写真画質プリンタ

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デジカメで撮った画像を、年賀状できれいに印刷したいというのは当然の成り行きです。
エプソン「PM-700C」の登場で、インクジェットプリンタも写真並の高画質になってきました。
続々と出てきた写真画質プリンタと、光沢があり、写真に適した昇華型プリンタ
の主なものを掲載しました。
私は、昨年、松下の昇華型プリンタ「NV-MPC3」を買いました。
専用用紙しか使えないこと(官製はがきには、専用のカセットでシール面の上に印刷)
葉書サイズ1枚2分、70円(シールは140円)かかりますが、写真やプリクラには最適です。
また、インクジェットプリンタもエプソン「PM-750C」に買い換えましたが、
専用紙では、本当に写真のようです。(普通紙ではいま一歩)
写真画質のプリントは時間がかかるのが難点ですが、
きれいにプリントしたい人は検討してみて下さい。

インクジェットプリンタ

	定価 T-ZONE (12/4)	解像度 インク色数	印字速度(A4/分) 重さ	インク コスト	備考
	EPSON PM700C \59,800 \29,800	720*720dpi 6色フォト	カラー0.6-0.3ppm 白黒1.6ppm 5.2Kg	写真\27.9 カラー\19.8 白黒\4.7	マイクロドットと6色フォトインク で写真画質の先駆け 自動画像修正で鮮やかに
	EPSON PM750C \59,800 \44,800	1440*720dpi 6色フォト	カラー1-0.22ppm 白黒1.7ppm 5.2Kg	カラー\22.3 白黒\3.2	スーパーマイクロドットで画質アップ カラーは比較的速いが白黒は遅い 自動画像修正で鮮やかに
	Canon BJ700J \64,800 \39,700	1200*600dpi 7色フォト	カラー3.2-0.4ppm 白黒4.5ppm 5.9Kg	フォト\31.7 カラー\20.1 白黒\4.7	耐水インクで濡れても滲まない 白黒は速い カラー(フォトファイン)は遅い
	ALPS MD1300J \59,800 \45,100	昇華600dpi マイクロドライ 1200dpi	昇華9分5秒 カラー 3分14秒-5分4秒 白黒38秒(2ppm) 4.5Kg	(昇華用紙) A4\110 葉書\35 シール\90 (インク) 昇華\142.1 フルカラー \35.4 カラー\10	昇華型とマイクロドライの選択 昇華型プリンタでA4が可能 マイクロドライでメタリック印刷 Ｔシャツアイロンプリント MD2300で見られた横縞は目立たず 時間はかかる 印刷コストも大 普通紙も光沢、耐水(マイクロドライ) MD1500Jはスキャナ付だが、昇華はなし
	HP 720C \44,800 \32,700	1200*1200dpi相当 (600*600+技術) 4色	カラー4-0.2ppm 白黒8-4ppm 5.5Kg	フルカラー \12.6	世界最小の超微粒子インク 4色ながら、1ドット16回のインクドロップ 白黒はレーザー並でカラーも速い 前面給紙で、設置面積少なく、音も静か NECにOEM
	HP Photo \52,800 \39,800	300*300dpi 6色フォト	カラー0.6-0.3ppm 白黒1.5ppm 9.1Kg		写真専用プリンタ 300dpiだが1ドット8ドロップで写真画質 室内耐光性3年、色褪せない 通常の文書印刷には不適 A4を曲げずに入れるので本体は大きく重い
	LEXMARK 7200 \64,800 \44,800	1200*1200dpi 6色フォト	カラー3ppm 白黒8ppm 4.3Kg		インクは顔料系でにじみにくい 白黒はレーザー並の速さ 解像度は一番だが、カラーで黒の粒状感 7000からフォトへバージョンアップ可能 世界最大のプリンタ専業メーカー (IBMから独立)富士通にOEM

インクジェットでは、どれが良いか

• 専用紙での画質では、EPSONのPM750C、ALPSのMD1300J、HPの720CとPhotoの評価が高い。
• ALPSのMD1300Jは、昇華型でA4サイズが可能だが、専用用紙とインクで1枚\200〜\300かかる。
• ALPSのマイクロドライ方式は、熱転写のようなもので、メタリックカラーもある。
• 印刷速度は、一般に日本製より海外の方が速い。(画質より、速度優先)
• HPの720Cは、日本市場をターゲットにした商品で、値段も安く、通常の文書も速い。
• EPSONのPM750Cは、普通紙での画質は今一歩で、濡れると滲む。
• 写真専用なら、EPSONのPM750CやALPSのMD1300Jも良いが、総合的にはHPの720C。

年賀状には

• 年賀状は、今年から発売された、コート紙がベター(一部郵便局では売切れ)。
• コート紙はインクジェット用なので、アルプスは再生紙がベター。
• 印刷に失敗したり、再生紙をコート紙に交換する場合、手数料は１枚５円。
• きれいさでは、専用紙に、お年玉付切手の組み合わせ。

最近のプリンタについては日経ＣＧ１１月号

昇華型プリンタ

	定価 T-ZONE (12/4)	解像度	印字速度 自動給紙	インク コスト	接続	備考
	松下 NV-MPX1 \59,800 \49,800	144*288dpi 480*1280ドット 10bit	95-125秒 はがき10枚 シール25枚	はがき\56 シール\120 官製\48	パラレル PCカード ビデオ	4/9/16分割 PCカードから直接プリント ビデオからもプリント
	OLYMPUS P-300 \59,800 \49,800	306dpi 1024*1376ドット	100-135秒 専用30枚 官製25枚	はがき\58 シール\108 官製\60	パラレル C1400L	16分割 OLYMPUSデジカメから直接プリント (C400は不可、要ケーブル)
	CASIO DP-8000 \43,000 \29,800	446*297dpi 1920*960ドット	手差し	はがき\68 シール\120 官製\68	パラレル QV	16分割 CASIOデジカメから直接プリント (149dpi、640*480ドット) 手差なので大量印刷は向かない
	CASIO V-7 \52,000 \	300dpi	3分45秒 文字30秒 専用25枚 官製15枚	はがき\68 シール\120 官製	ビデオ S端子 QV	文字入力、宛名書き、住所録 レイアウト202種類 CASIOデジカメから直接プリント 宛名は溶融印刷
	SHARP VP-EC1 \56,000 \	300dpi相当 1280*480ドット	95秒 官製130秒	はがき\57 シール\136 官製\80 布転写\140	パラレル 赤外線	2/4/16分割 SHARPデジカメから赤外線プリント (150dpi、640*480ドット) ハンカチやＴシャツにプリント
	SONY DPP-M55 \49,800 \37,800	144*144dpi 640*480ドット	85-105秒 給紙25枚 \12800別	はがき\59 シール\120 官製\60	パラレル 赤外線	カレンダーや16分割シール SONYデジカメから直接プリント
	FUJI TX-7 \58,000 \49,800	TA方式 145dpi 480*640ドット	98秒 連続10枚	用紙\49 シール\98	パラレル ビデオ SSFDC	専用用紙が発色するのでインク不要 4/16分割 スマートメディアから直接プリント 別売テンプレート\5800で画像合成

昇華型プリンタとは

• 用紙は通常葉書サイズで、写真、プリクラ、葉書に向いています。
• 熱転写のように、インクリボンを使い、熱で気化させて用紙に定着させます。
• 1677万色のフルカラー印刷が可能で、ドットが見えず、濃淡がなめらかに表現できます。
• CMYの3色を別々に印刷するので、時間がかかります(用紙が行ったり来たり)。
• 専用の用紙を使い、官製はがきの場合は、シールを張りつけた上に印刷する形になります。
• インクカセットは用紙とセットの使いきりなので、高くつきます。
• 用紙に応じて、インクカセットを交換します。
• インクカセットの仕様は、2通りありますが、三菱は独自で自社のものしか使えません。
• 解像度は通常150dpiと低めなので、文字はギザギザが目立ちます。
• アルプスのMD1300とMD2300は、A4サイズで600dpiなので、文字もはっきりしています。
• 選択の基準は、300dpi、自動給紙、ビデオからのプリントなどです。
• デジカメと同じメーカーであれば、ダイレクトプリントができるなど便利です。
• 印刷したものは、時間が経つと退色し、アルバムに張ると、ビニールなどに色が写ります。
• 富士の「TX-7」は、TA方式といって、インクリボンは使わず専用用紙を発色させます。
• TA方式の場合、退色やにじみは少ないようです。
• 銀塩写真同様、紙で長期間保存したい場合は、デジタルラボに依頼するしかありません。