ダイダイ
ミカン科 Rutaceae
Auranti-Pericarpium
生薬名 橙皮(トウヒ)
枳実(キジツ)
薬用部分 果実
成分例 精油Limonene
Flavanone配糖体
産地 和歌山、愛媛、中国
適応 健胃、駆風、矯味、去痰
   
インド、ヒマラヤ原産で広く暖地に栽培される。球形の液果は初め緑色、秋から冬熟し橙黄色となり、年を超すと再び緑色となり、2−3年は落ちない。ダイダイ(代々)の名はこれに由来し、正月飾りは、代々、黄金がどっさりはいりますようにとのねがいから。薬用としては果皮を乾燥したものを用い、健胃薬として、日本薬局方苦味チンキ、トウヒチンキの一成分となる。又漢方では乾燥した実を枳実(キジツ)と称し荊芥連翹湯など広くに配合される。又同類生薬のウンシュウミカンの果皮である陳皮も漢方に供される。