コンサートレポート

メロウなバカラック・サウンドに酔いしれてきました。

ONLY BACHARACH'S SOUNDS CAN BREAK MY HEART




いやー、行ってきましたよ、バカラックさんのコンサートに。今回は全くの思い付きで急遽チケットを手配し、直前でバタバタしながらの公演でした。その理由はバカラックさんは確か1928年生まれのご高齢で、この機会を逃しては2度と見られなくなってしまうのではという危機感が働いたせいもあります。バカラックという人はあまりに有名なライターなので、私などの門外漢が騒ぐより、もっと他の人達が夢中になるものと思っていたのですが、意外に話題を呼んでいなかったので、ひょっとして直前でチケットなど申し込んでも大丈夫かな、もしソールド・アウトなら諦めよう、なんて軽い気持ちで問い合わせてみたのですが、すんなりいい席がとれて、かえって拍子抜けといった感じでした。

さて、そのコンサートですが、旧都庁の敷地にできた新しい東京国際フォーラムのホールAという会場で、東京に住んでいながらこんな所があるんだ、って思った程異国の会場のようで、バカラックさんもコンサートの中で、お世辞とはいえ、ビューティフルを連発していました。

そんな新しい立派な会場でしたが、客の入りは7分といったところでしょうか、空席が目立っているのがやや気になりました。客層も普段行くロック系のものとは違い、オバタリアン(失礼!)の集団や家族、夫婦といった人達が主流でした。

しかし、いざ幕があいて白いスーツにブルーとホワイトのストライプのネクタイを締めさっそうと登場したバカラックさんを見たとたん、それまで抱えていた不安も一蹴されるサウンドを展開してくれました。

先ず、バックの編成から説明しましょう。左からキーボード、トランペット、サックス、シンセサイザー、ベース、ドラムスを配し、右サイドには3人の若手コーラスがいきのよいヴォーカルを聴かせる中、真ん中に御大、バカラックさんがグランド・ピアノの前で時折足を前に延ばしながら指揮をとるという布陣でした。もしかしてヴォーカルなしの演奏のみかと思っていたので、先ずは「Promises, Promises」の聴きなれた歌声を聴いて一安心。引き続き「Don't Make Me Over」「Walk On By」「Reach Out for Me」「This Guy's In Love With You」「I Say A Little Prayer」「Trains and Boats and Plans」「24 Hours From Tulsa」「Wishin' and Hopin'」「Always Something There To Remind Me」とメドレーで一気に流してくれました。(これ、暗い中必死でメモをとったものなので、正確かどうかわかりません。)

その後はもうバカラック・クラッシックのオン・パレードで、やった曲よりやらなかった曲を紹介した方が早い程の内容でした。因みに私の知っているところで、やってもらいたいものの中でやらなかったものといったら、「To Wait for Love」「Another Tear Falls」「Baby It's You」「Mexican Divorce」「Look In My Eyes, Maria」「True Love Never Runs Smooth」など位で、他の代表曲はみんな何らかの形でやったのではないでしょうか。それ位、多くのヒット・ソングを披露してくれました。

中でも目立ったものは、3人のヴォーカルで、女性2人、男性1人がそれぞれがソロを含めた熱唱で答えてくれたのが収穫でした。バカラックさん自身の紹介によるとリサ・テイラーという黒人女性とジョン・バガロ?とかいう白人男性シンガーと最後にドナ・テイラーという黒人女性シンガーがそれぞれに素晴らしいソロ・ナンバーを聴かせてくれました。ジョンは「God Give me Strength」をドナは「Heartlight」をやったのですが、最初のリサの歌は忘れてしまいました。(バックのミュージシャンを紹介した時、デニス・ウィルソンという人がいてちょっとびっくりしました。)

途中、歓談コーナーで知り合い?の外人女性から花束をもらう際に、一緒に手紙ももらい、Read a letter later. といわれ、 ... letter? Later? というダジャレに喜んでいる様がとても70近いご老人には思えませんでした。

その後、初期の頃のヒット・ソングをこれまたメドレーでやったり、映画音楽特集として一連のヒット曲を披露してくれたり、それはもうバカラック・サウンドで満腹といった感じでした。最後は「That's What Friends Are For」で締め括り、アンコールとして「Close To You」と「What The World Needs Now」をやり、更にそれでもおさまらない拍手に対して「Raindrops Keep Fallin' On My Head」をひとりで歌ってくれ、最後はみんなで合唱という心暖まるエンディングでした。




1997年11月25日(火)PM7:00より
東京国際フォーラム ホールAにて



TABEIさんという方のコンサート・レポートはこちらをどーぞ。めちゃ詳しいです。


バート・バカラック関連のホームページはこちらをどーぞ。




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