かもねぎショット+オフィスコットーネ公演 『Circle Dnace 〜疾走する街〜』
2004.3.18(木)・・・24(水) [麻布 Die pratze]
振付・構成・演出 ● 伊藤多恵
テキスト ● 高見亮子

『サークルダンス』は、駅にとどまらない「街」が舞台。
あふれる無数の「物語」がすべてつながってゆく不思議な「ダンス」です。
photo/Gasho Ito

『サークルダンス』 観客の声より

・ テーマは、ごく簡単にいってしまえば現代人の孤独ということになるのかもしれないけど、そんな言葉ではくくれないものがあそこにはあった気がします。そこにいたのは現代人ではなく、普遍的な人間なのではと思います。最初から最後まで素晴らしかった。
・ふきすさぶ街頭や駅で出会う不特定・個々人は、荒々しく臆病で分かり合ったように倒れたり依存したり踊ったり介抱したりして…現代のニッポン都会人の孤独と連帯? が奇妙であるが趣味良く草ぶき、そよいでいた。
・ダンスとお芝居が優雅に織りあわされて素敵でした。いい春を迎えられそうです。
・都会の孤独はコインの表裏。スニーカーは都会の脚。だから片方だけのスニーカーは、都会の脚の孤独を証明しているようでした。長いコートも都会を表す小道具として、とても効果的。
・思いっきり笑えました。ダンスと演劇のコラボレーションが不思議。短編小説をザッザッと読んでしまった気分。
・すばらしかった。振付も最高。全てに満足しました。
・正直びっくりしました。ギャグっぽい所はマジで面白いし、なんだか人間の内側って不思議だなーって。とっても魅力的だと思いました。
・普段の日常にあるような出来事だから共感できるところが沢山あった。
・日常のことと重なって、心に残るものだった。
・シュール爆発!って感じで、初めて観たけど楽しかった。思いや物事が体で表現される不思議さ面白さ!
・笑いました。ほんとうに笑いました。but じーんともしました。いや〜とても良かったです!
・なんだかものかなしい、というか、哀愁を感じる作品だったけど、最後ではあったかい気持ちになれました。
・今日は非常につめたい雨がふり出かけるのがちょっとだけつらかったけど、本当にきてよかったです。お腹のそこから笑いころげ、また、ジーンときて、そうそうとうなずき、心暖まりました。
・同じ舞台を三回もみたのははじめてで、とても贅沢な思いをさせていただきました。今回は、後ろの席で観ようと決めていたのですが、そしたら、「子供はみちゃいけないヨ」といつも大人たちが言っていたところをのぞき見している気分でした。
・人が意識するしないに関わらず、私達人間はつながり合い、補い合い、関わり合い生きている…ひとりひとりは完璧ではなく、トンチンカンで孤独で、その愛しさ…嬉しくて涙があふれてきました。
・おもしろい! いろいろ考えながら見られた。想像がふくらんだ。
・お笑い系のものを見ることが多いのですが、こういうのもいいなあ。
・ダンス(?)で泣けるのはなぜでしょうか? ありがとうございました。ステキな公演でした。みなさんステキです。(女性)
・4人のダンスシーン、とても迫力がありました。スタイリッシュでカッコよかった。(女性)
・ ダンスが素晴らしい!(多数)
・ピンクの服を着ていた人(注:公門美佳さん)に悩殺されました。(男性・多数)
・今まで見たことない世界。4人組のおしゃべりのシーンが好きです。(10代女性)
・栗栖さんのダンス、かわいかったです。(多数)
・4人組の笑いさえまくりです。それらの会話が、周りの気持ちを変えるところが、たまらなくよかった。(20代男性)
・わたしには親友と知人しかいないという友達観とか、傷口に塩をぬる多田さんのセリフには心から共感できました。バナナで偽の電話をしながらごめんなさーいとバッグをぶるける人も切なくてよかった。(40代女性)
・稀に、個性的で美しい女性がチラリと普通の姿を見せてドキッとすることがありますが、今日の多田さんが、まさにそれでした。(男性)
・それぞれが見せ場を作っていたが、(中略)「傷口に塩をぬる女」宣言の多田慶子が秀逸。伊藤の振付は高見さんにツラクあたっているのが可笑しい。(男性)
・『ダブルス』が好きだったので見にきましたが、『ダブルス』以上に好きになりました。(女性)
・毎回毎回不思議な雰囲気の作品で、予想がつきません。(女性)
・今、一番演劇を観ることが面白いと感じているのですが、そのきっかけを作ってくれたのが、前回公演の『「おはよう」の国』でした。今回もとても面白かったです。選曲も最高でした。


振付・構成・演出 伊藤多恵
テキスト 高見亮子
出演 多田慶子 / 山本光洋(ホームページ) / 千葉真由美 / 鈴木秀城
野和田恵里花 / 松本大樹 / 池田素子(ホームページ) / 公門美佳
笠久美 (発電ジョカ!!) / 今井美佐穂  / 落合友美 (発電ジョカ!!
高見亮子(かもねぎショット) / 栗栖千尋(かもねぎショット)
照明 中川隆一
音響 藤田赤目
舞台監督 北村雅則
宣伝美術 西山昭彦
写真 世界文化フォト
製作 (有)オフィス コットーネ
主催 かもねぎショット

ルリンのZOO駅だったかパリの北駅だったかで、日がな一日写真を撮り続けたことがある。「フン、感傷的な奴め」と言われるのが嫌で今まで秘密にしていたが、郷愁をそそられる欧州の「駅」が、私はかなり好きだ。
大量のスーツケースを載せた荷台が行き交い、物売りの声が飛び交う中を、ぶらぶらと歩いてシャッターを押し続けた。荷物の見張り番をしながら母親を待つ兄妹。楽器の入ったハードケースに座り煙草を吸う若者。ゆっくり歩く老夫婦。手を取り合って列車に乗り込むカップルのかたわら、無表情で抱き合う母と息子。いくつもの「物語」を勝手にでっちあげるうちに、目の前の光景はどんどん流れていき、小1時間も経てば「物語」と登場人物たちは完全に入れ替わっていった。 私が心につくりあげたAからZの、いやいやもっとたくさんの「物語」は、それぞれ独立しているものだと思っていた。ところが、「それは。すべてつながってるんだよ。」と言われた。たしかに、AとBの「物語」は同じ列車に消えていったし、CとDの「物語」は同じベンチでリレーされたし、はたまた、同じ乞食が渡り歩いていくつかの「物語」をつなげたものだ。そう考えると、いきなり、やけに大きな物語が立ち現れた。壮大さに圧倒され、感傷など吹っ飛んでしまった。