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D.相互作用

薬の飲みあわせによる相互作用例をまとめていく予定です[まだACE阻害剤(降圧剤の一種)だけです]。相互作用は薬の飲み合わせにより副作用の発現、作用の減弱または増強を起こす可能性のあるものをいいますが、併用禁忌以外は注意をはらいつつ併用されることも多々あるかと思います。多少専門的になるかもしれません、何かございましたら、ご自身で判断せず医師、薬剤師にご相談されますようお願いいたします。

1.ACE阻害剤

一般名 商品名 併用薬品 相互作用 備考
ACE阻害剤
ほぼ共通
アデカット(武田)
インヒベース(ロシュ-エーザイ)
エースコール(三共=ベーリンガー)
オドリック(ヘキスト)、プレラン(中外)
カプトリル(三共=BMS)
コナン(吉富=ミドリ)
ゼストリル(ゼネカ)、ロンゲス(塩野義)
セタプリル(大日本)
タナトリル(田辺)、ノバロック(シェーリング)
チバセン(チバガイギー)
レニベース(万有)、
カリウム保持性利尿剤、カリウム補給剤 血清カリウムが上昇することがある。 血清カリウム値に注意
利尿降圧剤 初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こす場合がある 少量より投与
リチウム 外国で一部のACE阻害剤でリチウム中毒が報告されている 血中リチウム濃度に注意
インドメタシン、又はNSAID 降圧作用が減弱されることがある
インスリン、又は経口血糖降下剤 低血糖が起こりやすいとの報告がある
塩酸テモカプリル エースコール 硫酸グアネチジン 降圧作用が増強されることがある
カプトプリル カプトリル アロプリノール 本剤の代謝が抑制される 低用量より慎重に投与
硫酸グアネチジン 降圧作用が増強されることがある
ニトログリセリン(貼布剤)
免疫抑制剤 好中球減少、無顆粒球症が現れやすい 血液像に留意、定期的に検査
アラセプリル セタプリル アロプリノール 活性代謝物のカプトプリルの代謝が抑制される。
塩酸ベナゼプリル チバセン 他の降圧(利尿降圧剤、硫酸グアネチジン等)、ニトログリセリン製剤 降圧作用が増強されることがある
マレイン酸エナラプリル レニベース 硫酸グアネチジン 降圧作用が増強されることがある
ニトログリセリン(貼布剤)
リファンピシン 降圧作用が減弱されることがある