第19回、ウゴウゴ・イナラガヤ・スペシャル



1998年1月3日23:30から0:30まで


(Dave Clark Fiveのインスト・ナンバー「Theme Without A Name」がかかり、やがてフェイド・アウトされる。)

ハーイ!皆さん、こんばんわ。新年明けましておめでとうございます。日本二の歌謡曲大好き男、ニーチ・ショウタキがお送りするポップス・ジレッタント番組、「ウゴウゴ・イナラガヤ」の時間のタイムがやってまいりました。今年も思いついたらドンドン放送を重ねていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
本日は昨年末になってとてつもないCDボックスを出した筒美京平のサウンドを特集してお送りしましょう。この筒美京平という存在は単に歌謡曲という世界だけでなく作曲家、日本の音楽をパースペクティブに見る際、大変重要な作曲家として写ります。日本のバリー・マン、キャロル・キングといった感じでしょうか。本日はその筒美京平ヒストリーの中からエッセンスを抽出してお送りいたしましょう。とはいっても筒美京平の全てを紹介なんて出来ませんからほんの一部、代表的なヒット曲を中心に若干自分の趣味のものを交えて紹介していくことになります。
先ずはこの大ヒット曲から聴いてみましょう。いしだあゆみで「ブルーライト・ヨコハマ」です。

ブルーライト・ヨコハマ / いしだあゆみ

作詞は筒美京平と切っても切れない同士、橋本淳ですね。この橋本淳が青学時代に一年下の筒美京平と知り合って以来、日本歌謡史の一翼を担うコンビが生まれるのですね。その最初のミリオン・セラーがこの「ブルーライト・ヨコハマ」でした。筒美京平のデビュー作は藤浩一の「黄色いレモン」という曲ですが、次の曲が多分最初にこの作家の作品として耳にしたものでしょう。

渚のうわさ / 弘田三枝子

勿論、この曲の作者が筒美京平だったということは随分後になってから気が付いたことなのですが、筒美作品にはそういったもの、多いですよね。この曲は大瀧さんが大好きな曲とおっしゃっておられるもので、その好みがよくわかる筒美作品の原型のような作品ですね。さて筒美京平という人はグループ・サウンズと呼ばれるグループにも多くの作品を提供しておりましたね。その中からこの曲をかけてみましょう。

バラ色の雲 / ヴィレッジ・シンガーズ

グループ・サウンズを代表してヴィレッジ・シンガーズのヒット曲をかけてみましたが、他にジャガーズ、オックス等に随分曲を書いていますよね。本日は時間の都合でかけられませんが、GSだけでも特集が組めるほどです。
次の曲は細野さんがお薦めのものでムーンライダーズもカヴァーしているものです。

くれないホテル / 西田佐知子

この曲の作曲者というだけでも特筆に値する曲ですよね。西田佐知子は歌謡曲にそんなに詳しくない僕も唯一アルバムを持っている歌手なのです。「星のナイトクラブ」という曲も筒美作品でいい曲ですね。さて次の歌手はちょっと個人的に好きな女性歌手なので取り上げました。石田ゆりで「悲しみのアリア」です。

悲しみのアリア / 石田ゆり

ご存じのようにいしだあゆみの実妹で、現在はこの曲の作詞をやっているなかにし礼の奥さんですね。この人の伸びのあるヴォーカルは当時から好きでレコードこそあまり持っていませんでしたが特にこの曲は印象深いものでした。前武の『夜のヒットスタジオ』というテレビ番組を思い出しますね。さて筒美京平はいわゆるオール・ラウンド・プレーヤーとしてもその才能を如何なく発揮しておりますがアニメの主題歌の世界でも大ヒット曲を持っています。

サザエさん / 宇野ゆう子

これも筒美作品なのかと感心してしまう出来で、作曲家の幅の広さを感じてしまいますね。さて、次の曲も大ヒットといっていい大変有名な筒美作品ですよね。

また逢う日まで / 尾崎紀世彦

この尾崎紀世彦という人はその昔ワンダースという3人組で『ヤング720』なんかに出ていましたね。あの吸い込まれるような口を開けた個性的な歌唱法が特徴でしたね。さて、個性的なシンガーという点では次の歌手の右に出る人はいないような気がしますが、どんなもんでしょうか。

真夏の出来事 / 平山三紀

平山三紀という歌手は何だか麻薬のような歌手で、最初はその鼻をついたような声が気にかかってならないのですが、その内この声がたまらなくなってくるタイプのようです。僕もしばらくこの人の虜になっていた頃がありました。

(「さらば恋人」のイントロが流れてくる。)
うーん、この曲も実にいい曲で有名ですよね。マチャアキで「さらば恋人」です。

さらば恋人 / 堺正章

堺正章はこの曲で歌手として認められましたよね。因みにスパイダーズで一緒に歌っていた井上順も「お世話になりました」で筒美作品のお世話になっていましたね。蛇足ながらこの「さらば恋人」は僕のカラオケ・ソングの定番となっております。
次は台湾の生んだスター、欧陽菲菲のデビュー作です。

雨のエアポート / 欧陽菲菲

欧陽菲菲という歌手も結構存在感ありましたよね。そのパフォーマンスもおかしかったのですが、歌のうまさは今のアイドルとは違う部分だったような気がします。さて、この次にかかる曲は実は僕も初物の珍しい音源でした。

或る日 / ザリバ

矢野顕子がまだ鈴木姓を名乗っていた頃の幻のグループで、今回の編集で初めて聴いたものです。アッコちゃんは初期の頃のティンパン・アレイのコンサートでやけに目だった演奏をしていたことを思い出しました。さて、この次の歌手あたりから筒美京平らしさの本領を発揮する曲が目白押しとなってくるのです。

純潔 / 南沙織

現篠山紀信の奥さんでおられる南沙織の「純潔」でした。南沙織も筒美京平の落とし子といった感じでしたよね。でも南沙織よりも筒美作品が似合っていた女性シンガーがいました。そう、麻丘めぐみで、「芽ばえ」を聴いてもらいましょう。

芽ばえ / 麻丘めぐみ

筒美京平のアーチストの中でも大変思い入れの深い女性シンガーがこの麻丘めぐみです。本家の番組でもよくかかっていたのを思い出します。筒美作品はやっぱり女性シンガーの方がその特徴が出ているような気がしますが、あの郷、野口、西城の御三家もしっかりやっていましたね。その中でも郷ひろみは筒美京平によって花開いたといっても過言ではないでしょう。その中からこの曲、いってみましょう。

小さな体験 / 郷ひろみ

「小さな体験」という70年のヒット・ソングでした。本日は時間の都合で他の二人は割愛させていただきます。その代わり、こんな人も筒美作品をやっていたという証拠に選んでみました。水沢アキで「娘ごころ」という曲です。

娘ごころ / 水沢アキ

この人もちょと、個人的に好きだったもので歌のうまさとは別にかけてしまいました。さて次はどこかの中華飯店のコマーシャルで有名だった双子の歌手の登場です。

恋のインディアン人形 / リンリン・ランラン

この二人、今頃どうしているのでしょうかね。何でも人買いに売られたとかいううわさがありませんでしたか?(笑い)
引き続き筒美作品を歌っていたグループを紹介していきましょう。アルフィーで「夏しぐれ」です。

夏しぐれ / アルフィー

去年のラジオの番組で大瀧さんと対談していた坂崎幸之助のギターの器用さには脱帽でしたね。さて先に南沙織、麻丘めぐみと紹介した女性アイドルの中でもう一人筒美作品を歌って有名な歌手がいましたね。そう、この人です。

ロマンス / 岩崎宏美

この曲も大変耳に馴染んだものですよね。どうしたらこういう曲を作れるのでしょうかね。さあ、そんなことをいっている内にもう最後の曲と歌手を紹介する時間となってしまいました。今日は何だか時間が圧倒的に足りないですね。では松本"木綿のハンカチーフ"隆氏の名作でその後筒美=松本のゴールデン・コンビを生んだこの曲で本日の筒美京平特集はお開きとしましょう。

木綿のハンカチーフ / 太田裕美

太田裕美も他に沢山の筒美作品をかかえていますが本日はその代表作ということで勘弁していただきましょう。

さて、本日の「ウゴウゴ・イナラガヤ」はどんなもんだったでしょうかね?こうして初期の頃の筒美京平の作品の代表的なものばかりを紹介してきましたが、こうしてまとめて聴いてみると当時のスマッシュ・ヒットの何らかの作品にこの作家の作品がひっかってきているな、という印象で、これって凄いことですよね。筒美京平、恐るべし!といった感を強くした特集でした。この選曲は『筒美京平ヒストリー』のVOL.1からのものでしたが、このVol.2の方はちょっと僕は詳しくないので、どなたかやってみてください。



尚、ご意見、ご感想、リクエスト等、お便りの宛先はこちらまでよろしお願いします。次回は20回記念として僕の大好きなクリフ・リチャードの特集を予定しております。お楽しみに!それではまた、バイバイ!

(バックにDave Clark Fiveのインスト・ナンバーがかかりやがてフェイドアウトされる。)

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