第59回、ウゴウゴ・イナラガヤ・スペシャル



1999年10月6日23:30から0:30まで


(Dave Clark Fiveのインスト・ナンバー「Theme Without A Name」がかかり、やがてフェイド・アウトされる。)

ハイ、皆さん、こんばんは、やっと暑い日々が過ぎ去って過ごしやすい気候となっておりますがいかがお過ごしでしょうか?日本二のスタンダード愛好家、ニーチ・ショウタキがお送りする「ウゴウゴ・イナラガヤ」の時間のタイムがやってまいりました。さて本日は少しブランクが空いてしまいましたが、緊急特集ということで個人的な事情から一つの曲をいろいろなアーティストが歌ったものを集めてお送りすることにしました。ちょっと同じ曲ばかりで飽きてしまうかもしれませんが、どうぞ最後までお付き合いください。先ずはこの人から聴いてもらいましょう。ドリス・デイで「アゲイン」です。

Again / Doris Day

以前もこの番組で取り上げたことのある曲ですが、本日はこの曲だけをずっとかけてみたいと思っています。続いては同じ時期にヒットしたもので、ヴィック・ダモーンのヴォーカルでお送りしましょう。

Again / Vic Damone

いわゆるクルーニー唱法といわれたスゥイート・ヴォイスが魅力のヴァージョンでした。この曲は以前もご紹介しましたがランディ・ニューマンのおじさんに当るライオネル・ニューマンという人が作曲、ドーカス・コクランという人が作詞を担当し1948年に映画『ロードハウス』のために書き下ろしたもので、映画ではアイダ・ルピノという人が歌ったナンバーでした。イギリスのベラ・リンという人が最初にカバーしたようですが、一応ドリス・ディのものやゴードン・ジェンキンス楽団のものが翌年ヒットしました。このヴィック・ダモーン・ヴァージョンも54年にリバイバル・ヒットしました。そしてその後、いろいろなシンガーによって歌い継がれスタンダードとして定着していった訳ですが、続いてこれも実力派のジャズ・シンガー、メル・トーメのヴァージョンを聴いてみましょう。

Again / Mel Torme

先頃亡くなられたメル・トーメさんですが、この曲の入っているアルバムにはいろいろいい曲があって彼の幅の広さを感じさせられます。ジャズ・ヴォーカルの名作としていろいろな歌手にカバーされている「アゲイン」ですが、以前購入したジャズ・ヴォーカルのコンピレーションにもそのカバーが入っていましたのでおかけしましょう。女性ヴォーカルのベヴァリー・ケニーが歌うところの「アゲイン」です。

Again / Beverly Kenny

さて、この辺りまでは簡単に揃えられたのですが、この後はいろいろな人に教わったり、情報をいただいたりして意識して集めたものです。先ずこれはたまたま家にあったレコードをみていたら、この曲に出会って思わず飛び上がってしまうほど喜んだものなのです。

Again / Dinna Washington

ダイナ・ワシントンがブルック・ベントンとのデュエット・アルバムを出していたのですが、その中で「アゲイン」をカバーしてくれていました。歌唱法も素晴らしく特記すべき一遍でしたね。さてお次の歌手も神田の中古レコード屋で何気なくジャケットの曲目欄をみていたら「アゲイン」の文字が飛び込んできたものでした。

Again / Nat King Cole

ナット・キング・コールの実にやさしい歌唱がふさわしいカバーでしたね。これは結構好きな一遍です。そしてあちらのジャズ・ヴォーカルの大御所もこの歌を歌っていましたのでここでご紹介しましょう。当時のラジオの本格的DJ付きでお送りします。では、どうぞ!

Again / Frank Sinatra

というわけでシナトラ・ヴァージョンも見つけました。
さて、外国のジャズ系のシンガーのものばかりをご紹介してきましたが、ここらで日本のシンガーにもスポットを当ててお送りすることにしましょう。先ずはジャズ・ヴォーカルの畑から真梨邑ケイの歌う「アゲイン」です。

Again / 真梨邑ケイ

真梨邑ケイなんて単独では絶対に買い揃えるレコードではないのですが、ついこの人もカバーしているという情報をいただいたので関心を持っていたことろ、このレコードも安い値段で売っていたので買ってしまったものです。さらにジャパニーズ・フィーメール・シンガーのもので珍しいものがありましたのでそれもご紹介しましょう。

Again / 大橋美加

大橋巨泉の娘ということで関心がありましたが、なかなかの実力派で、しかも自ら訳詞をしています。特にこの曲の入っているアルバムは全編日本語で歌っており、独特の味わいを醸し出しています。因みにこのアルバムのアレンジを僕の知っている山白さんが担当しているのも好感がもてました。えー、次はこれも日本のグループがカバーしているものです。

Again / タイム・ファイヴ

男性ヴォーカル・グループのカバーというものも珍しいものでしたのでかけてみましたが、この辺りは本来はあまり関心を持たない分野でした。日本のシンガーでは他にマーサ三宅、峰純子などがこの曲を歌っているようですが他にも沢山演っているのでしょうね。さて、日本ものはまた最後の方でかけるとして、この歌手のものが一番レアなヴァージョンだと思われる人をここでご紹介しましょう。僕の大好きなイギリスの男性シンガー、クリフ・リチャードも何とこの曲を歌っていたのです。

Again / Cliff Richard

これはある方からシングル盤をテープに録音していただいて聴くことのできた貴重なもので、目下このシングル盤を血眼になって探しています。インフォをお持ちの方はご連絡ください。という訳でこの曲のみテープの音源となりましたが僕には涙の出るような曲でテープをくれた方には謹んでお礼を申し上げます。それから珍しいカバーものとして次のグループのものも挙げられるのではないでしょうか。

Again / Mystics

「ハッシャバイ」等のヒットで有名なコーラス・グループ、ミスティックスの「アゲイン」でした。これはドウワップ愛好家の方からインフォをいただいたもので、他にもファイブ・キーズやファイブ・クラウンズ等がカバーしているとのことでしたがいつか聴いてみたいものですね。そしてもう一つドウワップ系のグループがカバーしているものを見つけましたのでそれ、紹介します。クレフトーンズで「アゲイン」です。

Again / Cleftones

クレフトーンズはこのホームページのインデックス・ページにも写真入りで紹介してあるグループで、大変愛着のあるグループでした。このヴァージョンもなかなか乙なものでしたね。それでは次に演奏もののカバーを続けてかけてみましょう。先ずはジャズ・ピアノの古参、エロル・ガーナー楽団の演奏をご紹介しましょう。

Again / Erroll Garner

この辺りのジャンルはあまり詳しくないのでさらりと紹介するに留めます。そしてお次はトランペットの演奏で有名なこのバンドのものです。

Again / Ray Anthony

レイ・アンソニーと彼のオーケストラの演奏で「アゲイン」でした。この人もあまり知りませんでしたがアルバムは30枚近く出していて愛好家の多さを物語っています。そして次も演奏のみです。つい先頃評判を呼んだエディ・ヒギンス・トリオの名演を聴いてもらいましょう。

Again / Eddie Higgins Trio

これは実に聞きやすい演奏で他にもいろいろ愛着のある演奏が入っていました。最近僕のCDプレーヤーに多くかかる1枚でした。さて、そろそろ終りに近づいてきたのでとっておきの三人をここでご紹介することにしましょう。日本の三人娘という称号のはしりともいうべきいづみ、チエミ、ひばりの三人も奇しくも「アゲイン」を歌っていました。先ずは最近の録音から雪村いづみの歌う「アゲイン」です。

Again / 雪村いづみ

これは偶然図書館に置いてあったCDを眺めていたら「Again」のタイトルが目についたもので勇んで借りてきたものです。しっかりMDに録音してとっておきました。そしてつい最近再発されたアルバム『チエミのジャズ・アルバム』という中にも最後にこの曲が入っていましたのでおかけしましょう。江利チエミで「アゲイン」です。

Again / 江利チエミ

うーん、江利チエミのヴォーカルは艶があっていいですね。という訳でお待たせしました。トリを飾るのは何といってもこの人のものになってしまうのです。美空ひばりの絶唱で藤浦洸の名訳、日本語版、「アゲイン」です。

アゲイン / 美空ひばり

うん、この曲はやっぱり一番聴いたものでしたね。それでチリチリいっているのではありませんが、昭和28年の録音ということですから今から46年も前の歌唱がこんなにも素晴らしい感動を与えてくれることに驚いています。因みにバックのテナー・サックスはスリーピーこと松本英彦さんでした。

えー、というわけで本日の特集はおしまいです。一つの曲をこんなに追いかけた経験は初めてでしたが、きっとこれが最初で最後となることでしょう。そして本日の放送は極私的な話題で申し訳けありませんが、先頃亡くなった私の母親に対する追悼番組とさせていただきます。おっかさん、聴いてくれましたか?

えー、この番組ではリスナーよりの感想、リクエスト等をお待ちしております。ご意見、ご批判等何でも結構ですからメールしてみてください。宛先はこちらとなっております。
さて、次回は一応60回という区切りなのですが、本当は今回やる予定だった特集をお送りする予定です。どんな特集になるかはそれまでのお楽しみということにして、次回、お会いする日まで、それじゃ、バイバイ!

(バックにDave Clark Fiveのインスト・ナンバー「Theme Without A Name」がかかりやがてフェイドアウトされる。)


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