コンサートレポート

やっぱり我らがライダーズ、グレイト・パーフォーマンスでした。

THE MOONRIDERS GETSUMEN SUMMER TOUR 1998


1998年7月25日(土) 赤坂ブリッツにて



最初にお断りしておきますが、このレポートはいわゆるコンサート評ではなく、一フアンの思い入れたっぶりの独り言ですから、ムーンライダーズに関心のない方にはつまらないレポートになっていますので悪しからず。

友達と渋谷で待ち合わせて出かけたのですが、その時間をどちらかが1時間間違えており、その彼は何度も携帯に連絡したようなのですが結局行き違いになって、ばらばらでブリッツ前で会うことになりました。ぶつぶつ文句をいうこの友達をなだめながら席を探すと、これが凄い前のいい席ではないですか。その彼も思わずこれにはチケットを手配した私に感謝。一緒に誘ったネット常連のロネガンさんもその内到着して久し振りの歓談で開演を待っていました。会場の赤坂ブリッツは初めてでしたが、1階はいつもなら立見にするところを席を設けてあったので前から4番目という好位置でみることができました。

あたりが暗くなって始まりの予感とともに先ず今度のアルバムの中で私が一番気に入っているインスト・ナンバー、「月面讃歌」が流れる中、メンバーがあのジャケットで着用した宇宙服に身を包み、おもむろに登場する。ぎこちない動きで長々とひきづって、なかなか心憎い演出でした。演奏が始まるともうすっかり我を忘れこの6人のつむぎ出す世界に入ってしまいました。

今回のバンドの配置は何故か舞台左寄りに固まっており、我々は右側の席だったのでこっちへも来てくれないかと最初は思いました。慶一氏も「こんなにブリッツを狭く使うバンドはいない」といっていましたが、グループ全員による演奏が一通り終ると、白井、くじら、慶一氏が右側のマイクの前にアコースティック・ギターを持って座り、サンバのアドリブのような演奏からいきなり「トラベシア」を歌い出した時は思わず「おう!」と叫んでしまいました。このかしぶち氏の名曲を白井良明が弾き語りで歌うという演出にしびれてしまいまいました。その後「青空のマリー」もこのアコースティック編成でやってくれましたが、考えてみたら何の曲をどういう順番でやってくれたのかも忘れてしまうほどの同化の仕方でした。つまりそんなに冷静には鑑賞できなかったのです。

その後は今回のニュー・アルバムを中心にお馴染みのライダーズ・ナンバーをたっぶり披露してくれ、自分はやはりこのグループのフアンでよかったな、と思わせる演奏、アレンジ、演出でした。細かいことをいえばいろいろあるのでしょうが、この50近い年齢の不世出のスーパー・グループが今だに衰えをみせず最高の演奏を聞かせてくれているということだけとっても大変なことなのです。その彼等をこんな真近で体験できるだけで何とも幸せな気分にさせられました。おそらく私にとってそう思える日本のバンドはこの人達をおいて他にないと断言できるほど、付き合いの深さをしみじみと感じていました。後半はもう完全にミーハーで気が付けばスタンディングで拳を掲げて声援していました。

このグループの凄さはつきつめてみるとこの日のようなライブを今だに続けている点にあるのではないでしょうか。CD等の作品を出し続けることもさることながら、生きのいい演奏を毎回聴かせてくれるので彼等のライブは無理をしても見にいきたくなるのです。そしてこれは絶対こういった機会に見ておかなければ体験できない場の雰囲気なのです。だからファンクラブにも入ってチケットを先行予約し、何をおいてもこの日に備え、十分予習してコンサートに臨むという習慣ができてしまったのです。

最後にメンバー全員が舞台から降りて、一人づつ女の子を連れてきて舞台でダンスを踊るというパーフォマンスで締めくくるあたり今回は結構凝ったステージ演出でした。やっぱりこの人達は流行や売れ行きとは無関係なところで屹立している無類のバンドなのだということをこのコンサートでも確信しました。本当に体験していてよかったというパーフォーマンスをこれからも無理を押しても見に行こうと思いました。

帰りは近くのインド・カレー屋でコンサートの合評会のようなものになってしまいました。最後に思うことはいつも同じことなのですがこの日、一緒に見た友達の亡き愛妻、美砂江嬢のことに思いをはせてしまいました。彼女と一緒だったらいろんなコメントが聞けただろうなという話しになってしまいました。みさえちゃん、このレポート、誰よりも君に伝えたかったんだよ、本当は。



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