コンサートレポート

久し振りのコンサート。慶一氏も博文氏も健在でした。

THE SUZUKI MEETS KURICORDER QUARTET AT KAWASAKI



いやー、いってきましたよ、THE SUZUKIのコンサートへ。10月18日、天気は秋晴れ、場所は自宅からそんなに遠くない川崎市民ミュージアムという所でした。先ずこの場所の説明から入りましょう。
東急東横線・武蔵小杉駅よりバスで10分程のところ、等々力緑地内という広大な敷地の中のまだ新しい建物でした。4時半に整理券を出すというので1時間程前に着いて列に並ぶことに。既に50人程の熱心なファンが待っていました。

整理券をもらってから、だいぶ時間が余ってしまったので、このミュージアム内のレストランで食事をしたり、(すげえ、まずいスパゲティでした!)しばらく園内を散策したりして時間を潰すのに苦労しましたが、コンサートが始まる頃にはあたりはすっかり暗くなって、公園もひっそりと静まりかえっていました。そんな中、どこからとなく聞こえてきたのが彼等のリハーサルの音でした。みんなが集まっている方から見るとかすかに音とリハーサルの様子が外からでもうかがい知れる。そこで撮ったのが左の写真です。何が何だか分からないのが残念ですが、つまり会場は外がガラスばりの円形のイベント会場で、外からでも演奏者の後ろ姿が見える構造になっていました。そこで今日の出し物の「黒いシェパード」等をやっていました。うーん、「黒いシェパード」なんてやるんだな、などと思ってしばらくここで見ていましたが、外は結構寒くなってきたのと、そろそろ整理券の順番に入場する時間となったので、急いで列に戻ることにしました。

我々(妻と一緒だったのですが)は60番と61番だったので、比較的前の方の真ん中で見れました。その際、同じライダーズ・フリークでネットで知り合った北海道の橘内さんを発見、もしかして北海道からこのために出てきたのかと半信半疑でした。

さて、会場は入場してみると上が吹き抜けるように高い空間を持つホールで先ほど見ていた外のガラスの前に大きなオブジェがあって、いわゆる多目的なホールといった雰囲気でした。後ろの連中が少しうるさいのが難点でしたが、こんな身近で6分の2のライダーズを見れることを喜びました。

先ずコンサートは本日の共演バンドの栗コーダカルテットの4人が入場してリコーダーの合奏を聴かせてくれる。初めて聴く彼等の演奏は聴き込むにつれ、その不思議な魅力に引き込まれていく。うん、これはいい!と思い出した頃、客席側からTHE SUZUKIの両名が登場し、先ず博文氏のヴォーカルで「大寒町」をやってくれる。体に寒気が走るような感動がある曲で、もうここからこのコンサートの良さを感じさせる予感がただよっていました。始めは二人がアコースティック・ギターとベースで栗コーダーの4人に囲まれて歌う編成で、そのうち慶一氏が左のピアノへ移動して何曲か演奏するというものでした。その移動する際、兄が弟に何かしゃべれ、と言ってふる場面が微笑ましく思えました。

博文氏が「外にはきっと満月が見えていることでしょう。」みたいなことを言ったので、ガラス越しに外を見ると確かに丸い月がきれいに出ていて、とてもいい環境のコンサートに感謝しました。いろんな曲をやったのですが、夢中で聴いていたのでここで詳しくはお伝えできないのが残念ですが、THE SUZUKIの最新盤の中からのものはもちろん、珍しいところでは「花咲く乙女たち」や「マイ・ネイム・イズ・ジャック」をやってくれました。特に私の大好きな「マイ・ネイム・・・」はよかった!この4人のバックで聴く違ったサウンドがいつものライダーズにない優しい雰囲気を醸し出していて、この会場とサウンドがぴったりのミニ・コンサートといった風情でした。

確か慶一氏がメトロトロンの会報か何かでこんなことを言っていたのを思い出しました。『キンクスがマスウェルヒルに住んで"Muswell Hillbillies"を作ったように自分たちもTHE SUZUKIを作った』というローカリティを強調したTHE SUZUKIというユニットによる音楽は正にこのコンサートの特徴にも表われていたように思われます。コンサートの中で慶一氏もこの川崎という場所が実家と今住んでいる所の中間に位置していて、とてもリラックスしてできる、とかいうことを語っていましたが、確かにこういう場所や環境の持つ力がそのサウンドに大きな影響を与えているな、ということを深く感じさるを得ないコンサートでした。わずか300人前後の会場で聴く久し振りのライダーズ・サウンドは私をとても幸福な気分にしてくれて、2500円はとても安く感じました。

帰りに橘内さんとも挨拶でき、妻は栗コーダーのCDをその場で買い求める始末で、きっと後で思い出に残るコンサートとなることでしょう。私事を語ればこのコンサートを亡くなった阿部美砂江ちゃんと一緒に見たかったな、とつくづく思ってしまいました。


栗コーダーカルテットのホームページはこちらをどーぞ。




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