第94回、ウゴウゴ・イナラガヤ・スペシャル



2013年3月10日23:30から0:30まで


(Dave Clark Fiveのインスト・ナンバー「Theme Without A Name」がかかり、やがてフェイド・アウトされる。)

ハーイ!皆さん、こんばんわ。日本二の若大将男、ニーチ・ショウタキがお送りする「ウゴウゴ・イナラガヤ」の時間のタイムがやってまいりました。今回は先月末にテレビの取材で店にお見えになった若大将こと、加山雄三さんの特集を組んでみました。題して「若大将、ご来店記念」加山雄三特集です。まずはご本人の作品ではありませんが歌手デビューとなったこの曲からいってみましょう。中村八大作曲の「夜の太陽」という曲です。

夜の太陽 / 加山雄三

1962年発売のデビュー・シングルから「夜の太陽」でした。リズムがドドンパでしたね。当時は渡辺マリを筆頭にドドンパ・ブームでそれにあやかってリリースしたものでした。B面は映画主題歌「大学の若大将」でした。続いてボクが加山さんの曲で最初にいいなと思った曲を紹介してみましょう。

Dedicated / 加山雄三

加山さんが全編英語詞とインスト曲で構成した『Exciting Sounds of Yuzo Kayama and The Launchers』という優れたアルバムから「Dedicated」、「恋は紅いバラ」でした。このアルバム、当時としては画期的な内容でいまだにその評価の高いものでしたね。ではこの曲の日本語版の方も聴いてみましょう。加山雄三で「恋は紅いバラ」です。

恋は紅いバラ / 加山雄三

これ以降の作詞はほとんど岩谷時子さんが担当しておりましたが、これが実に曲にマッチしていました。岩谷さんという方は最初越路吹雪のマネージャーなどを担当していた方と聞いておりますが、加山さん以外にも後世に残る名曲を書いている方で一度特集をしたいくらいのお方なのです。さてこのアルバムの中からよくカヴァーされるエレキ・インスト・ナンバーもかけてみましょう。Yuzo Kayamaで「Crazy Driving」です。

Crazy Driving / 加山雄三

この曲は最近でもインディーズのエレキ・インスト・バンドは好んで演奏していますね。それほど加山サウンドは色あせずに現代にも生き続けているということでしょうか。もう一曲、こちらも有名な英語詞ものをお送りしましょう。加山雄三で「ブーメラン・ベイビー」です。

ブーメラン・ベイビー / 加山雄三

これはいい曲ですね。そこで達郎さんも大変気に入ってカヴァーしていることでも有名ですね。

ブーメラン・ベイビー / 山下達郎

山下達郎で「ブーメラン・ベイビー」でした。更にこの『Exciting Sounds of Yuzo Kayama and The Launchers』というアルバムからもう1曲紹介したい曲があるのですが、英語詞の方が馴染みがあるのですが、今日はあえて岩谷さんの日本語詞の方でお送りしましょう。加山雄三で「On This Beach」「白い浜」です。

白い浜 / 加山雄三

この日本語版は『ハワイの休日』という東芝から出た2枚目のLPに収録されていたものでしたが、先日ご本人がお見えになった際、このレコードにサインをいただいたのでその記念にこちらのヴァージョンをかけてみました。そして加山さんと言ったらやはりこの曲が一番知られているのでしょうか。日本歌謡曲史に惨然と輝く名曲、「君といつまでも」です。

君といつまでも / 加山雄三

1965年12月に5枚目のシングル盤としてリリースされ300万枚を超える大ヒットになり、翌年の日本レコード大賞の特別賞をとった曲で♪幸せだな〜♪というセリフが流行語になりましたね。その曲を憂歌団の木村さんがあるライブでストリングスをバックに歌っているものがありましたのでそれを紹介してみましょう。

君といつまでも / 憂歌団(木村充揮)

ハイ、というものでした。最後の♪変わらない い つ(・・・)マミムメモ〜 ♪というところが面白かったですね。その大ヒット曲「君といつまでも」のB面も大変いい曲でしたので紹介してみましょう。バックの寺内タケシとブルージーンズの演奏に注目して聴いてください。

夜空の星 / 加山雄三

このレコードがリリースした65年から66年にかけてが加山ブームが絶頂期で出す曲出す曲ヒットとなり当時かなり夢中になって聴いたものです。本日はその65年から66年にかけてのヒット曲を中心にお送りします。次の曲も加山インスト・ナンバーの中でも人気の高い名曲、「ブラック・サンド・ビーチ」です。

ブラック・サンド・ビーチ / 加山雄三

裏面の「ヴァイオレット・スカイ」もいい曲でしたが、ここでも演奏はザ・ランチャーズが担当していました。その曲を我等がお師匠、大瀧さんが村松邦男さんをフィーチャリングしていち早く取り上げておりましたのでそれも紹介してみましょう。多羅尾伴内楽団で「ブラック・サンド・ビーチ」です。

ブラック・サンド・ビーチ / 多羅尾伴内楽団

これは78年6月に発売された『多羅尾伴内楽団Vol.2』に唯一日本人作曲の曲として収録されておりました。更に『60 CANDLES』という加山さんの還暦を祝うトリビュート・アルバムにもこの曲は収録されております。そしてこちらも66年の代表曲、「蒼い星くず」も大好きなナンバーでしたのでいってみましょう。

蒼い星くず / 加山雄三

演奏は寺内タケシとブルージーンズでした。あっ、このシングル盤のA面は次の曲でしたね。加山雄三で「夕陽は赤く」です。

夕陽は赤く / 加山雄三

このイントロで流れるフレーズは簡単なようで難しいと店に来るギターリストがおっしゃっていました。演奏はザ・ランチャーズでした。そしてこれも英語詞の方が馴染みがあるナンバーでしたが、先ずは日本語詞の方から紹介してみましょう。やはりあの『ハワイの休日』というアルバムから「君の瞳の碧空」です。

君の瞳の碧空 / 加山雄三

うーん、ちょっとセリフが面映い感じでしたがいかがだったでしょうか。ではその英語ヴァージョンも聴いてください。

Blue Sky In Your Eyes / 加山雄三

多分こちらの方が先きに出来たものでそれに日本語を付けたということなのでしょう。加山さんの曲の特徴は英語にした方がしっくりくるという気がします。更に『ハワイの休日』からもう1曲ヒット曲がありますので、それいってみましょう。「お嫁においで」です。

お嫁においで / 加山雄三

ハワイアン・ムードたっぷりの曲でしょう。演奏はハワイアンの大御所、大橋節夫とハニーアイランダースでした。スティール・ギターの調べがよくマッチした曲調でした。そして『ハワイの休日』にインスト曲として入っていたのがこの曲でした。

霧雨の舗道 / 加山雄三

加山さんが歌謡曲路線に変わっていくきっかけとなった曲でしょうか。よくできた曲でまた岩谷時子さんの歌詞が絶妙のコンビネーションでしたね。これに森岡賢一郎という無敵のアレンジャーが揃って加山サウンドのゴールデン・トリオ(弾厚作、岩谷時子、森岡賢一郎)を結成するのですが、本当に素晴らしいチーム・ワークでした。お次は壮大なイメージを喚起させる好ナンバー、「夜空を仰いで」にしましょう。

夜空を仰いで / 加山雄三

これも66年10月リリースのシングルでやはりこの頃の加山さんが一番印象的でした。しっかり得意のセリフも入っていてこのパターンの集大成といったところでしょうか。そしてこのシングルのB面の佳作、「旅人よ」をおかけしましょう。

旅人よ / 加山雄三

どこかエキゾティックな曲調で中間のかけあいコーラスを随分一緒に歌ったものでした。永遠に歌い継がれる名曲だと思います。そんな絶頂期66年の最後を飾る曲として発表されたのが次の「まだ見ぬ恋人」でした。

まだ見ぬ恋人 / 加山雄三

これは雑誌『平凡』が一般公募で歌詞を募ったものを岩谷さんが補作して出来上がった曲でした。これもいい曲でしょう?この曲がリリースされるちょっと前に加山さんはオリジナル・クリスマス・ソングを作ってリリースしています。ボクはその4曲入りコンパクト盤を持っているのですが、ここではフォーク・クルセイダーズの「帰ってきたヨッパライ」の先きを行く早回し歌唱法で歌っているのです。

ということでご本人ご来店記念、加山雄三特集はこれで終了です。いかがだったでしょうか?こうして振り返るとボクの世代はモロ加山雄三サウンドに浸って育ったと言っても過言ではないほど、懐かしさというよりルーツ・ミュージックになっている気がしました。そして洋楽ポップスと言ってもよいヒット曲がリリースされている年がほとんど66年に集中していることも分かって面白い特集となりました。勿論67年以降もいい曲を量産しているのですが、ボクにとってはそれらは全て歌謡曲に聴こえるのです。その加山さんにご来店していただいたのでもう思い残すことはなくなりました。ここで改めて加山さんをはじめ、テレビ・スタッフの方々にお礼を述べてこの放送を終わりたいと思います。では、また次回まで、バイ、バーイ!



(バックにやはりDave Clark Fiveのインスト・ナンバー「Theme Without A Name」がかかりやがてフェイドアウトされる。)

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