最近考えていること

公開日:2002年6月23日

■ 韓国がスペインに勝った日、新大久保の職安通りで

ワールドカップも、ついに終盤に来ています。大会前の予想を覆すことが次々に起こっていています。
フランスやアルゼンチンが予選で敗退するなど思いもよらないことでした。

その中でも、やはり韓国の4強進出がトップに挙げられるでしょう。
まさか、ポルトガル、イタリア、スペインを撃破するとは、かなりの人が思ってもいないことではなかったのではないでしょうか。(イギリスのブックメーカーは、商売あがったりですね。)

職安通りの熱気
さて、テレビでもご覧になった方も多いと思いますが、新大久保のコリアタウンは、その日は曇り空で少々肌寒い天気だったのですが、街自体がなんとも言えない独特な熱気に包まれていました。
午後3時過ぎに、職安通りに到着したのですが、赤いTシャツを着た人があっちこっちにいて、元々韓国人率の高い所なのですが、「ここは、ソウルの鍾路3街か?」と思えるほどの多くの韓国人でいっぱいでした。

入る余地なし
また、とある韓国レストランの駐車場には、大型スクリーンが設置されて臨時の特設会場となっていて、立錐の余地なく、とても入れる状態ではありませんでした。

どこかのお店に入って座りながら中継を見ようと思ったのですが、3時過ぎに行って入れるところなどなく、ぐるぐると歩き回ったあげく、試合が始まってしまい、いったいどうすればいいんだと歩いていたところ、お店の外にテーブルと椅子があり、そのテーブルの上で、お店の人が料理に使う食材を準備しているところがありました。
なんと、その場所からガラス越しにお店の中のテレビが見れるではありませんか。音は聞こえませんが、映像がみれれば構いません。ここで注文して、座ってテレビを見ていいか訊ねるとOKとのこと。
選択肢は他になく、そのお店(の外)でビールを飲みながら中継を見ました。
(ビールを飲みながら、チャプチェを食べていると、時間が経過するごとに、結構な数の人が、私の後で立ったままテレビを見るようになっていきました。)

いたるところから、「テーハンミングク、どどんどどんどん、テーハミンググ、どどんどどんどん」とひっきりなしに声が聞こえてきます。街全体がテーハンミングクという音でこだましあっていました。熱気がさらに増加していきます。
チャンスになると歓声が、ピンチになると悲鳴が、シュートを外すとウォーともワァーともいえる声がひっきりなしです。

大勢の人
PK戦の末、勝った瞬間は、物凄い歓声があがり、職安通り全体が震えた感じでした。
支払いを済ませてお店を後にして、交差点のほうに向かったのですが、人、人、人です。勝利に歓喜する人々です。国籍を越えて、みな勝利を祝っていました。
「あぁ、ここを歩いている韓国の人は、今、自分が韓国人であることに感謝しているんだろうな」と、異邦人のような感覚にとらわれました。

車道にたくさんの人
車道には人が溢れ、警官隊がいくらなにをいってもどうにもならず、私は、しばらくそのまま、無法状態を羨ましくながめていました。

ソウルの市庁舎前広場の擬似体験が出来て面白かったです。
このままいけば、次のドイツにも勝てそうな雰囲気が感じられます。
火曜日の試合が楽しみです。

おまけ

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