第79回、ウゴウゴ・イナラガヤ・スペシャル



2001年3月11日23:30から0:30まで


(Dave Clark Fiveのインスト・ナンバー「Theme Without A Name」がかかり、やがてフェイド・アウトされる。)

皆さん、こんばんは、日本二のアイロニカル男、ニーチ・ショウタキがお送りする「ウゴウゴ・イナラガヤ」の時間のタイムがやってまいりました。ちょっといろいろあって放送から遠ざかっていましたが重い腰を上げて次の特集をやってみることにしました。今回はアメリカを代表するアイロニカルなソングライター、ランディ・ニューマンの特集です。あまり詳しくないので通り一遍の紹介に終ってしまいそうですが、好きなシンガー=ソングライターなので思いきってやってみることにしました。どうなりますか。先ずは彼のデビュー・アルバムからこの曲を聴いてもらいましょう。

Love Story / Randy Newman

これは68年に発表されたもので、オリジナルのジャケットは青空にランディ・ニューマンの写真がコラージュされているものでしたが、それは本人が気に入らないということで現在のものに差しかえられたようです。そのアルバムからもう1曲、選んでみましたがこれも彼の作品としては有名なものだと思います。

I Think It's Going To Rain Today / Randy Newman

これはいろいろなカバー曲が存在するようですが私の知っているものではダスティ・スプリングフィールドのものがありましたのでそれをかけてみましょう。

I Think It's Going To Rain Today / Dusty Springfield

ランディ・ニューマンというとこの頃はまだシンガーというよりソングライターとしての認識が強かった時期でしたね。彼の初期の作品で最も有名な曲は次の曲かもしれませんね。

Mama Told Me Not To Come / Randy Newman

えーと、これは70年に発表された『12 SONGS』というアルバムの中から「Mama Told Me Not To Come」でした。これはもう誰でもが次のグループで覚えている曲でしょう。そう、スリー・ドッグ・ナイトのヴァージョンでお送りしましょう。

Mama Told Me Not To Come / Three Dog Night

これは70年5月に7枚目のシングル盤としてリリースされ、彼らの初のナンバー・ワン・ヒットとなったものでした。スリー・ドッグ・ナイトというとルー・アドラーが創出したダンヒルというレーベルの花形スターで、ヴォーカル・セクションとインスト・セクションが分かれている大変珍しいグループでした。さて、それでは同じ『12 SONGS』というアルバムからもう1曲ご紹介しましょう。「Old Kentucky Home」というカントリー・フレーバーのかかった歌です。

Old Kentucky Home / Randy Newman

これは後半、僕の今関心のあるフォスターの1節が引用されていました。ギターでバーズのクラレンス・ホワイトとボトル・ネックでライ・クーダーが参加していました。そのライも実はこの曲をカバーしていましたので、それ、いってみましょう。

Old Kentucky Home / Ry Cooder

このヴァージョンもなかなか聴き応えがあって好きな聴き比べのナンバーでした。この曲はライのデビュー・アルバムの中に収まっていた曲でした。そしてランディ・ニューマンは71年にこれも大変地味なタイトルの『LIVE』というそんまんまのアルバムを出しています。その中からは次の曲を聴いてもらいましょう。

I'll Be Home / Randy Newman

ニルソンも歌っていたバラードで初期のランディ・ニューマンの名作だと思っています。この歌は後にスタジオ録音もされています。いい曲なのでニルソン・ヴァージョンもかけてみましょう。僕はこっちの方が馴染みがあるのですが。ニルソンで「I'll Be Home」です。

I'll Be Home / Nilsson

これはニルソンにとっても名作と言われている『ニルソン/ランディ・ニューマンを歌う』というアルバムに入っている曲で、バックのコーラスとのかけあいが実に見事な出来でしたね。このアルバムは超お薦め盤で、10曲という少ない構成ですがどれも大変いいカバーで、ニルソンとランディ・ニューマンの相性の良さが分かるアルバムとなっています。是非聴いてみてください。そして、次にかける曲がランディ・ニューマンの代表曲といってもいい有名な曲ですね。

Sail Away / Randy Newman

これは歌詞といい、曲といい文句ない素晴しい曲ですね。もうスタンダードとでもいいましょうか、ロック・クラシックに入る名曲だと思っています。他にもリンダ・ロンシュタットなどがカバーしていますが、日本では南佳孝の弾き語りが秀逸でした。佳孝氏は昔、ライブでよくこの曲をやっていました。これは72年の同名のアルバムからの選曲でしたが、そのアルバムからもう1曲というと私の場合、「Dayton, Ohio-1903」かこの曲となってしまうのです。

Simon Smith And The Amazing Dancing Bear / Randy Newman

こちらもニルソンがカバーしていて、そっちの方が有名ですがオリジナルもなかなか渋い出来でしたので選んでみました。実を言うとこのアルバムが僕のランディ・ニューマン初体験となったもので、これは本当によく聴いたアルバムでした。1曲というよりトータルで聴くとまた味わいの深いものですので、通しで聴いてみてください。さて、ランディ・ニューマンはその後、74年だったかに『グッド・オールド・ボーイズ』というこれまた素晴しいアルバムを出してくれました。そう、ピンボケの写真で女性と一緒に写っているあのジャケットのものです。これも当時よく聴いていたもので、その中からは先ず「Birmingham」という曲を聴いてもらいましょう。

Birmingham / Randy Newman

この曲もまたアメリカの風土を歌いこんだもので、この手のものがランディ・ニューマンの真骨頂ですね。そして「Sail Away」と並ぶ僕の最も好きな曲「Loouisiana 1927」もこのアルバムのB面に入っていたのでした。

Louisiana1927 / Randy Newman

これも名曲で僕はいろいろなテープにこの曲を入れています。こうしてみるとランディ・ニューマンの曲にはアメリカの地名を扱ったものが多いですね。さて、先を急ぎましょう。ちょっと間をおいて77年に発表された『小さな犯罪者』というアルバムから話題を呼んだ変ったタイトルの曲です。

Short People / Randy Newman

これも大変シニカルな内容の曲でしたね。ちょっと内容がきつかったのでアメリカでは問題となったようですがセールス的には結構売れたアルバムでした。英語のニュアンスがもっと分かるとその面白さも伝わってくるのでしょうが、いかにもランディ・ニューマンらしい作品でした。更にこのアルバムからもう1曲かけてみましょう。「Texas Girl At The Funeral of Her Father」というちょっと長いタイトルの歌です。

Texas Girl At The Funeral of Her Father / Randy Newman

うーん、これもいい曲ですね。これ、誰かカバーしていませんでしたかね?こうしてみるとランディ・ニューマンって意外にメロディ・メイカーかもしれません。次はこんな曲調のものもやっていましたね。

Rider In The Rain / Randy Newman

こんなコテコテのカントリーもやってくれるところがランディ・ニューマンらしいところです。バック・ヴォーカルにはイーグルスのドン・ヘンリー、グレン・フライとJ.D.サウザーが参加していました。そして彼の7枚目のアルバムはジャケットからしてもちょっと取っ付きにくい『ボーン・アゲイン』というものでした。

It's Money I Love / Randy Newman

キッスのメイクを思い起こさせる変身に戸惑った覚えがありますがサウンド的には前作の洗練された路線から脱却して自由に演奏しているといった解放感があるものでそんなに悪い印象はありません。そんな雰囲気の曲をもう1曲かけてみましょう。「Mr. Sheep」という曲です。

Mr. Sheep / Randy Newman

歌詞はお金にまつわるものが多かったようですがこのアルバムは意外と楽しめる作品かもしれません。そしてまた3年半振りに『トラブル・イン・パラダイス』という傑作を発表するのです。これはポール・サイモン、リンダ・ロンシュタット、リッキー・リー・ジョーンズ、ドン・ヘンリー等の錚々たるメンバーが参加したアルバムで全編 西海岸を讃歌するような内容となっていました。ではそんな曲を聴いてもらいましょう。タイトルも「I Love L.A」というものです。

I Love L.A. / Randy Newman

いきなりニューヨーク・シティなんて嫌いだ!っていう語り口から入っていましたがこれも一種の反語的表現かもしれません。そうそう、言い忘れましたがランディ・ニューマンのアルバムのプロデュースはワーナーの重鎮、レニー・ワロンカーとラス・タイトルマンというコンビが当っていました。いろいろ紹介したい曲があるのですが、時間の関係で次の曲が最後となってしまいました。これもポール・サイモンとの共演で大変評判になった「The Blues」という曲でお開きといたしましょう。

The Blues / Randy Newman

という事で本日のランディ・ニューマンの特集はおしまいです。いかがだったでしょうか?彼のフアンはうるさい人が沢山いそうなので、不満の残る番組となってしまったかもしれませんが、自分としてはこれで精一杯の紹介でした。もしご意見等のある方は是非メールにて感想等を送ってください。宛先はこちらになっております。次回は切りのいいところで懸案のグループをやってみようかと考えておりますが、このところ更新のペースが極端に落ちていますのでいつになるか皆目分かりません。忘れた頃の特集になるかもしれませんがよろしくお願いいたします。それではまた、バイバイ!

(バックにDave Clark Fiveのインスト・ナンバー「Theme Without A Name」がかかりやがてフェイドアウトされる。)


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