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禁忌・相互作用薬

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C.妊婦禁忌薬例

妊娠されている時は、どのような薬を飲む場合でも主治医にご相談ください。その有益性が上回る時のみ服用することになると思います。以下は一例です。安全性が確立されている薬剤はほとんどないと考えた方が良いかもしれません。未知のものが大部分です。ビタミンAの催奇形成が問題になったのはつい最近のことですが、逆に疑問視する論文もあるそうですから、因果関係を科学的に証明するのは以外と困難なことなのかもしれません..疑わしきは飲まずですが、飲んでしまった後、妊娠に気づくということは多いのではないでしょうか、こういったケースでは、妊娠初期ということにもなるでしょう..。一方で、必要以上に心配されたり、不必要な中絶は避けなければなりません。虎の門病院産婦人科の古市郁子医師は「一般に先天性奇形は二、三%の確率で起こります。百%安心な妊娠というのはあり得ない。多くの場合、薬を飲んでも、一般の妊娠と危険に差はありません」と述べられています。(注:下線部は98/04/25読売新聞/医療ルネサンス/胎児への危険性判断、不必要な中絶なくすより引用。虎の門病 院では「妊娠と薬相談外来」を毎週水曜日に開かれているそうです。詳しくは前記リンクで)


Part1...(一例です。更新サボっています。正確な情報は最新の添付文書、論文など参照下さい)

系統 薬品例 内容
鎮痛消炎剤
(NSAID)
ボルタレン、インフリー、オルヂス、オステラック、ロキソニン、フェルデン、インダシン、クリノリル、フルカム、ペオン、ミナルフェン、ミリダシン、ポンタールetc 妊娠末期の使用で動脈管の早期閉鎖(該当の外用塗布剤、パップ剤の大量塗布も注意)
PG製剤 オパルモン、プロサイリン、サイトテック、ロノック、カムリード、ドルナー 子宮収縮作用
キノロン タリヒット、バレオン、クラビット、メガロシン、フルマーク、バクシダール 安全性未確認。乳汁に移行、授乳婦にも禁忌
Ca拮抗剤 アダラート、バイミカード、ヘルベッサー、ペルジピン、コニール、ニバジール、ランデル、ワソラン、ヒポカ、エースコール、スプレンジール、カルスロット、アムロジン 催奇形成、妊娠期間、分めん時間延長
カルバン 同上、胎児体重減少
βブロッカー セレクトール、ベータプレシン、インデラル 安全性未確認
ACE阻害剤 カプトリル、レニベース、セタプリル、アデカット、インヒベース、ゼストリル、チバセン、タナトリル、プレラン 胎児死亡例、羊水過小症から障害児発生
大腸刺激性下剤 大黄、アローゼン、セノコット、プルゼニド、大黄多量含有漢方製剤(大黄牡丹皮湯、大柴胡湯etc)、その他市販大黄製剤、センナ葉 初回大量投与は禁忌。胎盤鬱血流産、その他原則禁忌。授乳中も大量禁忌(乳汁移行)
ベンゾジアゼピン セルシン、コンスタン、デパス、セレナール、リーゼ、エリスパン、レキソタン、ワイパックス できるだけ避ける。催奇形成(初期)、新生児症状(後期)、新生児禁断症状(後期連用)
抗てんかん剤 アレビアチン、テグレトール、デパケン、ヒダントール 催奇形成作用強いが、持続的服用が必要な場合も多く、専門医の指導を受ける
経口血糖降下剤
(SU剤)
オイグルコン、ダオニール、グリミクロン、デアメリンS 催奇形成、新生児低血糖、巨大児、
αグルコシターゼ阻害剤 グルコバイ、ベイスン 安全性未確認
ステロイド プレドニン、レダコート、メドロール、リンデロン、デカドロン、セレスタミン、パラメゾン 安全性未確認、催奇形成(動物)、大量長期は避ける。
ビタミンA チョコラA、ポポンS、パンビタン 催奇形成、妊娠3ヶ月以内又は想定される場合、大量(5000IU以上)の投与は禁止




?センナ茶はあぶない
センナ葉を「便秘に効くお茶」「ハーブだから安心」と安易に小売りされる場合があります。センナをハーブに含めるのかどうかは良く知りませんが、ハーブや、漢方には副作用がなく安心という信仰が古くからあるようです。そうではありません。センナ、アロエにはアントラキノン誘導体という強力な下剤効果のある成分が含まれます。大量を服用した場合下痢や腹痛を起こすことはもちろん、妊娠中に大量服用すれば、子宮収縮を誘発し、流早産の危険性もあるのです。(*センナ:右図、原植物Cassia_angustifoliaは豆科の熱帯性低木で、インドなどで栽培、輸入される。葉を生薬名センナと称し主成分オキシアントラキノンを含み、下剤として薬用にする。)

出生前診断ホームページへのリンク:九大生医研生殖内分泌婦人科(個人)
胎児に関して遺伝的な異常や、内服した薬に関して奇形の発生に関しての質問を受け付けています。
Part2
薬品例 内容
アスペノン、リスモダン
アセナリン 催奇形成
アモトリール
アルマール
ウルグート 催奇形成(動物)
エスタリック "
アンプラーグ 胎児死亡率増加(ラット)
イトリゾール 催奇形成
カラン 胎児死亡、流産
カルフェニール
コルヒチン
サープル 胎児毒性(波状肋骨)
シンメトレル 催奇形成
セルテクト 催奇形成(動物)
セレネース 催奇形成
ドオルトン 安全性不確立
ドプス 波状肋骨(動物)
  
薬品例 内容
ナウゼリン 催奇形成
ノルバデックス
ファシジン 妊娠3ヶ月内禁忌
バクタ 催奇形成(動物)
プラノバール 安全性不確立
プレタール 異常胎児、低体重、胎児死亡
プレマリン 安全性不確立
プロ゛ラ 大量長期は避ける
フェノバール
ベサトールSR 安全性不確立
ベハイドRA 安全性不確立
ペミラストン 胎児発育遅延(動物大量)
ペルマックス 催奇形成(国外)
ボンゾール 女子の男性化
ユリノーム 催奇形成(動物)
ロレルコ
ワーファリン 催奇形成

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<参考>
各メーカー添付文書
今日の治療薬(南江堂)
その他