ホームセンターのボルト


先日行ったツーリングの時の話です。一緒に行ったVFRが、僕の前を走っていました。すると、「カン、カラカラカラ〜」と妙な音。と同時になんか転がってきます。「缶でも踏んだか。」とその物体を避けつつ見ると・・・。マフラーのサイレンサ!大爆笑でした。しばらく、おかしくて、笑っちゃって、左によって止まるのが精一杯でした。その場で、針金で吊って応急処置を施しました。んで、その先のホームセンターでボルトを買う事にしました。

M8のボルトを購入して、取り付けようとしたら・・・。M8ボルトって、あたま(6角部)13o!なんですね。しらなかった(汗)。一緒に行った3人とも知りませんでした。バイクのボルトのあたまって、普通、8o,10o,12o,14o・・・ですよね。その時も何も疑わず、12oか14oだろうと思っていました。

数日後、なんでだぁ〜?、と気になって機械設計製図便覧をひらいてみました。

それによると、1985年に ISO との整合をはかるため、JIS 規格の改正が行われたそうです。この新規格は、まったく新しい構想によって作られたために、旧規格との対応はきわめて不十分だったそうです。でも、旧規格は広く利用されていて、急な移行は不可能。で、現在の規格は、新・旧 JIS の2本立てになっています。(参考:JIS B 1180、JIS B 1180 附属書) ふむふむ。M8のあたまが、13oなのは新JISなのかぁ。

ところが・・・。旧JISでもM8ボルトのあたまは、13oでした。^^;

よく見ると・・。旧JIS(新JIS B 1180 附属書)では、六角ボルト(並形六角ボルト)と小形六角ボルトの2種類がありました。バイクのボルトとサイズが同じ規格は、この小形六角ボルトでした。う〜むナットク。

せっかくなのでボルトのあたまのサイズを比較してみます。↓

呼び 新JIS 旧JIS 旧JIS
-  六角ボルト  六角ボルト  小形六角ボルト
M4 7o 7o
M5 8o 8o
M6 10o 10o
M8 13o 13o 12o
M10 16o 17o 14o
M12 18o 19o 17o

これを見ると、結構違いますね。同じ径のボルトなのに・・・。規格化するとコストダウンなどのメリットが出来るはずなんですが・・・。こうも色々あると困っちゃいますね。過渡期って事もありますけど。あ、あくまでバイクに流用しようとした時の話です。工業的には問題ないのでしょう。^^;

工具セットのめがねレンチやボックスこまなどに、7o、11o、13o・・・なんて入っていて、使えないな〜と思っていたんです。今やっとスッキリしました。ISO準拠工具だったんですね(笑)。

あとで聞いた話では、バイクや車には軽量・小型化のために、この小形六角ボルトを使うそうです。ますますナットク。世間では特殊なボルトって事なのかぁ〜。普通ホームセンターでは、置いていないと思います。僕は見た事ありません。バイク用品店ならあるかも。でも・・・、強度が必要とかの特別なボルトでない限り、一般的に売っているボルトで問題ないんじゃないか、と思います。

あ、強度。ボルトの強度区分とかあったなあ〜。これについてはまた今度書きます。たぶん・・・きっと(笑)。あと、新JISへの移行ってどのくらい進んでいるんだろ?最近のバイクって新JISなんですか?

結論:ホームセンターでボルトやナットを買う時は注意しよう。


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