『ロシアと20の人女たち』    2005年8月3日(水)〜8月10日(水) [ 下北沢 ザ・スズナリ ]
作・演出 ● 高見亮子

どこかの国からやってきた留学生に「私は日本をよく知っている。好きだ。日本には『侍』の精神を学びに来た」と言われた。最後の部分を聞いて、私は急に意地悪な気持ちになった。「よく知っている」などと、よくも言えたもんだ。何年前の話をしているのだ。が、反論しようとして思いとどまった。自分にも思い当たるコトがないでもない。
ロシアが気になる。行ったことはないし、ロシア人に知り合いもいない。それでも「よく知っている」気になっていたりする。なぜなら、プーシキンやチェーホフやトルストイが「好き」だからだ。でも、私は、何年前の話をしているのだ?
留学生が「『侍』が好きだ」ともう一度繰り返したとき、その表情は自信満々だった。胸まで張っていた。私は、負けてなるものかと思った。チェーホフしか知らないとしても、ひるむまいと思った。
というワケで、この作品では、旅する女たちが「ロシア」を雄弁に語ります。
『三人姉妹』のイリーナ、『桜の園』のラネーフスカヤから、『復活』のカチューシャ、『初恋』のジイーナ、『オネーギン』のタチアーナ、あるいはエカテリーナ2世、ピアニストのユージナ、宇宙飛行士のテレシコア、ジプシー女……
女たちの「知っているつもり」と「思い込み」は強引につなぎ合わされ、「思い入れ」はヒロインたちをめいめい勝手に成長させ、やがて、どこにも存在しない、けれど愛すべき「ロシア」が立ち現れる物語です。


作・演出 高見亮子
出演 多田慶子 / 小山萌子 / 吉村恵美子
笠久美(PROJECT ジョカ) / 林知恵子 / 杉山明子
池田素子 (ダンサー) / 公門美佳 (ダンサー)
栗栖千尋 / 高見亮子
(以上2名かもねぎショット)
中川安奈
【お詫び】
かもねぎショットの松本朋子と森本里美は、それぞれ体調不良・入院のため、今回の公演に出演できなくなりました。お詫び申し上げます。
美術 加藤ちか
照明 中川隆一
音響 藤田赤目
衣裳 高橋 佳
舞台監督 北村雅則
票件管理 高橋衿子
チラシの絵 永山裕子
宣伝美術 西山昭彦
制作 かもねぎショット制作部
主催 かもねぎショット