ムーンライダーズを知らない人へ

ムーンライダーズのメンバー紹介
Member of The Moonriders


このグループの凄さはワンマン・バンドにありがちな傑出した才能に依存するのではなく、6人全員が均等の持ち味を持っていて、お互いが連携しあってユニークな曲作りをしていることでしょう。つまり、外国のグループで喩えるなら、ザ・バンドのようなコンビネーションで成り立っており、各メンバーが作詞・作曲・リード・ボーカル、楽器をうまく分担している点がユニークです。このようなマルチ・プレーヤーの集団ということにおいても、内外のロック・バンドの中でも唯一無二のグループで特筆に値するものだと思います。それでは6人のメンバーを紹介しましょう。


鈴木 慶一(ギター、キーボード、ボーカル)
一応、リーダー的存在であるが、うまくメンバーの個性を引き出すプロデューサーという立場の人。他のアーチストのプロデュースや自身のソロ・アルバム、高橋幸宏氏とのバンド(ビートニクス)活動、テレビの音楽番組の司会者など幅広い活動でご存じの方も多いはず。最近、映画音楽や演劇の音楽担当等が多くなって影武者のような活躍となっていますがアヴァン・ギャルドぶりは衰えていませんね。



岡田 徹(キーボード、アコーディオン、ボーカル)
個人的に密かに尊敬している人。作曲家としての才能を高く評価しています。因みに、私のフェイバリット・ソングの多くはこの人のクレジットとなっているのは偶然ではないでしょう。人柄も温厚そうなイメージで、常に暖かい雰囲気を感じさせてくれる。ボーカルを担当する際、ドクター・ジョンやハース・マルティネスばりの声を出すのが特徴。大病から帰還して我々ファンを安心させてくれました。いつまでもお元気で!



かしぶち哲郎(ドラムス、ボーカル)
ドラムス担当ではあるが、彼の書く曲はノスタルジックな名曲が多く、無国籍な雰囲気を醸し出しているものが多い。ソロ・アルバムでは矢野顕子氏と姉弟のような関係が微笑ましくもあり、『リラのホテル』は名盤中の名盤。蛇足ですが昔、渋谷の「青い森」という喫茶店でフォーク・デュオ?をやっていたとか聞いていますが、この店には大学時代、私もよく通っていたものでした。



武川 雅寛(バイオリン、トランペット、ボーカル)
何といってもこの人の存在がなくては、ムーンライダーズとはいえないと思える程、いろんな意味で重要なメンバー。バイオリンという楽器をここまでロックに乗せてしまう腕前にはほとほと感心してしまう。去年、例のハイジャックの際、乗客名簿にこの人の名前があって、ひどく心配したものでしたが、その体験を元に作った曲も美しく、メロディアスな曲のボーカルが持ち味。通称クジラくん。



鈴木 博文(ベース、ボーカル)
常にクールな印象を抱かせるベーシストだが、その一面、独特のとげのある音楽評論にも秀でたものがあって私は好きだ。どちらかというと曲より詞にユニークなものが多く、おそらくいろいろな作家の影響を受けているのだろう。慶一氏の実弟だが、個性も違っていてお互いがミュージシャンとして認め合っているところがえらい。大変親孝行だとも聞いています。



白井 良明(リード・ギター、ボーカル)
コンサートでは常に宴会部長といった感じの乗りで年齢を感じさせないパワフル・ギターリスト。その辺のアマチュア・バンドを寄せ付けないテクニックと根っからの明るさをもった個性が魅力の人だが、曲作りでは意外と細かい神経を感じさせる手のこんだものが多い。