いい事づくめのような気がする。乗れば乗るほど好きになるバイクです。

 

 

 「RC42がこんなにいいバイクである事に世間が気づいてない。」状況の中で、僕はそれに気がついた一人である事。最近ちょっと誇らしく思います。^^;

まだまだ続く^^; でも、気が向いた時に・・・。


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