最近考えていること

公開日:2008年1月6日

■ 韓流ブームが残したもの−嫌韓本

あるブームが起きると、その後、反動で逆のことが起きることがあります。
今回の韓流ブームでは、いわゆる“嫌韓本”というのが、それにあたるのではないでしょうか。
大きな本屋さんに行くと、それなりの数の“嫌韓本”を手にすることができます。インターネットで検索しても“嫌韓本”というジャンルに含まれる本が、ヒットします。

さて、これらいわゆる“嫌韓本”の中身ですが、その内容すべてにうなずけるものではありません。
しかし、従来であれば、日本の植民地支配やら歴史的な悪行についての贖罪意識から発言がためらわれていたことも、思ったとおりにいうことができる状況は、日韓が特殊な関係から、ごく普通の関係に移行していると過程であるとも考えることができます。

例えば、下記のような指摘ですが・・・
「在日韓国人はちゃんと税金を払っているのだから、選挙権がないのはおかしい」
→日本では、税金を払っているかどうかということと、選挙権のあるなしとは関係がない
(具体例として、税金を払っていない20歳の学生でも選挙権はあるし、バリバリ働いて税金を払っている19歳の営業マンには選挙権はない。)

お互いに相手を思いやることは重要ですが、他の国同士では当たり前のこととして指摘し合えることが、日韓間でできないのであれば、そこはなんとしてでも、どんなに時間がかかっても改善していくべきであると考えています。

お互いに痛いことを言い合える仲にならなければ、本物の関係には、とてもならないはずです。
(ま、これには当然、痛みを伴いますが、その痛みに耐えることができなければ、それまでだった...ということなのですが。)

単なる批判を繰り返すだけでは、そこから何も生まれません。しかし、根拠のある適切な批判には、日本人も韓国人も謙虚に聞き入れて検討する姿勢が必要です。
“嫌韓本”を手にとったことがない方は、その本の方向性に合意できなくても、一度、試しにどれか一冊見てください。
そこに書かれていることは、まぎれもなく、今の日本の中に、韓国に対してそういった想いを表現したいと考えている層が、確実に存在しているのです。 日本の中で韓国と付き合っていくためには、日本の「嫌韓」とはなにか?を一度じっくりと考えておくことが必要だと思います。

おまけ

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