#001
併用禁忌/アセナリン(ヤンセン協和-協和発酵)、リサモール(吉富)/シサプリド/ベンザミド系消化管運動賦活調整剤
【併用禁忌】
一般名(薬品例) | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
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併用例で、QT延長、心室性不整脈(torsades de pointesを含む)等が報告されている。 | 本剤は主に肝チトクロームP450 3A4で代謝されるので、これらの薬剤との併用により、代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある。危険因子:電解質異常、心血管系に障害を有する患者 |
|
重篤な心室性不整脈等が起こる可能性がある。 | 本剤は主に肝チトクロームP450 3A4で代謝されるので、これらの薬剤との併用により、代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある。 |
【原則併用禁忌】
一般名(薬品例) | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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併用により本剤の血中濃度上昇の可能性があり、QT延長、心室性不整脈等が発現するおそれがある。やむを得ず併用する場合には、定期的に心機能検査等を実施し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止すること。 | 本剤は主に肝チトクロームP450 3A4で代謝される。フルボキサミンは、P450 3A4で代謝されるアルプラゾラムの代謝を阻害することが知られている。このことから、本剤の代謝が阻害される可能性が推定される。 |
#002
併用禁忌/リマクタン(チバガイギー-ノバルティス)、リファジン(第一製薬)/リファンピシン/抗結核・抗ハンセン病抗生物質
【併用禁忌】
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#003
併用禁忌/スパラ錠(大日本)/スパルフロキサシン/持続性ニュ−キノロン抗菌剤
【併用禁忌】
テルフェナジン(トリルダン)、アステミゾール(ヒスマナール)、ジソピラミド(リスモダン、ノルペース)、アミオダロン(アンカロン)..QT延長、心室性不整脈を起こすおそれがある。 |
#004
併用禁忌/カルチコール(大日本)/グルコン酸カルシウム/カルシウム剤
【併用禁忌】
薬品例(一般名) | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
エストラサイト(リン酸エストラムスチンナトリウム製剤) | リン酸エストラムスチンナトリウムの効果が減弱するおそれがある | カルシウムがリン酸エストラムスチンナトリウムと難溶性のキレートを形成し、リン酸エストラムスチンナトリウムの吸収を阻害する。 |
#005
併用禁忌/エストラサイト(日本新薬)/リン酸エストラムスチンナトリウム/前立腺治療アルキル化剤
【併用禁忌】
下記を同時に服用することより吸収が抑制され、本剤の作用を減弱させる
薬品例(一般名) | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
牛乳、乳製品 カルシウムを多量に含有する食物 カルシウム製剤 カルチコール(グルコン酸カルシウム) |
リン酸エストラムスチンナトリウムの効果が減弱するおそれがある | カルシウムがリン酸エストラムスチンナトリウムと難溶性のキレートを形成し、リン酸エストラムスチンナトリウムの吸収を阻害する。 |
#006
併用禁忌/バリターゼバッカル・オーラル(レダリー・武田)/ストレプトキナーゼ・ストレプトドルナーゼ製剤/腫脹緩解用酵素剤
【併用禁忌】
血液凝固阻止剤、血液凝固阻止剤の作用を増強させるおそれがある |
(注)具体的な成分表記されないが、ワルファリン等が該当すると思われる
#007
併用禁忌/ノービアカプセル(ダイナボット)/リトナビル/HIVプロテアーゼ阻害剤
【相互作用】
3.本剤は肝チトクロームP450(CYP3A)と強い親和性を示し、他の薬剤(特にCYP3Aで代謝される薬剤)の代謝を競合的に阻害し、血中濃度を上昇させる可能性が高い。さらに、本剤の連用により肝チトクロームP450の各種アイソザイムを誘導する可能性もある。本剤は主に肝チトクロームP450(CYP3A)で代謝されるが、他の薬剤との相互作用は、可能なすべての組み合わせについて検討されているわけではないので、他剤による治療中に新たに本剤を併用したり、本剤投与による治療中に新たに他剤を併用する場合には、可能な限り薬物血中濃度を測定するなど、用量に留意して慎重に投与すること
(1)併用禁忌
薬品例(一般名) | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
硫酸キニジン ベプリコール(塩酸) タンボコール(酢酸フレカイニド) プロノン(塩酸プロパフェノン) アンカロン(塩酸アミオダロン) オーラップ(ピモジド) フェルデン、他(ピロキシカム) フルカムカプセル(ピロキシカムプロドラッグ) カフェルゴット、他(酒石酸エルゴタミン) ジヒデルゴット、他(メシル酸ジヒドロエルゴタミン) アセナリン、他(シサプリド) トリルダン(テルフェナジン) ヒスマナール(アステミゾール) |
不整脈、血液障害、痙攣等の重篤なまたは生命に危険を及ぼすような事象が起こる可能性があるので、併用しないこと | 本剤の肝チトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
セルシン、他(ジアゼパム) メンドン(クロラゼプ酸二カリウム) コンスタン(アルプラゾラム) ユーロジン(エスタゾラム) インスミン、ダルメート、他(フルラゼパム) ハルシオン、他(トリアゾラム) ドルミカム注(ミダゾラム) |
過度の鎮静や呼吸抑制等が起こる可能性があるので併用しないこと | 本剤の肝チトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの催眠鎮静剤及び抗不安剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される |
#008
併用禁忌/コンスタン(武田)/アルプラゾラム/ベンゾジアゼピン系安定剤
【併用禁忌】
HIVプロテアーゼ阻害剤(クリキシバン(インジナビル)、リトナビル(ノービア)、ビラセプト(ネルフィナビル)等)..インジナビル、リトナビル、ネルフィナビル等のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合、本剤の血中濃度が大幅に上昇し、過度の鎮静や呼吸抑制を起こすおそれがある |
#009
併用禁忌/ベンゾジアゼピン系(リトナビル禁忌区分2)/該当ベンゾジアゼピン/ベンゾジアゼピン系安定剤
【併用禁忌】
リトナビル(ノービア)..リトナビルのチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合、本剤の血中濃度が大幅に上昇し、過度の鎮静や呼吸抑制を起こすおそれがある |
#010
併用禁忌/カフェルゴット、クリアミン、ジヒデルゴット等/酒石酸エルゴタミン、メシル酸ジヒドロエルゴタミン/片頭痛治療剤、血管収縮剤
【併用禁忌】
リトナビル(ノービア)、ビラセプト(ネルフィナビル)..エルゴタミンの血中濃度が大幅に上昇し、血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある |
#011
併用禁忌/フェルデン(ファイザー)、フルカムカプセル(ファイザー-富山)/ピロキシカム、アンピロキシカム/オキシカム系消炎鎮痛剤
【併用禁忌】
併用禁忌薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
リトナビル(ノービア) | 本剤の活性本体であるピロキシカムの血中濃度が大幅に上昇し、不整脈、血液障害、痙攣等の重篤な副作用を起こすおそれがある。 | リトナビルのチトクロームP450に対する競合的阻害作用によると考えられる。 |
#012
併用禁忌/オーラップ(藤沢)/ピモジド/精神神経用剤
【併用禁忌】
ノービア(リトナビル)..リトナビルのチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合、本剤の血中濃度が大幅に上昇し、不整脈、血液障害、痙攣等の重篤な副作用を起こすおそれがある |
#013
併用禁忌/不整脈用剤(リトナビル禁忌区分1)/該当各成分/不整脈用剤
【併用禁忌】
リトナビル(ノービア)..リトナビルのチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合、本剤の血中濃度が大幅に上昇し、不整脈、血液障害、痙攣等の重篤な副作用を起こすおそれがある |
#014
併用禁忌/クラリス(大正製薬)、クラリシッド(ダイナボット-大日本)/クラリスロマイシン/マクロライド系抗生物質
【併用禁忌】
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
トリルダン(テルフェナジン) アセナリン、リサモール(シサプリド) |
QT延長、心室性不整脈(Torsades depointes)等の心血管系副作用が報告されている。 | 本剤は左記薬剤の主たる代謝酵素(肝チトクロームP-450 3A4)を阻害することにより、それらの血中濃度を上昇させる。 |
#015
併用禁忌/ブルフェン(科研)、他社同一製剤/イブプロフェン/プロピオン酸系鎮痛剤消炎剤
【併用禁忌】
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
レトロビル(ジドブジン) | 血友病患者において出血傾向が増強したとの報告がある。 | 機序は不明である |
#016
併用禁忌/イトリゾールカプセル50(ヤンセン協和-協和発酵)/イトラコナゾール/トリアゾール系抗真菌剤
【併用禁忌】
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
トリルダン(テルフェナジン) ヒスマナール(アステミゾ−ル) アセナリン、リサモール(シサプリド) |
まれにQT延長、心室性不整脈(torsades de pointesを含む)、あるいは外国では心停止(死亡を含む)などの心血管系の副作用が報告されている。 | 本剤は肝チトクロームP450 3Aを阻害するので、併用により左記薬剤の代謝を阻害する |
#017
併用禁忌/ビラセプト錠(JT-吉富-日本ロシュ)/ネルフィナビル/HIVプロテアーゼ阻害剤
【併用禁忌】
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法・機序・危険因子 |
---|---|
トリルダン(テルフェナジン) ヒスマナール(アステミゾ−ル) アセナリン(シサプリド) ハルシオン等(トリアゾラム) ドルミカム注(ミダゾラム) コンスタン、ソラナックス等(アルプラゾラム) カフェルゴット、ジヒデルゴット、クリアミン等(バッカク誘導体) アンカロン(塩酸アミオダロン) 硫酸キニジン |
本剤のチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合により、これらの薬剤の代謝が抑制され、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象(不整脈や持続的な鎮静)が起こる可能性がある |
リマクタン、リファジン、アプテシン等(リファンピシン) | 本剤の血中濃度が20〜30%に低下する |
#018
併用禁忌/不整脈用剤(リトナビル禁忌区分2)/塩酸アミオダロン、硫酸キニジン/不整脈用剤
【併用禁忌】
リトナビル(ノービア)、ビラセプト(ネルフィナビル)..リトナビル、ネルフィナビルのチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合、本剤の血中濃度が大幅に上昇し、不整脈、血液障害、痙攣等の重篤な副作用を起こすおそれがある |
#019
併用禁忌/リスモダン(中外)、ノルペース(モンサント)/ジソピラミド/不整脈治療剤
【併用禁忌】
テルフェナジン(トリルダン)、アステミゾール(ヒスマナール)、スパルフロキサシン(スパラ)..QT延長、心室性不整脈を起こすおそれがある。 |
#020
併用禁忌/バイアグラ(ファイザー)/クエン酸シルデナフィル/男性器機能不全治療剤
【併用禁忌】
薬剤名等 | 臨床症状 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
硝酸剤及びNO供与剤
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併用により、降圧作用を増強することがある。 | NOはcGMPの産生をを刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する。 |
#021
併用禁忌/デプロメール錠(明治製菓)、ルボックス錠(藤沢)/マレイン酸フルボキサミン/選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)
【併用禁忌】
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
MAO(モノアミン酸化酵素阻害剤、選択的B型MAO含む) 塩酸セレギリン (エフピー) |
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発現機序は不明。 |
テルフェナジン (トリルダン)、 アステミゾール (ヒスマナール)、 シサプリド (アセナリン、リサモール) |
これらの薬剤の血中濃度が上昇又は半減期が延長することにより、QT延長、心室性不整脈 (torsades de pointesを含む)等の心血管系の副作用が発現するおそれがある。 | 本剤は、肝臓で酸化的に代謝されるこれらの薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させると考えられる。 |
#022
併用禁忌/ティーエスワン(大鵬)/テガフール・ギメスタット・オタスタットカリウム配合剤/代謝拮抗剤
【併用禁忌】
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
フッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤 フルオロウラシル(5-FU等)、 テガフール・ウラシル配合剤(ユーエフティ等)、 テガフール(フトラフール等)、 ドキシフルリジン(フルツロン)、 カルモフール (ミフロール、ヤマフール) フッ化ピリミジン系抗真菌剤 フルシトシン (アンコチル) |
併用により早期に重篤な血液障害や下痢、口内炎等の消化管障害等が発現するおそれがある。なお、本剤投与中止後においても少なくとも7日間はこれらの薬剤を投与しないこと。 | 本剤中のギメスタットにより、併用されたフルオロウラシルあるいは併用されたこれらフッ化ピリミジンから生成されたフルオロウラシルの異化代謝が阻害され、著しく血中フルオロウラシル濃度が上昇する。 |
ソリブジン(ユースビル) | フルオロウラシル系薬剤との併用により、重篤な血液障害が発現し、死亡に至った例も報告されている。 | ソリブジンによりフルオロウラシルの異化代謝が阻害され、血中フルオロウラシル濃度が上昇する。 |
#023
併用禁忌/ソタコール錠(BMS)/塩酸ソタロール/不整脈治療剤
【併用禁忌】
心筋抑制のある麻酔薬(シクロプロパン等)..循環不全を来すおそれがあるので,併用しないこと。相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる。 |
#024
併用禁忌/ビラミューン錠(BIH)/ネビラピン/抗HIV剤
【併用禁忌】
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
ケトコナゾール (経口剤:国内未発売) |
ヒトにおいて併用によりケトコナゾールの血中濃度が低下し(AUCの低下:63%)、また本剤の血中濃度が上昇(15-28%)したとの報告があるので、併用しないこと。 | 本剤はCYP3Aを誘導し、また代謝される(自己誘導)が、ケトコナゾールは当該酵素の阻害剤である。 |
経口避妊薬(避妊を目的とするホルモン療法も含む) | 本剤が経口避妊薬の血中濃度を低下させるおそれがあるので、併用しないこと。 | 機序不明 |
#025
併用禁忌/エフピー錠(藤本)/塩酸セレギリン/パーキンソン病治療剤
【併用禁忌】
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
塩酸ペチジン(オピスタン等) | 高度の興奮、精神錯乱等の発現が報告されている。 | 機序は不明である。 |
塩酸サフラジン(サフラ) | 高度の起立性低血圧の発現が報告されている。 | 詳細は不明であるが、相加作用によると考えられる。 |
三環系抗うつ剤
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高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化及び筋強剛といった副作用があらわれ、更に死亡例も報告されている。 | 詳細は不明であるが、相加・相乗作用によると考えられる。 |
#026
併用禁忌/オピスタン(田辺)/塩酸ペチジン/麻薬性鎮痛剤アプテシンカプセルリファジンカプセル
リマクタンカプセル 等
【併用禁忌】
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
塩酸セレギリン(エフピー錠) | 高度の興奮、精神錯乱等の発現が報告されている。 | 機序は不明である。 |
#027
併用禁忌/インビラーゼカプセル(ロシュ)/メシル酸サキナビル/HIVプロテアーゼ阻害剤
【併用禁忌】
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
リファンピシン アプテシンカプセル、 リファジンカプセル、 リマクタンカプセル等 |
リファンピシンは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を誘導するため、本剤の血中濃度を80%低下させる。 | リファンピシンは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を誘導するため、本剤の血中濃度を80%低下させる。 |