第25回、ウゴウゴ・イナラガヤ・スペシャル



1998年3月6日23:30から0:30まで


(Dave Clark Fiveのインスト・ナンバー「Theme Without A Name」がかかり、やがてフェイド・アウトされる。)

ハーイ!皆さん、こんばんわ。日本二の冗談音楽男、ニーチ・ショウタキが極私的にお送りするポップス・ジレッタント番組、「ウゴウゴ・イナラガヤ」の時間のタイムがやってまいりました。本日はまたまた専門外のジャンルに焦点を当ててお送りすることになりました。日本のコミック・ソング特集というテーマで僕の数少ないコレクションを総動員してお送りすることにしましょう。先ずはこの手の特集には欠かせないこのグループの大ヒット曲からかけてみましょう。そう、ハナ肇とクレージー・キャッツでご存じ「スーダラ節」でーす。

スーダラ節 / クレージー・キャッツ

この曲のレコーディングについては「ゴーゴーナイアガラ」にゲスト出演した植木さんのお話しによりますとさびの部分はいい加減に歌っているので1番と2番では違っているとのことでした。植木等という人はちゃんと歌わせたら本当のプロのシンガーということを証明してくれた歌が次の曲ですね。

ハイそれまでよ / クレージー・キャッツ

転調でコミック・ソングとなってしまっていますが、前半の部分の歌のうまさには定評がありますね。植木さんの個性と対照的なのが谷啓氏の個性で僕はこちらも大好きなのです。

愛してタムレ / クレージー・キャッツ

ア、ハ、ハ、「ガチョーン!」が出てきましたね。クレージーは本家の特集に絶対敵わないので特集できませんが、他にもいろいろあるよ、いろいろね、という感じなのです。そのメンバーの半分位が在籍していたバンドにフランキー堺とシティ・スリッカーズというバンドがありました。向こうのスパイク・ジョーンズ楽団の日本版といったところでしょうか。その代表曲を聴いてみましょう。

ウィリアム・テル序曲 / シティ・スリッカーズ

効果音が巧みに使われていて秀逸でしたね。さてコミック・ソングというと先ず浮かんでくるものに三木鶏郎の冗談音楽が挙げられますがこの人も特集が組める程、奥深い存在なので本日は軽く触れるだけに止めましょう。これはラジオの公開放送からの音源で「田舎のバス」を選んでみました。

田舎のバス / 中村メイ子

うーん、抜群に面白いですよね。ちょっと長いものなので途中でカットしてしまいましたが、トリロー・ワールドには独特のセンスと戦後の世相を反映した懐かしさが感じられますね。といっても僕も同時代ではないのですが。そういった先達はあらまほしき方にエノケンの存在がありますよね。彼も代表的なこの曲をかけてみましょう。

エノケンのダイナ / 榎本健一

ダイナといえばもう一曲、有名なダイナ関連曲がありました。

ダイナ競争曲 / あきれたぼういず

坊屋三郎、益田喜頓、山茶花究、芝利英の四人組で構成されていたあきれたぼういずも日本のコミック・バンドの先駆け的存在で無視できませんね。そしてもう一人、ボードビリアンの極致、ナンセンスの権化といったらやはりこの方でしょうね。ご自分で紹介してもらいましょう。
(曲のイントロの自己紹介がかぶる。)

レディス&ジェントルマン&おとっさん、おっかさん / トニー谷

実はこの曲の中に僕の名前の由来もあるのですが、そんなことはどうでもいいですね。最近上梓された村松友視さんの「トニー谷、ざんす」という一冊はとても面白い本でした。
さて本日はコミック・ソング特集ですが僕の最も関心のある落語家たちも立派にレコーディングしていました。それらをずらっと紹介してみましょう。先ずは戒名を“立川雲黒斎”と名乗るこの方のご登場です。

笑点音頭 / 立川談志

「笑点」という番組は「大正テレビ寄席」とともに落語を世間一般に普及させた功績が大きい番組でしたが、このテーマ曲を談志師匠が歌っていたのですね。そしてもう一人僕の大好きな現役落語家といったらこの方を措いていないのです。そう、志ん朝師匠です。

ソロバン節 / 古今亭志ん朝

へー、こんな歌歌っていたのですね。当時の物価が分かって面白いですね。そういえば志ん朝師匠はその昔、「若い季節」というNHKのテレビ番組にレギュラー出演していましたね。我々の時代の一番有名な落語家というと林屋三平でしょうが今ではこぶ平のおやじといった方が分かりやすいのでしょうかね。勿論、歌うはオハコの「ヨシコさん」です。

ヨシコさん / 林家三平

三平師匠は生前の舞台を見たことがあります。もちろんこの歌もやってくれました。アコーディオン奏者の小倉さんという人とのやりとりも一興でした。もう一人、落語家の歌ったもの、ご紹介しましょう。山のアナアナで有名な現円歌師匠こと三遊亭歌奴で「ハイ授業中」です。

ハイ授業中 / 三遊亭歌奴

ここまでの音源は最近CD化された「お笑い歌手黄金時代」の中からのものでしたが次のものだけはレコードで持っていたものなのです。

ぴよこちゃん / 獅子てんや・瀬戸わんや

B面の「漫才人生」も捨て難いものでしたがこのレコードはリアルタイムに買った唯一のコミック・ソングなのでした。それでは歌謡曲の世界からコミックなアプローチをしている代表的な歌手を紹介しましょう。

自動車ショー歌 / 小林旭

いやー、カー・ファンにはたまりませんね。小林旭は演歌路線とパロディ路線の硬軟兼ね備えているところが凄いですよね。「恋の山の手線」や「ズンドコ節」もさることながら、「ノーチヨサン節」や「ほらふきマドロス」もいつかかけてみたいものですね。さて、それでは僕の大好きなこの曲で笑ってもらいましょう。笠置シヅ子で「コンガラガッタコンガ」でーす。

コンガラガッタコンガ / 笠置シヅ子

この曲は服部良一の作品ですがもうサイコーですね。笠置シヅ子は一連のブギの他にも「たのんまっせ」や「エッサッサ・マンボ」などの名作が目白押しで日本を代表するコミック・シンガーといっても過言ではありませんね。過去の古いパロディものを紹介するといろいろあるようですが、実はあまり音源がないのでかけられません。そこで比較的最近、(でもないかな?)のコミック・ソングから次の曲をご紹介しましょう。バラクーダの二人組で「さよならのサンバ」です。

さよならのサンバ / バラクーダ

全てのリズムが入っていましたね。バラクーダには「日本全国酒飲み音頭」という出世作もありましたがあれはちょっと長いものでかけられませんでした。さてそろそろ本日のテーマで僕がかけたかったナイアガラものに入っていきましょう。その前にちょっとこの曲、聴いてもらいましょう。ダウン・タウン・ブギウギ・バンドで「スモーキン・ブギ」です。

スモーキン・ブギ / ダウン・タウン・ブギウギ・バンド

DTBWBはあの笠置シヅ子の「買物ブギ」のアンサー・ソングともいうべき「売物ブギ」という曲をやっていますが、この「スモーキン・ブギ」へのアンサー・ソング?、パロディ・ソングが次におかけするナイアガラものです。

禁煙音頭 / 竜ヶ崎宇童

これは「レッツ・オンド・アゲイン」に収録されていたもので元シャネルズの鈴木雅之がボーカルを担当していたものですね。大瀧さんという方は最近の「幸せな結末」や「ア・ロング・バケーション」のアルバムにみられるメロディックな面が評価されているようですが、僕はやはりパロディものや下敷きものなどに奥深い諧謔精神を読み取ることができ興味が尽きません。その集大成、大団円、最後屁ともいうべき曲をおかけして本日はお開きとしましょう。

ナイアガラ音頭 / 布谷文夫

これで本日の日本のコミック・ソングの特集は終了です。いかがだったでしょうか?コミック・ソングというテーマはちょっと奥が深く、一筋縄ではいけないものなのでまたいつの日にか挑戦してみたいと思っています。この放送は広島の夢見るリバプラーさんのリクエストにお応えしてお送りしたものでしたが、村中さん、聴いていただけたでしょうか?よろしかったらまたメールくださいね。

さて次回の特集はまたブランクにリセットされました。例によってリクエストやご意見、ご不満、ご注文等はこちらまでよろしくお願いいたします。それじゃーまた次回この番組でお会いしましょう、バイバイ!

(バックにDave Clark Fiveのインスト・ナンバーがかかりやがてフェイドアウトされる。)

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