最近考えていること

公開日:2000年3月26日

■ 包装紙

先日、ソウルの新村に住んでいる友達のお母さんから、海苔が送られてきました。
韓国旅行のお土産としても人気のある韓国海苔です。
ダンボール箱、一箱を送ってもらいました。
さて、この海苔ですが、梱包を解いて中から出してみると、ロッテ百貨店の包装紙に包まれていました。
わざわざ、明洞にあるロッテ百貨店に行って買って、送ってくれたようです。
その包装紙を見て、ふと、その友達のことを思い出しました。


その友達は、今、アメリカに留学しているためソウルの新村には住んでいません。
しかし、私はソウルに行く度に、その友達の家を訪問して手土産を持って行き、その友達のお母さんと短い時間ですが、自分の近況報告などの話をしています。
以前、手土産として虎屋の羊羹や、老舗のせんべいなどを持っていったときのことです。
老舗の和菓子屋の包装紙というのは、いかにも日本的でなんともいえない味があります。
友達のお母さんは、その包装紙を見ると、「ナモン(←友達の名前です)は、こういう包装紙をきれいに大事にしまっているんですよ。もったいなくて捨てられないっていってね。」とおっしゃいます。
「ええ、そうですね。ナモンさんは、日本のことが大好きですから、こういう日本的な物は捨てられないんでしょうね。」と応えたところ、
「この包装紙を見ていたら、ナモンのことを思い出してしまってね。」とおっしゃり、二人とも、ちょっと、しみじみとした気持ちになりました。

その友達は一年に一度くらいしかソウルに帰って来れないので、和菓子の包装紙を見て、なかなか会えない息子を思い出されたようでした。
ひょんな形で、友達のお母さんの(息子に対する)愛情を垣間見てしまいました。

おまけ

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