最近考えていること

公開日:2002年10月21日

■ 北朝鮮の拉致事件について(外務省の対応、その2)

拉致事件が警察当局によって確認されたときの外務省の対応についても、日本人でいることのリスクをひしひしと感じました。
これが、アメリカの国務省やイスラエルの外交当局であったら、あらゆる手段を行使して、拉致被害者の救出に手を尽くしたはずです。

ところで、今回の訪朝に際して、外務省にいる朝鮮半島の専門家、韓国語のスペシャリストとされている人達は、どれほど活用されたのでしょうか?
韓国の駐在日本大使館や領事館には、ノンキャリア(ノンキャリアだからこそか?)の朝鮮半島、韓国語のスペシャリストがいます。
英国からわざわざ、韓国語(朝鮮語)の出来ない「がきの使い」レベルの人間を呼び寄せているところをみると、ノンキャリアの人達は出番がなかったんでしょうね。
朝鮮語が出来なければ、北朝鮮とは外交交渉する資格がないとはいいませんが、外交交渉にあたる人物の周りには、韓国/北朝鮮に精通している人間をキャリア、ノンキャリアに関わらず、がちがちに配置しておかなければと思うのですが、そうではなかったんでしょうね。

日本のパスポートを持って外国にいて、何かあったときに駈け込む先が、日本大使館である不幸を日本人は背負っていかなければならないのかと思うと、つくづく先が思いやられます。

おまけ

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