KPU 薬用植物 JPG ライブラリーより |
ホウノキ
Magnolia obovata Thunb. | |||
科名 | : | モクレン科 Magnoliaceae | ||
生薬名 | : | コウボク 厚朴 | ||
薬用部分 | : | 樹皮 | ||
成分例 | : | 精油machilol アルカロイド magnocurarine | ||
産地 | : | 日本、中国 | ||
適応 | : | 鎮咳、鎮静、 腹部膨満 |
本邦暖地の山野に自生する落葉高木で、初夏、黄色を帯びた白色の花を開く。樹皮を厚朴と呼び薬用とする。“朴”は樹皮の意で、厚い樹皮に由来する。漢方的には「気血水」の上昇を抑える作用、すなわち気=精神の安定や鎮咳、また水毒=吐き気やめまいを改善する作用を有し、多くの方剤に配合されている。病院においても半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)は腹部膨満、消化不良、心身の安定に。小柴胡湯と半夏厚朴湯の合方の柴朴湯(サイボクトウ)は喘息などにしばしば用いられている。(画像は京都薬科大学KPU 薬用植物 JPG ライブラリーより。なお、商用目的の使用は禁止されます。)