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第50回、ウゴウゴ・イナラガヤ・スペシャル
1999年3月5日23:30から1:00まで
(Dave Clark Fiveのインスト・ナンバー「Theme Without A Name」がかかり、やがてフェイド・アウトされる。)
ハーイ、皆さん、こんばんは、ごきげんいかがでしょうか?日本二の趣味趣味男、ニーチ・ショウタキがお送りする「ウゴウゴ・イナラガヤ」の時間のタイムがやってきました。ウゴウゴ・イナラガラも97年の3月15日の第1回目の放送から数えて本日で50回目を迎えることになりました。という訳で本日は時間枠を拡大して50回記念の特番を組みます。何とも感慨も一入という感じですが、本日は前回、予告したように過去の放送から1曲ずづ選んでその思い出話しとともにご紹介していくという企画にしてみました。番外編でリスナーの方の選ぶウゴウゴというのも一緒にご紹介しますので楽しみにしていてください。
それではいってみましょう。第1回の特集は男性ヴォーカルでしたね。最初にかけたのがポール・アンカの「Put Your Head On My Shoulder」でしたっけ。その後、ニール・セダカをかけてこの人をかけたのですよね。
第1回 The Girl Of My Best Friend / Elvis Presley
そう、エルヴィスでした。この企画を始めた当初はこんな番組誰も見ないし、興味を持たれないものと思っていましたが、ちょっとおそるおそる放送してみた、というのが実際のところでした。それでこれ、1回で終ったら情けないけど好きなもの全部かけちゃえ!という感じで取り上げたのがこのエルヴィスでした。何故ならこれは本家の「ゴー・ゴー・ナイアガラ」でかかって大変気に入っていた曲でしたので、いわゆる聴き比べの最初の候補にもすんなり選べたものでした。という訳で僕の1曲、しかも最初の放送の思い出の曲はこの曲にしました。でも今リストを読み返してみると男性ヴォーカル特集なのにウォーカー・ブラザーズやライチャス・ブラザーズなんかを取り上げていて、結構いい加減でしたね。勿論、抗議も来ませんでしたのでそのままにしておきましたが。
でもそんな中、僕にとっては信じられないメールが飛び込んできたのです。それが世田谷の森谷さんからのリクエスト・メールでした。これは本当に嬉しかった!で、第2回目を女性ヴォーカル特集として最後にそのリクエスト曲だったこの曲にお答えしたのです。
第2回 Wonderful Summer / Robin Ward
という訳でこの「ワンダフル・サマー」も忘れられない1曲となりました。森谷さんにはそういった恩義があるのです。お一人でもリスナーの方がいてくれるということを励みに、また、この番組がいかに本家より影響を受けたかということを言いたいあまり、第3回目は「さわやかサウンズ」という分野のものを取り上げてみました。これは「ゴー・ゴー・ナイアガラ」の63回目に特集されたサウンドを見据えて僕なりに選んだソフト・ロック系のものでした。ここでかけた曲の中では本家でもラストにかかったパレードの「アイ・キャン・シー・ラヴ」も捨て難かったのですが、アンダース=ポンシアの流れからこの曲を選んでみましたが、どんなもんでしょうか。
第3回 Mr. Diengly Sad / Critters
これも実は本家で初めて聴いていい曲だな、と思ったもので、この分野を全く知らなかった当時、やけに印象に残っていた曲でした。そして次の特集は何にしようかと迷っていたところ、また唯一のリスナーの森谷さんからファイア・フライズの「ユー・ワー・マイン」をかけてください、とのリクエストをいただいたのです。実はこの時点ではこの曲を持っていなかったので、急遽『ドゥーワップ・ボックス』を種本にしてヴォーカル・グループの聴き比べの特集を組んだのです。この中では絶対この曲の新旧を聴き比べようと取り上げたのがこちらでした。
第4回 Since I Don't Have You / The Skyliners
このオリジナルの方は映画、『アメリカン・グラフィティ』の中で聴いていて、いいな、と思っていたのですが、カヴァーのガーファンクルのものを後に聴いてどちらも忘れられないものとなってしまいました。そういうカヴァーものから啓発される例ではジェームス・テイラーの「ハンディ・マン」や「エブリディ」をはじめ、ハーマンズ・ハーミッツの「朝からごきげん」とアール・ジーンのオリジナルやバンドの『ムーン・ドッグ・マチネ』の中の全てのオリジナルなど、結構ありませんか?僕の場合はリバプール・サウンドのカヴァーものにどちらも捨て難い魅力を感じる曲が多いのですが、これは後に第13回目でしたかにリバプール・サウンドの特集として取り上げましたが。えーと、何の話しでしたっけ、そう、スカイライナーズでしたね。この曲、当然黒人ヴォーカル・グループが歌っているものかと思っていましたが、意外や意外、白人のヴォーカル・グループだったので印象的でした。
そして第5回目に僕が選んだのは日本の昔の歌謡曲、この曲を作った作曲家の特集でした。
第5回 一杯のコーヒーから / 霧島昇・ミス・コロンビア
さて、ここで何を選ぶか。すでに予想メールをくれた方もおりましたが、大抵の方は僕のこの放送での口調から「蘇州夜曲」か「胸の振子」ではないかと予想された方が多いと思われますが、ちょっとひねってこの曲を選んでみました。というのは僕がこんなに声を大にしてサイコーだと叫んでいる、本家「ゴー・ゴー・ナイアガラ」の番組を最初に聴いたのが日本のオールディーズの特集で、その最初に耳にした曲がこの♪一杯のコーヒーから♪という曲だったからなのです。この曲から全てが始まったといっても過言ではないくらい、この曲のインパクトとあの放送の素晴しさは何度言っても言い過ぎではないでしょう。というわけで服部さんの特集からは霧島昇・ミス・コロンビアの♪一杯のコーヒーから♪を選んでみました。
さて、次の特集は何でしたっけね、そうそう恐れ多くもスペクター特集を早くも第6回でやっていましたね。これは数少ないリスナーの方で、平塚の田中さんという方のリクエストだったと思います。この頃、田中さんという方が3人いたのですが、その内のお一人からのリクエストにお答えしたものでした。そこで選んだのは正攻法でこの曲となりました。
第6回 Walking In The Rain / The Ronettes
やはり僕にとってのスペクターとはこの曲に尽きますね。と言ってもいい位奥深い曲がこの「ウォーキング・イン・ザ・レイン」なのです。大瀧さんも本家の特集の際、絶賛していました。
リクエストにお答えした後、この田中さんという方から、「とうとう伝家の宝刀を抜いたな、という感じですね。」とかいうメールをいただきましたが、正に早すぎた選択、怖いもの知らずの特集でした。今ではとてもスペクター特集なんて恐れ多くてできませんよ。
そこで自分の得意なフィールドに戻って気楽に特集を組んだものが次のグループでした。
第7回 Lazy Water / The Byrds
バーズ、好きなんですよね。昔の僕を知っている友達ならきっと分かってもらえるでしょうが、バーズのロジャー・マッギンの12弦の音がたまらなく好きだったのです、僕は。そこでこれは他人には絶対に予想できない曲ではないかと思って選んだものがこの「レイジー・ウォーター」なのです。この曲の入っているアルバム、『ファザー・アロング』というレコードが一番聞き込んだのではないでしょうか。とにかくクラーレンス・ホワイトが在籍していた頃のバーズの代表作がこのアルバムで、他にもいい曲が沢山あるのです。しかしこの回の特集は本当に自分のためだけにやったという印象ですねー。
そして第8回がこの架空放送のハイライトともいえる「ナイアガラ下敷きソング」特集というものでした。ここではどうしても次の曲をかけなくてはならないでしょう。
第8回 Polkadots and Moonbeams / Dick Hyman
というわけでウディ・アレンの映画、『ハンナとその姉妹』のサウンド・トラック盤からのものでした。これは詳しくはもう一度放送を聴いていただければよいのですが、実際はこの頃ナイアガラのメーリング・リストで「下敷きソング」というものが話題となり、それでは僕も以前より気になっていたものを中心に集めてみようという動機で急遽組んだ特集だったのです。MLで宣伝をしてしまったので、その後、多くの慧眼なリスナーの方に恵まれ、いろいろ関係ができていったのです。またちょっとここでは語れない秘話があって、この曲の印象は一気に高まってしまったという感じですね。
この曲はいろいろな人のものがあるようで、家には5種類の「ポルカドッツ」があります。何だか因縁の曲となりそうです。
この放送ではずみをつけて乱入したのが次のデイヴ・クラークの特集でした。DC5は自分の中では世界一のグループと思っているミーハーですから当然この放送でも取り上げないわけにはいきませんよね。そこでまた大瀧さんにかこつけて、僕の感じているDC5の魅力を3つの側面から紹介したものがこの特集でした。3つとはアップ・テンポのものとバラードとそしてインストというものです。そこで本日取り上げるものが本来のDC5の評価とは違っているインスト・ナンバーからこの曲を選んでみました。
第9回 When I'm Alone / The Dave Clark Five
これは彼らの主演映画、『五人の週末』のサントラに入っていた曲です。この『五人の週末』にも思い出ができてしまったのがこの頃でした。実はインターネット経由でアメリカの同好の方とメールをやりとりし、とうとう念願だったこのビデオを手にしてしまったのもこの頃だったと思います。またこの回の放送はその後、いろいろお世話になっている僕の最も信頼するレコード・ショップの店長である森さんに捧げたものでもありました。
そして最初の節目となった第10回目にはリクエスト特集と称していろいろな曲をかけるという初の試みをやってみました。実はこれは真っ赤な嘘で、あまりリクエストがなかったのでほとんど自分のリクエストに答えたというばかな放送でした。
(甘い「セイ・ユー」のイントロが聞こえてくる。)
第10回 Say You / Ronie Dove
この曲を最後に、大瀧さんに捧げるなんて言ってかけた覚えがあります。というのも未だかつてこの曲に目を向けてくれたDJや放送、評論家を僕は知らなかったので、もうこうなったら大瀧さんに聴いていただいていいですよね、って同意を求めたい気分だったのです。勿論ご返事はありませんでしたが、きっとこの曲の良さは分かっていただけると思い、かけてしまいました。この曲はいわば僕の隠し玉で、あまり公にしたくなかったものでしたが、この時から積極的に聴いたことのない人に聴いてもらおうという気持ちが強くなりましたね。そうこうしていたらこのロニー・ドーヴのアルバムも入手できて大変嬉しい思いをしたものでした。
そうそうそれと特記すべきはこの時期に僕の大好きなグループの一つに仲間入りしたルビー&ロマンティックスの存在を知ったのでしたね。勿論この回の放送でも取り上げていましたが、その入れ込みようが我ながら可愛いですね(ア、ハ、ハ)。ルビー&ロマンティックスとクリス・モンテス、それにベッド・ミドラーという聞き比べは今でも頻繁に行っています。そんな随分私的な番組になっていましたね。
そして次の回は日本の男性シンガー特集ということで僕の聴いてきた70年代の思い出の人達をまとめてかけてみました。その中で僕が1曲、ということで選んだのはこの人でした。
第11回 街行き村行き / 西岡恭蔵
ここでは例えば大瀧さんの「ジーガム」や小坂忠の「レインボウ」、岩淵まこと、渡辺勝といったマイナーな人まで取り上げられたことが嬉しかったです。でも全体として何を選ぶかというと西岡恭蔵ということになります。何だか今になって聴いてみるとあの頃の思い出がまとめて甦る曲がこの「街行き村行き」という曲のように思えて直感で選びました。アリちゃんのハーモニカもいいですよね。
第12回目は伝説のロックン・ローラー、バディ・ホリーを特集しました。これは放送でもふれておりますが、この頃知り合って、その後、一番メールを交換しているのではないかと思われる北海道の霧の中のトニー谷さんに送ったものでした。彼のバディ・ホリーに対する情熱に煽られ、企画したのですが、これは本家でも4回(そのうちの1回はビッグ・ボッパーとリッチー・バレンス)に亙って特集されていましたので、どうやって紹介するか、かなり迷った末に、そうだ、バディ・ホリーの曲が一度もかからないバディ・ホリー特集としよう、と思って行ったものだったのです。ところが結局、どうしてもかけたくなってその欲求に負けてしまったものが次の曲だったわけです。
第12回 True Love Ways / Buddy Holly
ゴー・ゴー・ナイアガラでも「ビートルズの一度もかからないビートルズ特集」というのがあったようですから僕もそれを真似て考えたのですが、この曲とトニーさんからリクエストのあった「ディアレスト」を最後に入れてしまってノー・ヒット・ノー・ランを逃してしまったのです。でもそれで放送にメリハリが出てきて正解だったと思っていますが、どんなものでしょうか?トニーさん。これって、負け惜しみかな?
第13回目は僕の得意分野だと勝手に思っているリバプール・サウンドを特集してみました。でもどうやって紹介しようかこれも随分迷った末に、また例によって聞き比べという戦術に出たのでした。そこで選んでみたのがこの一発ヒットの最たるものでした。
第13回 Concrete and Clay / Unit 4+2
この曲は大好きでしたね。シングル盤を持っていなくて、長い間、友達からコピーしてもらったテープで聴くしかできませんでしたが、CD化されて心置きなくかけることができましたので選んでみました。また、この曲とセットでかけた野田幹子のカヴァー・ヴァージョンも密かに認めていたものでしたので、リバプール・サウンドの代表曲ではなかったのですが、あえてこの曲を選んでみました。リバプール・サウンドは僕の番組ではパート2、パート3と続く可能性があります。今度はオーソドックスにご紹介しようと考えておりますのでお楽しみに。
さて、お次は何の特集でしたかね?そう、「Dear Mr. DJ」と題してまた好きな曲をランダムにかける特集を組みましたね。
第14回 Dear Mr. DJ (Play It Again) / Tina Robin
この曲がテーマとなっていた放送でしたので、素直にこの曲を選んでみました。というよりこれはかのジェリー・ゴーフィン=キャロル・キングの作品で、いわゆる折り込みソングとなっていましたのでこの中に登場するドゥワップの名曲も全て好きなものでしたので選んでみました。この回では何と「ヘイ・ベイビー」の5連発という暴挙に出てひんしゅくを買ってしまいましたが、ああいう聞き方が僕の一つの特徴であったと我ながら思いますね。同じ曲を違った人が歌っているのは丁度同じ演題を演じる噺家の好みを計るものと共通の興味が持てます。この回では、他にクラーレンス・ヘンリーの「バット・アイ・ドウ」(ここでは選びませんが)やクジラ君の「午後の木影」をかけられたことが嬉しかったですね。
そして15回目はこれも結構評判の良かった70年代男性シンガーの特集ということで、バラード系のものを集めてやってみました。これはこれまで一番楽な選曲だったかもしれません。というのも、ここで取り上げたものはかつて作った自前のテープに全てあって、その順番をアルファベティカルに置き換えただけの編集だったからです。で、この中からはどの曲でもよかったのですが気分でこの曲にしてみました。
第15回 Somewhere Over The Rainbow / Livingston Taylor
他にB.J.トーマスやスティーブン・ビショップ、ジェームス・テイラーなどどれも同格ですのでたまたま選んだ1曲ということでご理解願います。これはネタがあまっていたのでパート2をこの時点で考えていましたね。そう言えばこの時期は毎週のように更新していてペースの一番早かった時期でもありました。丁度この頃大瀧さんの新曲が話題に上っていた頃でもありました。
で、70年代男性シンガー特集でダン・ヒルやB.J.トーマスを取り上げたことが契機となって次の特集へとなだれ込むとこになるのです。
第16回 Bless You / Tony Orland
そう、バリー・マンの特集でしたね。これも僕にとっては背伸びした企画だったのですが、どうにかできたのは例のAサイドの3枚の作品集があったからに他なりません。あと、バリー・マンは木崎義二さんの出していたポップス誌、『ポップシクル』に特集が載っていてそれが随分参考になりました。当時の達郎さんの思い入れたっぷりの文章なども今では大変懐かしいものでしたね。で、「ブレス・ユー」トニー・オーランドですが、この人、この曲ということで選びました。人でいうと、やはりキャロル・キングの作品の多くを歌っているということでしょうか。キング作品に合っているヴォーカルですね。それと曲ですがこれがバリー・マンの代表曲だと思っています。本人も歌っていますが大変よくできた曲だと思うのですがどうでしょうかね。
そして第17回目は丁度来日していたバート・バカラックおじさんに合わせて組んだ特集でした。バカラック作品はこの放送でかけたものだけでなくいい曲が沢山あって迷ってしまうのですが、これもその時の気分でこの曲を選んでみました。
第17回 True Love Never Runs Smooth / Gene Pitney
ジーン・ピットニィをどこかで選んでみたかったのでこのバカラック特集のこの曲にしてみました。それとあの頃、「ラヴ・ジェネレーション」のテレビ番組でこの曲のフレーズが使われていたのでそれにもかけてみました。それにしてもあの来日コンサートは素晴らしかったですね。あんなにレパートリーが多いというのに、ほとんど代表的なナンバーをやりまくったという雰囲気でした。もう二度と観られないと思うと大変貴重なコンサート体験だったように思えます。
そしてその次の放送はこの番組がこの時期まで続いたら必ずやろうと考えていたクリスマス特集でした。ここで何を選ぶかははっきりしていました。つまりスペクターをとるか、ビーチ・ボーイズをとるかという二者択一だったわけです。スペクターは単独で特集もやっているのでBB5にしようかとも思ったのですが、これも思い付きでこちらを取り上げてしまいました。
第18回 Christmas / Darene Love
季節限定でしたので、実はこの放送のみスキップしてしまおうかとも思ったのですが、通しで聴いてみてもそんなに違和感がありませんでしたね。もっともこの曲、タイトルと歌詞を変えて1年中歌えるように仕組んでおりますのでさもありなん、という感じですね。この特集は年1の行事に組み入れることになりました。
ということで、ここまでが97年に放送した内容でした。ちょっと思い出話しが長くなって申し訳けありませんが、この続きは次のページにまわすことにしましょう。前半はここまでです。ちょっとCMです(笑い)。
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