最近考えていること

公開日:2002年10月20日

■ 北朝鮮の拉致事件について(外務省の対応、その1)

このホームページを始めるにあたり、基本方針として「北朝鮮のおこした事件をとりあげ、非難する」ことをなるべく行わないようにと避けていました。
理由として、そのようなことは私がやらなくても、他にやっている人がたくさんいますし、また、私が特定の事件を非難出来るような立場にもないためです。

しかし、小泉首相の平壌訪問の結果、ようやく、「拉致疑惑」が「拉致事件」となり、いままで知っている人しか知らないことが、世間に広く知れ渡ることとなりました。
公表された事実だけでも、私はかなりのショックを受けました。そこで、今回公表された結果に対して、思ったことを書き連ねてみます。


外務省の対応については、あまりのお粗末さにあきれてしまいました。
たとえば、生存が伝えられていた5人に初めて会った駐英国公使ですが、最初、ニュースで駐英国公使がなんでわざわざ平壌まで行ったのかな?と不思議に思いました。が、本当は、韓国語がぺらぺらの朝鮮半島のスペシャリストで、たまたま人事の関係で英国公使になっている人が、急遽呼び戻されて、小泉首相の平壌行きに同行したのだろうと考えたりもしました。
しかし、実際には、韓国語(朝鮮語)が出来ないわ、手ぶらで行って手ぶらで帰ってくるという「無能」を絵に描いたような人物でした。
写真やビデオを撮れないのなら、背広の下にでも、デジタルレコーダーを仕込んで、音声だけでも記録するぐらいの知恵がないのかな?と、この人ほんとに外交官試験を合格したんかいなとあきれてしまいました。

今回の一連の外務省の対応のまずさ、外交センスの無さを見ていると、日本人として外国に行った際、なにか急変があった際に日本大使館がいかに頼りにならないかを思い、恐くなりました。
もちろん、全ての外交官がそうだとはいいませんし、末端のノンキャリアの人々の努力もわかりますが、システムとしての不具合があり、それをマネジメントする上の連中が腐っているとなれば、抜本的な変革をしないかぎり、不具合の拡大再生産が続くしかなく、その不利益を被るのは日本国民であるという事実が、やりきれません。

民間企業であれば、名門といわれた建設会社、商社であっても、外務省のように腐ったシステムを腐った連中が運営していれば、どんどんと倒産していき、自浄作用が働くのですが、残念ながら外務省はびくともしません。

おまけ

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