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公開日:2003年2月11日

■ 「猟奇的な彼女」を観てきました

猟奇的な彼女の写真

「猟奇的な彼女」を観てきました。
テレビや雑誌などで取り上げられていたので、ご存知の方も多いと思います。にしても、いや、ほんと面白かったです。

この映画の原作は、1999年8月に、韓国のパソコン通信(←なつかしい単語だ...)の“ナウヌリ”の掲示板に当時大学生であった1975年生まれのキム・ホシク氏が、[キョヌ74]のペンネームで投稿した話(99年5月に実際に地下鉄で出会った女性とのエピソード)が元になっています。
当初は、3編で終わる予定の投稿が、好評で話題になり、ついには、2000年の3月まで35編が連載され、2000年1月には本として出版され、10万部以上を売り上げるベストセラーになり、そして、この映画が誕生しました。

子供の頃、女の子のように育てられたキョヌ(チャ・テヒョン)。兵役も、実際には軍隊に行かない「公益勤務要員」で終えたばかりの頼りない大学生。
ある日、彼は地下鉄のホームで酔っ払ってふらふらしていた可愛い女の子(チョン・ジヒョン)が、線路に落ちないように手を貸します。
同じ列車へ二人は別々に乗ったのですが、その彼女、前に座っていたおじいさんの頭に、嘔吐してそのまま車内でぶっ倒れてしまいます。そして、ひょんなきっかけで介抱するはめになり、そこから、この彼女との奇妙な縁が続いていく...

全編、笑いがちりばめられていて、楽しい時間を過ごせました。
外国のコメディーだと、その国の文化や背景を知らないと笑えないような作品がありますが、この作品は、日本人(日本文化共有者かな?)なら普遍的に笑えるものばかりでした。
(二人が遊園地で脱走兵の人質になるところは、なぜ、脱走兵が射殺対象になるほどの重罪なのか分らないと、ちょっとつらいかな?とも思いましたが、劇場の中で笑いが止まることはありませんでした。)

映画は、シナリオの出来が重要なんだと痛感しました。
そして、「猟奇的な彼女」というキャラクター、これを生かした脚本、そして面白い映画を作ってしまう韓国の映画産業の力に、「なんで日本ではこういう映画が作れないんだろうか...」と思ってしまいました。

原作とは異なり、映画では、ハッピーエンドになっています。
映画を観て、やはりこの二人は、こうやってハッピーエンドにならなきゃなと誰もが思うでしょう。

渋谷の映画館に観に行ったのですが、ほぼ満員でした。
その劇場は、4階にあり、入場まで階段に並んで待っていました。私のときは、2階まで列が並んでいたのですが、次の回の上映時は、1階まで列が並んでいて、立ち見も出るような状態でした。
入場料を払うだけの価値ありの面白い作品です。
次の休みには、皆さん、この映画を見に行きましょう!

おまけ

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