第50回、ウゴウゴ・イナラガヤ・スペシャル番外編パート3



1999年3月5日1:00から2:30まで


(Dave Clark Fiveのインスト・ナンバー「Theme Without A Name」がかかり、やがてフェイド・アウトされる。)

皆さんこんばんは。今回は50回記念番組ということで慧眼なリスナーの方に登場してもらって「私の選ぶウゴウゴ」この1曲、というテーマで過去の放送から1曲づつ選曲してもらいました。3人目の方はちょっと凄いですよ。何せ、僕の放送の3倍の時間を費やしていますから聞き応え満点です。ちょっと1部、編集しておりますが、ほぼ生のお声でお送りしたいと思います。本当にこんなに熱心に聴いていただくといい加減なDJなどできないな、と改めて思いましたが、この選曲が実に興味深いものでしたので、全文ご紹介します。心してお聞きください。当事者同士の事情にふれている部分は僕の勝手な注釈を入れさせていただきました。トニーさん、これでよかったでしょうか?
それでは、超常連でおられる北海道の霧の中のトニーさんが選ぶ49+1曲パート1(1−3)です。

第1回 Walk With Me / Jimmy Clanton

初っぱなから難しい問題ですねー。この中から一曲を選ぶというのは至難の業です。もともとどちらかというと僕は男性ボーカルの方が好きなようで、ディオンもボビー・ヴィーも大好きで落とせという方が無理がある。でも、無理して選ばせてもらいました。この曲を選んだのはやっぱり大晦日にジミー・クラントンの話で盛り上がったりやニーチさんのナイアガラMLでの発言などが印象に残ってた証拠でしょうね。ジミー・クラントンにはトーケンズの歌っている「Somewhere there's a girl」なんかも是非歌って欲しいです。セダカ=グリーンフィールドですんで。ジミー・クラントンの「ハーティング・イーチ・アザー」今年こそ見つけたいですね!「実験的ですので、あっという間に没になる運命を背負っています。」と書きながらもうこの時点で並々ならぬ情熱を持っておられたということに改めて気づきました。

第2回 Bobby's Girl / Marcie Blane

この回も非常に辛い選曲となりました。ロビン・ワード、イーディ・ゴーメ。そして、“トニー”・ハッチのプロデュースしたペトゥラ・クラークの曲などどれも大好きで落とせない曲なんですが、泣く泣くおとしました。
マーシー・ブレインを選んだ訳は最初に録音して繰り返し聞いたリアルタイムの新春放談で大瀧さんと山下達郎さんとが話をしてるときにこの曲が流れたんですね。日本語の邦題「ボビーに首ったけ」の話などもしてて、その頃メディアの中でもこういう話題を取り上げる人の存在は珍しいなと思っていたので良く覚えています。
僕の最初に買った大きな買い物であるところの『オールディーズ・ベスト・ヒット200』にも入っていました。結局この隣接権モノのCDが皮肉なことに一番良く聞き込んだオールディーズのCDとしていつまでも僕の心に残っているんですね。だから、ここに偶然はいっていた曲と入ってないであとから聴いた曲とでは随分印象が違ってしまいました。アルマ・コーガンは「恋の汽車ポッポ」の人じゃなくて「ポケット・トランジスター」の人だと認識する、みたいな。好き嫌いは別にして、血となり肉となってるのは結局このCDです。(10マイ組)コニー・フランシスやカスケーズ、ビーチ・ボーイズなど入っていて良かったーって思います。マーシー・ブレインも入っていて良かった。

第3回 I Can See Love / Parade

毎回言っていますが、「60年代後半のさわやかサウンド」僕の大好きな分野なんでこれも本当にムヅカシかったです。クリッターズ、ロジャニコとの巴戦になりましたが、結局残ったのはパレード。他の曲の方が曲自体の完成度が高い気もしますが、こちらをとったそのわけは僕がこの分野を聴くきっかけになったVANDAという本の中のパレードに関する部分の文章が大好きだったせいです。多分ニーチさんも「ソフトロックA to Z」という本などでも知ってると思いますが、その文章を書いた山岸さんを称える意味で掲載してみます。

「パレード程素晴らしいグループが他にあるだろうか!
ロジャー・ニコルス?そんなの女子供のイージーリスニングだ。
パレードの音楽にはロックがある。
耳障りのいいソフトな歌声と人なつっこいメロディー、しかし
その向こう側にはスペクター・サウンドの創造に間近で
関わってきたパレードの中心人物=ジェリー・リオペル
(Jerry Riopell)の中に脈々と受け継がれてきた
アメリカン・ロックの精神が随所に見え隠れしているのである。
そう、パレードこそ、真剣なポップス・ファンの熱い支持を
もっともっと集めていいグループなのだ!」

どうですか?読んでいてわくわくしますよね。こんな事かかれると。要点をしっかり押さえていてしかも冷静に突き放すところが無く愛情に満ちあふれてる。こんな書き方出来たらいいなーといつも思います。僕の文章を書く原点になっています。この文章の一番最後はこんなカンジでした。(「She's Got The Magic」についても説明がつづいていて)

「怒濤の勢いで迫る迫力のリズム隊(やはりハルブレインか?)
には血圧が上がってしまう。とにかく、ポップス少年の夢を詰め込んだ宝箱
の様なこの素晴らしいパレードのレコードが一人でも多くのリスナーの
耳に触れることを願ってやまない。」

山岸さんに一人増えたよって報告したいです。

このようにソフトロックの中でもパレードが特別だっていうことについて書いてたら聴きたくなってきた。今聴いてる美空ひばり「アゲイン」が終わったらかけることにします。ひさびさのパレードだなー、楽しみ楽しみ(^_^)。
パレードといえば、ナイアガラMLに入ったときにまず、“さわやかサウンド”ってどういう曲を特集したんですか?って質問をしたんです。ゴー・ゴー・ナイアガラの選曲リストは「オールアバウトナイアガラ」で知っていて、一番気になっていた部分だったから。親切な森谷さんにアレやコレがかかったんだっていうことを聴いて、えー!いわゆる今のソフトロックのブームを先駆けること何年の世界だなと思うのと同時に、ロジャニコにしろ大瀧さんがやっぱり紹介したのが始まりだったんだと思って(このときは「snow queen」かな)、やっっぱり自分がこういう音楽に興味を持っていたのは大瀧さんと同じだったんだそして、始まりは大瀧さんにあったんだって非常に嬉しく感じたことがあったんです。パレード、テープで聴かせてもらったとき、本当に本当に嬉しかったです。聞き慣れた曲でも聴く場所、そしてそのテープ自身、またテープをもらうまでの過程が重要なんだと非常に感じるところ大きかったです。有り難うございました。

第4回 Hushabye / The Mystics

論寒さんに捧げる回だと思われます。黒人ボーカル・グループは好きなんだけど声を大にして好きだっていうカンジでもないんですね。この世界は奥が深すぎて最初に聴いた山下達郎の黒人ボーカルの放送でマニアがたくさんいてレコード買うのにもお金がたくさんいるって聴いたのがどこかで引っかかっている部分もあるのかもしれませんね。
それはさておき、この曲も大好きですね。ビーチ・ボーイズを聴いたあとにこの原曲もきいたのですが、どちらも遜色のない出来ですね。『ドゥーワップボックス』に入っていて最初に聴いたのかな?『ドゥーワップボックス』も結局1を買ったときは他に聴くモノが少なかったせいもあって本当によく聴いてましたから、1の方が思い出に残っていますね。いつも思うのはいっぱいレコードを持ってるからって幸せじゃない。そのレコードの音にどれだけ愛情をもって接する事が出来るかどれだけの思い入れを持つか。それが重要で、その愛情が同じレベルで持続するならいっぱいレコードを持ってる方がいい。ということを思います。大瀧さんやニーチさんを見ていると本当にその思いを新たにするというか自分も好きでもないモノを高い値段で買ったりするのは絶対やめようと思います。レコードという無機物のコレクターながら有機的な繋がりをもって聴いたり楽しんだりしていきたいなと思います。

第5回 蘇州夜曲 / 渡辺はま子・霧島昇

今また自分の中での地位がどんどんと上がっている日本のオールディーズですが、(自分たちといった方が適当でしょうか)これはもうこの曲できまりでしょう。他の曲に浮気せずにコレということで堂々と正攻法で選びました。大瀧さんのゴー・ゴー・ナイアガラを聴いてよく使うようになった表現の1つに「なんともはや」という言葉があります。コレは本当に便利な言葉でこの曲を出来るだけ10語以内とか枷を付けられ短い言葉で表すなら、
「なんともはや名曲」。
コレしかないでしょう(^_^)。大陸的なメロディーを入れながら男女交互に歌われるこの曲を聴いていると心が非常に和みます。霧島昇、藤山一郎よりも歌上手いですよね。この時代の人はみんなうまいけど。僕はきちんと歌詞を聴く人じゃないんですがそれでもこの西條八十の歌詞は素晴らしいと思います。

第6回 He's A Rebel / Crystals

スペクター特集としてやっぱりどれを選ぼうかすごく迷いますよね。僕が選んだのは初期から中期へと移行する過程を物語るようなクリスタルズの傑作でした。「Walking In The Rain」(コレはニーチさんの一番候補かな)と「Why Do Lovers Break Each Others Hearts」との三つ巴でしたね。「Not Too Young To Get Married」だったらたぶんこっちを選んでしまったと思いますがスペクターらしさが現れていてジーン・ピットニィが書いたというとこがポイント高かった。スペクターも本当にキリがないくらいかけたい曲がでてくるアーティストだと思いますが、60分の時刻との戦いをしながら見事にあれこれかけられたと思います。大瀧さんのスペクターの時のコレクターズでの話は面白かったと思います。あの特集を読んでから、ポップスの奥深さに気づきレコード・コレクターズ誌を精読するようになりました。
最近の大瀧さんの文章・発言は「わかんなくてもいいんだ」といいながらも、一見さんにもかみ砕いて教えるといった趣が強いですが、僕が大瀧さんの発言なり書いたモノなりが一番映えると思うのは御大の趣味性が色濃く出ているものですから(エルヴィスの解説とか)。こちらのほうの発言もどんどん出てきて欲しいものです。
最初に書いてある言葉(瀧)が深かったので、到達するには修練が必要だったと。深みがどこまでも続いていたのでココまでのめり込めたんだ、という気持ち多分に持っています。
スペクターの深いエコーそして、パーカッション隊の畳みかけるリズム、それに渾然一体としたなかでひときわ目立つボーカル・ライン、おしならべて完璧ですね。
ニーチさんは後期では何が好きですか?僕はやっぱり「ブラック・パール」ですね。いま、職場の先輩にボックスを貸してて今直ぐ聴けないのが残念です。早く返してもらおっと。

第7回 My Back Pages / The Byrds

僕のバーズの初体験はまた出ました。隣接権モノの1マイ。『バーズ』って書いてあって、『ミスター・タンブリン・マン』から『エイト・マイルズ・ハイ』や『5D』まで入ってる1枚のベストでした。 バーズといえば僕が思い出すのは、「Don't doubt yourself、 babe」ですね。ドラムが「ドンド、ドンド、ドッド」っていうところが「1969年のドラッグレース」の途中の間奏を思い出させる曲です。もし、ヒントにしてるならこの換骨奪胎は見事に成功だと思います(^_^)。
話代わって「My back page」は僕の中でボブ・ディラン的なフォークとロック・ミュージックを繋ぐ曲です。叩き続けるドラムがいいです。僕の中ではこれと、「ミスター・タンブリン・マン」とは表裏一体なカンジでとらえてます。途中の間奏のギター泣かせますよねー。12弦の音って、高音が出てもキツイ音に思えないところがいいですね、
そのうち、ニーチさんによるボブ・ディラン特集なども楽しみにしています。

第8回 Poltadots and Moonbeams / Dick Hyman

この曲はもう当然ですよね。(注1)
あのあと、僕も気になって、ジャズものでこの曲が入ってるとチェックしてます。シナトラがやっぱり良いけど、ポール・デスモンドも良かったですね。メール交換は始まっていませんでしたが、放送を聴く1リスナーとしてはここら辺からリアルタイムですよ。こう考えてみるとこの1、2年で僕の聴く音楽のジャンルが増えたのは、まさにこのウゴウゴのお陰ですね。もともとはオールディーズ、アメリカン・ポップス、大滝詠一ぐらいしか聞かなかったのに。聴き方も深くなってきたように思います。これも親切に上からロープを垂らして上ってきて下さいよ、と語りかけてくれたニーチさんのお陰だと改めて思います。僕も映画でもラジオでも音楽を聴くときには新たな発見を期待して聴くような耳の育成に最大限の努力をしていきますね(^_^)。

注1:この曲をナイアガラ下敷きソングに選んだ理由は放送でも述べましたが偶然映画の中でかかったこのピアノ・メドレーからでした。その後、この曲が有名なジャズのスタンダードでいろいろな人が演奏しているということが分かったり、大瀧さんの曲との関係で僕にとっては忘れられない1曲となった、と何度も説明していたという裏話しがあるのです。

第9回 When I'm Alone / Dave Clark Five

デイブ・クラーク・ファイブというグループはニーチさんに聴く前にも名前は「定本はっぴいえんど」で読んでしっていて、EMIから出たCDも持ってたんです。実は。でも、この放送を聴いて随分印象が変わりました。

とにかく「ビコーズ」と「グラッド・オール・オーバー」の人たちとの印象が強かったのですが、全然それだけじゃないですね。ニーチさんが惚れ込むわけが分かるように実に多彩な持ち味のグループですね。それがあの1枚だけじゃまだまだ伝わってこなかったんですね。特にインスト関係のバラードが素晴らしくいい出来ですね。「アイ・ミス・ユー」なんかでも低音ギターや高いギターの音などつぎつぎ出てくるしオーケストレーションに近いピアノの三連(なのかな)などあっていい曲ですね。「Whenever You're Around」もコレに似た雰囲気の佳曲ですね。ファズのかかったっていうんですか?最初のギターの震えるカンジがなんとももの淋しげな、それでいてきれいな曲だという曲の印象をうけます。相反するものじゃないから、それでいてはいらないかな。「When I'm Alone 」もストリングスも入ってハーモニカの音もきれいな本当にしっとりとしたバラードですね。コレはお気に入りです。途中から入ってくるギターはデュアン・エディかと思ってしまいました(^_^)。「Sweet Memories」とともに何ともはや名曲。こういったバラードは誰の趣味で入れたんでしょうか?アップテンポでは「Try To Hard」ですね。断固推薦。ドラッグレースのイントロに使われるピアノの「ジャンジャジャン」はコレがヒントかもしれませんね。僕はそんな気がします。
第7回のところでもドラッグレース・ネタについて言及しましたが、山岸さんがバンダ誌で触れられたキースの「シュガー・マン」だけで大滝詠一の「1969年のドラッグレース」語ろうなんて烏滸がましいですからね。山岸さんのそこまでの苦労を無駄にするなっていう感じですか。こうやって自分で気づいたときの感動は教えてもらった以上ですしねー。勘違いでもなんでも。「“思いこみ”が人を育てる」と思います。もちろん、リバプールと思えるサウンドも全然嫌いじゃないです。「オヴァー・アンド・オヴァー」なんかも好きですよ。ドラムがしっかりしてて。

第10回 Raining In My Heart / Buddy Holly

もちろんニーチさんは「Say You/ Ronnie Dove」を選択ですよね。「Our Day Will Come」も捨てがたい曲。でも、やはりなんといっても、この曲に尽きます。北海道の霧の中のトニー谷が初めて紹介されたということもあって、貴重な一回となりました。そのあと延々と長い手紙を書いたのは自分の名前が他の人のホームページに乗るということがどれだけ嬉しいことかという証しですね。これが、10回目の特集ですか。ということはこのあと、40回にわたっての特集をリアルタイムで聞き続けてきたことになるわけですね。本当に有り難いことですねー。このバディの曲は後期のソロになってからのサウンドということでクリケッツの曲とは少しバディの求めていた物が違うというのが聞き取れますよね。裏面はポール・アンカの「It Doesn't Matter Anymore」ですし。バディもフランキー・ヴァリじゃないけどブロードウェイで活躍するようなアーティストを目指していたのかもしれませんね。バディ・ホリーのカヴァーを集めたCD、ニーチさんも持っておられるって書かれたと思いますが、このレオ・セイヤーのカヴァーもいいですよね。もちろん、そのうち話題になったブルース=テリーなどもいいですが。

第11回 街行き村行き / 西岡恭蔵

僕がこの曲を選ぶのは、やっぱり最初の頃の体験と結びついてます。まだ、アメリカン・ポップスをそれほど聞いていない頃、はっぴいえんどの解説などを読み進む毎日でしたが、ベルウッド関係の物は篠原章っていう人が解説書いてましたよね。それで、この人もナイアガラ・ファンのようなのですが、どんどん人の気をひくような書き方をしていました。それで、出会ったのが、この曲です。「プカプカ」よりもこっちの曲の方が好きですね。武蔵野タンポポ団とか小室等の六文銭などに行く前にアメリカン・ポップス主にビーチ・ボーイズにいってしまったのでどちらかというとそのあとあんまり触れないジャンルなんですが、なんだか暖かい曲で70年代はこういう音楽が溢れていたんだろうなと思い、その時代にきちんと意識して街を見てみたかったなと思いました。

第12回 Dearest / Buddy Holly

放送自体が“霧の中のトニーに捧げ”られた非常に貴重な放送。どの曲って選ぶことなど出来ません。放送自体が“この1回”に入れたいくらいですから。でもあえてというならやっぱり放送でリクエストが、最初にかかったということもありますのでこの曲になりますね。この曲の良さっていうのは曲の良さを分かったカヴァーの素晴らしさということになるのではないでしょうか。ミッキー&シルビアを完全に踏越してます。もともと僕は、ビートルズでも「エリナー・リグビー」みたいに(オーケストラが入ったり)作り込んだ曲の信奉者だったんですが、シンプルな曲でも曲が良くって、音がきれいでこういう曲なら飽きずに聴いてられるんだとつくづく思った曲です。いくつかバージョンがあるのですが、シンプルなバージョンが一番好きです。

第13回 Oh No Not My Baby / Manfred Mann

この曲は好きだと思ったらなんとゴフィン=キングだったのですね。気づくと「ドゥ・ワ・ディディ・ディディ」もジェフ・バリーとエリー・グリンウィジの曲だし、アルドン系のスタッフライターの曲も取り上げていてマンフレッド・マンは選曲もいかしてますよね。マージービートの中でもマンフレッド・マンが一番好き、って話はもうしましたか?なぜかというとやはりこれも関わってくるのは佐野元春さんなんですが(ぼくはいつもこうやって追いかけて聞くものばっかりなのです)伊藤銀次との出会いで、
伊藤;「ビートルズ好きでしょ?」
佐野;「ええ、でも僕はマンフレッド・マンが好きなんです」
っていう会話があったって何かで読んで、知らない名前でショックを受けました。まだまだ世の中には知らない物でいい物があって、それを自分が敬愛してるミュージシャンが好きだといってる。そしたら、それを聞きたくなるのが自然の摂理。ということで、中古レコード屋で買ったベストは宝物ですね。この他のグループ、Herman's Hermits、Peter & Gordon、Unit 4 + 2などは全部CDで持ってるんですが、中古のレコードで直ぐに買ってしまったところが僕のマンフレッド・マン好きを表していると思います。一番好きなのは「プリティ・フラミンゴ」。佐野さんの歌詞にも出てきますよね。
そういえば、この「Oh No Not My Baby」、カーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」にもちょっと似てますよね。しかしこの頃はビーチ・ボーイズといい、EMIばっかり聞いていたな。
最初は「True Love Ways/ Sony Curtis」を選ぼうと思ったのですが、結局バディ・ホリーばっかり選んでもちょっと味気ないかなと思って、あえて、変えてみました。僕もいろいろ好きだよー、ってところをニーチさんにお見せしたくって。

第14回 But I Do / Clarence Henry

次に選びたい曲あるからニュー・オリンズ前倒しです。この曲についてはニュー・オリンズで述べます。
こういう聞き比べるという手法ですが、大瀧さんが「ゴー・ゴー・ナイアガラ」でも使われていたということ、きかせてもらって初めて分かったのですが、コレは本当に聞いていて楽しいですね。
あの曲がこんな風にカバーされるのっていう驚きがある場合もありますし、こんなに忠実にカヴァーしてっていうそのアーティストに対する愛情が伝わってくる場合もあるし。そういう意味ではこのHEY BABY!を中心とした特集ではニーチさんが曲に対し執着するほどその愛情が伝わってきました。しかし、曲っていうのは寄ってくるものなんですねー。探しているとなんだか勘が冴えるときってありますよね、今日はなんか見つかりそうだとか。

第15回 Looking for the Right One / Stephen Bishop

この回が、全49回の放送の中でも僕のベスト1です。はっきり断言します。

まず自分の知らない曲ばかりであったこと。コレを聞かせてくれたことに感謝します。そして、その曲達が全て名曲ばかりであったこと。コレも嬉しいことで、最大限の感謝を示したいと思います。
放送で知ってる曲がかかると嬉しいものですが、知ってる曲に関しても新たなインフォが得られるとそれに越したことはありません。また、それ以上に自分の知らない名曲に出合う機会があったりそれについての情報を得られればこれは小躍りして喜んでしまいます。こんな曲も聴けて良かったなー。と。
この放送は去年一番のヘビー・ローテーションでしたからどちらの条件をも十二分に満たしていて、また飽きをしらない選曲になっていました。全部大好きです。一応今日の気分で1曲選んでおきましたが。これはやはりニーチさんの選曲から20年来の万感たる思いが伝わってきているのだと思います。有線をしながらいろいろ曲を探していたニーチさんの思い出話なども頭に思い浮かべながら聞きます。(注2)
しかし、普通こんなに聞くアルバムは無いですよ。完成度本当に高いです。
とにかくよく聴いた曲でした。

注2:僕はまだ大学生の頃、ある有線放送でレコードを回すアルバイトをしていたのです。その頃はクラプトンやジミ・ヘンなどのブルース・ギターが流行っていて、客のリクエストもそこそこに「ホワイト・ルーム」やデュアン・オールマンの長い曲などを自分たちの趣味でかけていました。丁度その頃、ここで選曲した人達もよく聴いていてレコードも有線の仕入れに連れていってもらってばか買いした思い出があります。

この後はその2に続きます。ますます面白いですよ。

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