最近考えていること

公開日:2007年10月31日

■ 韓流ブームが残したもの

冬ソナに端を発した韓流ブームを振り返ってみたいと思います。
まずは、この韓流ブームの結果、韓国のドラマが日本で見られるようになったことが、私にとっては良い影響がありました。特に韓国語のヒヤリングにとって。

冬ソナが放送される以前にも、韓国のテレビドラマ(それも連続物)が地上波でまったく放送されていなかったわけではないのですが、ほぼ無いに等しい状態でした。
しかし、冬ソナ以降は、そのコンテンツとしての商品性が注目され、一時期は、毎日どこかのチャンネルで連続物のテレビドラマを放映しているという状態でした。
お気に入りのドラマを見ながら「いい時代になったものだ」と感慨に耽っていました。

さて、私が韓国語を本格的に勉強し始めたのは、本当の意味での第一次「韓流ブーム」といってもいい88年のソウルオリンピック前のことでした。
その当時、日本で韓国のテレビ番組を見ようと思ったら、新宿の歌舞伎町にあるリトル韓国街の中にある韓国人向けのレンタルビデオ屋さんに行くか、友達にビデオ録画を頼んで郵便で送ってもらうくらいしか方法がありませんでした。(インターネットなんてありませんでしたし。)

ソウルオリンピックが近づくと、フジテレビが韓国の歌謡番組を短く編集したものを真夜中にやり始め、それをビデオに録画して見るのが楽しみでした。

日本で韓国のテレビドラマを特別な努力もなく普通に見られる時代が来るなんて想像もしていなかったので、人気テレビドラマであれば(偏りはありますが…)日本で見るチャンスがあること自体を感謝しています。

でも、よく考えてみたら、隣の国でヒットしたテレビドラマを見ることができるというのは、欧米諸国や東南アジア諸国に行けば、珍しいことではなく、これまでの日韓両国がちょっとおかしかったのかなぁと思います。

なんか、特別な関係からようやく「普通」の関係に一歩近づいたのかなと思う今日この頃です。

おまけ

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