#800

併用禁忌/エリスロマイシン製剤(各社)/エリスロマイシン/マクロライド系抗生物質

【併用禁忌】
  1. トリルダン(テルフェナジン)、スマナール(アステミゾ−ル)..本剤は肝チトクロームP‐450による各種医薬品の代謝を抑制することがあり、併用によりこれらの血中濃度が上昇し、まれにQT延長、心室性不整脈(torsades de pointesを含む)、あるいは外国では心停止(死亡を含む)などの心血管系の副作用が報告されている
  2. アセナリン(シサプリド)..本剤は肝チトクロームP‐450による各種医薬品の代謝を抑制することがあり、併用によりシサプリドの血中濃度が上昇し、まれにQT延長、心室性不整脈などが報告されている


#801

併用禁忌/β作動気管支拡張剤-1(各社)/該当各成分/気管支拡張剤

【併用禁忌】薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
カテコールアミン製剤

エピネフリン(ボスミン)、
イソプロテレノール(メジヘラー・イソ、プロタノール等)等
不整脈,場合によっては心停止を起こすおそれがある。 本剤及びカテコールアミン製剤はともに交感神経刺激作用を持つ。


#802

併用禁忌/塩酸メチルエフェドリン配合剤-B(各社)/該当各成分・各剤/鎮咳剤

【併用禁忌】
カテコールアミン(エピネフリン及びイソプレナリン等)..dl‐塩酸メチルエフェドリンを含有しているため、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある


#803

併用禁忌/レセルピン系(各社)/該当各成分・各剤/レセルピン(ラウオルフィア)系降圧剤

【併用禁忌】
電気ショック療法..重篤な反応が現れるおそれがあるので、電気ショック療法を行う前には、適切な休薬期間をおく


#804

併用禁忌/ブチロフェノン・フェノチアジン系など-a(各社)/各成分・各剤/精神神経用剤・制吐剤

【併用禁忌】
エピネフリン..エピネフリンの作用を逆転させ、血圧降下を起こすおそれがある


#805

併用禁忌/フェノチアジン系-b(各社)/各成分・各剤/精神神経用剤・制吐剤

【併用禁忌】
エピネフリン..エピネフリンの作用を逆転させ、血圧降下を起こすことがある。昇圧剤を用いる必要がある場合には、ノルエピネフリンを用いる


#806

併用禁忌/フルオロウラシル系(各社)/該当成分(内、坐)/代謝拮抗剤

【併用禁忌】
  • テガフール・ギメスタット・オタスタットカリウム配合剤(ティーエスワン)..早期に重篤な血液障害や下痢,口内炎等の消化管障害等が発現するおそれがあるので,テガフール・ギメスタット・オタスタットカリウム配合剤投与中及び投与中止後少なくとも7日以内は本剤を投与しないこと。
  • ソリブジン..フルオロウラシル系薬剤(テガフール、ドキシフルリジン、フルオロウラシル等)との併用により、フルオロウラシル系薬剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇し重篤な血液障害等の副作用が発現する


#807

併用禁忌/三環系・四環系抗うつ剤(各社)/該当成分/抗うつ剤

【併用禁忌】
モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤..モノアミン酸化酵素阻害剤との併用により、発汗、不穏、全身けいれん、異常高熱、昏睡等が現れることがあるので、併用を避ける。なお、モノアミン酸化酵素阻害剤の投与を受けた患者に投与する場合には、少なくとも2週間の間隔をおき、また本剤からモノアミン酸化酵素阻害剤に切り換えるときには、2〜3日間の間隔をおくことが望ましい


#808

併用禁忌/レボドパ剤(各社)/レボドパ/パーキンソニズム治療剤

【併用禁忌】
非選択的モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤..血圧上昇等を起こすおそれがある


#809

併用禁忌/ヒスマナール錠(持田)/アステミゾール/アレルギー性疾患治療剤

【併用禁忌】

一般名(薬品例) 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • イトラコナゾ−ル(イトリゾール)、ミコナゾール(フロリードゲル経口用、フロリードF注)
  • エリスロマイ シン(エリスロシン、アイロタイシン、アイロゾン等)
  • クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)
QT延長、心室性不整脈(torsades de pointesを含む)等の重篤な心臓血管系の副作用があらわれることがある。 これらの薬剤がアステミゾールの肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP-450を阻害することにより、アステミゾール及びその代謝物の血中濃度が上昇する。
  • キニーネ
QT延長、心室性不整脈(torsades de pointesを含む)等の重篤な心臓血管系の副作用があらわれることがある。 キニーネがアステミゾールの肝臓における代謝を阻害することにより、アステミゾール及びその代謝物の血中濃度が上昇する。
  • HIVプロテアーゼ阻害剤:インジナビル(クリキシバン)、ノービア(リトナビル)、ネルフィナビル(ビラセプト)、アンプレナビル(プローゼ)、
  • エファビレンツ(ストックリン)
  • フルボキサミン(デプロメール、ルボックス)
QT延長、心室性不整脈(torsades de pointesを含む)等の重篤な心臓血管系の副作用があらわれるおそれがある。 これらの薬剤がアステミゾールの肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP-450を阻害することにより、アステミゾール及びその代謝物の血中濃度が上昇するおそれがある。
参考:【禁忌:QT延長を起こしやすい患者】又は対象薬の【その他の注意】項目での規制


#810

併用禁忌/トリルダン錠60mg(日本HMR)/テルフェナジン/アレルギー性疾患治療剤

【併用禁忌】

一般名(薬品例) 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • アゾール系抗真菌剤:イトラコナゾ−ル(イトリゾール)、フルコナゾ−ル(ジフルカン)、ミコナゾール(フロリードゲル経口用、フロリードF注)
  • エリスロマイ シン(エリスロシン、アイロタイシン、アイロゾン等)
  • クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)
  • フルボキサミン(デプロメール、ルボックス)
QT延長、心室性不整脈(torsades de pointesを含む)などの心血管系の副作用があらわれるおそれがある。 これらの薬剤による肝臓の薬物代謝酵素(チトクロームP450 3A4(CYP3A4))の阻害作用により、テルフェナジンの代謝が阻害され、未変化体の血中濃度が上昇する。
  • HIVプロテアーゼ阻害剤:インジナビル(クリキシバン)、ノービア(リトナビル)、ネルフィナビル(ビラセプト)、アンプレナビル(プローゼ)、
  • 抗ウイルス化学療法剤:エファビレンツ(ストックリン)
QT延長、心室性不整脈(torsades de pointesを含む)などの心血管系の副作用があらわれるおそれがある。但し、相互作用に関する報告症例、研究報告はない。 肝臓の薬物代謝酵素(チトクロームP450 3A4(CYP3A4))に対する競合により、本剤の代謝が抑制されると考えられる。
参考:【禁忌:QT延長を起こしやすい患者】又は対象薬の【その他の注意】項目での規制


#811

併用禁忌関連/トリルダン(日本HMR)、ヒスマナール(持田)/テルフェナジン、アステミゾ−ル/抗アレルギー/「禁忌:QT延長を起こしやすい患者」での規制

トリルダン(テルフェナジン) & ヒスマナール(アステミゾ−ル)


【禁忌:QT延長を起こしやすい患者】又は対象薬の【その他の注意】項目での規制

禁忌/QT延長を起こしやすい患者

【相互作用/併用禁忌】(参考)

相互作用/併用禁忌トリルダン(テルフェナジン)ヒスマナール(アステミゾ−ル)

注意:添付文書も合わせてご覧下さい。添付文書を参考にしていますが必ずしも一致しません



  1. β‐遮断薬を除く抗不整脈薬

    1. 本剤とテルフェナジンとの併用によりQT延長,心室性不整脈を起こしたとの報告があるので本剤投与中はテルフェナジンを併用しない。また,本剤とアステミゾ−ルを併用するとQT延長,心室性不整脈を起こすおそれがあるので本剤投与中はアステミゾ−ルを併用しない

      • ノルペース,リスモダン(ジソピラミド)

    2. 他の抗不整脈薬(リン酸ジソピラミド)でテルフェナジンとの併用により,QT延長,心室性不整脈を起こしたとの報告がある

      • ワソラン錠(塩酸ベラパミル)
      • ヘルベッサー(塩酸ジルチアゼム)
      • ピメノール(塩酸ピルメノ−ル)
      • タンボコール錠(酢酸フレカイニド)
      • ベプリコール錠(塩酸ベプリジル)
      • プロノン錠(塩酸プロパフェノン)
      • アジマリン
      • アスペノン(塩酸アプリンジン)
      • キシロカイン(リドカイン)
      • アンカロン錠(塩酸アミオダロン)
      • サンリズム(塩酸ピルジカイニド)
      • アミサリン(塩酸プロカインアミド)
      • メキシチール(塩酸メキシレチン)
      • シベノール(コハク酸シベンゾリン)

  2. 利尿薬(〜併用しない)



  3. 向精神神経薬(〜併用しない)

    1. フェノチアジン系、その他

      • クレミン(塩酸モサプラミン)
      • ノバミン(ゾテピン)
      • ハロマンス注,ネオペリドール注(デカン酸ハロペリド−ル)
      • ノバミン(プロクロルペラジン)
      • ニューレプチル,アパミン(プロペリシアジン)
      • メレリル(塩酸チオリダジン)
      • プシトミン(ペラジン)
      • ピーゼットシー,トリオミン,トリラホン(ペルフェナジン)
      • フルメジン糖衣錠,フルデカシン注(フルフェナジン)
      • トロペロン(チミペロン)
      • セレネース,ハロステン,リントン(ハロペリド−ル)
      • ルバトレン(塩酸モペロン)
      • インプロメン(ブロムペリド−ル)
      • プロピタン(塩酸ピパンペロン)
      • スピロピタン(スピペロン)
      • オーラップ(ピモジド)
      • クロフェクトン(塩酸クロカプラミン)
      • デフェクトン(カルピプラミン)
      • トリフロペラジン(マレイン酸トリフロペラジン)
      • コントミン,ウインタミン(クロルプロマジン)
      • ベゲタミン錠
      • レボトミン,ヒルナミン(レボメプロマジン)


    2. 三環系・四環系抗うつ薬(〜併用しない)

      • アンプリット錠(塩酸ロフェプラミン)
      • アナフラニール(塩酸クロミプラミン)
      • キシロカイン(リドカイン(内科的使用)
      • スルモンチール(マレイン酸トリミプラミン)
      • トフラニール,(塩酸イミプラミン)
      • アモキサン(アモキサピン)
      • トリプタノール(塩酸アミトリプチリン)
      • プロチアデン錠(塩酸ドスレピン)
      • ノリトレン錠(塩酸ノルトリプチリン)
      • ルジオミール錠5(塩酸マプロチリン)
      • テトラミド錠(塩酸ミアンセリン)
      • マレイン酸セチプチリン(テシプール錠)


  4. プロブコ−ル(〜併用しない)
  5. シサプリド(アセナリン等)
  6. スパルフロキサシン(スパラ)
  7. マクロライド



#812

併用禁忌/三環系抗うつ剤(各社)/該当成分/抗うつ剤

【併用禁忌】
塩酸セレギリン(エフピー錠)
  • 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化及び筋強剛といった副作用があらわれ、更に死亡例も報告されている。
  • 詳細な機序は不明であるが、相加・相乗作用によると考えられる。