最近考えていること

公開日:1999年12月4日

■ 韓国のドイツ料理

9月にソウルに行ったときのことです。
ドイツで韓国料理を食べたことがあり、いつかはその逆を、つまり、ソウルでドイツ料理を食べて見たいと思っていました。
ソウルに住んでいる友達にそのことを話すと、1年位前にソウルでドイツ料理を食べに行ったことがあるので、そこに行ってみようということになりました。

そのレストランの場所は、ルフトハンザ航空を始めとするドイツ系企業がまとまって入っているビルの近くにありました。
しかし、まさに「あった」という過去形でした。
半地下になっている入り口には、かつてそこがドイツ料理レストランであったことを漂わせているだけで、完全閉鎖状態でした。

友達と二人で、せっかく来たのに残念だとがっくりしました。
で、がっくりばかりしていられないので、ドイツ料理が食べられないなら、なにか他のものを食べに行こうと、梨泰院(イーテウォン)に向かいました。
タイ料理はこの前食べたしベトナム料理も行ったしと、迷いつつ、梨泰院の街を歩きながら案内版を見つけて探してみると、なんと、ドイツ料理レストランがあるではないですか。
さっそくそのお店に行きました。

着いてみると、なかなかの店構えです。
中に入ってみると、土曜の夜7時過ぎだというのにお客がいません。
まぁ、いいやと、席に座ってメニューを見ました。
ドイツビールの BECK があったので、飲み物はそれを頼みました。
ビールが来るまでの間に料理を決めようとしたのですが、メニューが、韓国語とドイツ語で書いてあります。
なんのことやらようわからんので、韓国人の友達にメニューを渡すと、ドイツ料理はよく分からないのは一緒だと言われてしまい、二人で悩むことしばし。

勝負せずに安全策をということで、ソーセージの盛り合わせとドイツ風カツレツ(Schweineschnitzel)を注文しました。
ソーセージの盛り合わせについては、説明の必要はないと思います。
ドイツ風カツレツ(Schweineschnitzel)というのは、日本のカツレツといいますか、韓国のとんかつ風といいますか、豚肉に衣を付けて揚げたそっくりの料理なのです。

さて最初に、ソーセージの盛り合わせが運ばれて来ました。
大皿に色々な種類のソーセージがてんこ盛りです。
あまりの量に、いったいこんなにたくさんのソーセージを誰が食べるんだ!?状態です。
食べてみると、これが、なかなかいけるのです。
そして、そうこうするうちに、ドイツ風カツレツが来ました。
これも、大皿に目一杯のカツレツ&ザウアークラウト(Sauerkraut)&フライドポテト&マッシュドポテトです。
こちらも食べてみると、いけるのです。
しかし、いかんせん、量が多すぎます。
おいしいのに食べられません、という悲しき事態です。
「仕方ない、頑張って食べよう!」とチャレンジしたのですが、全部食べきることは出来ませんでした。

さてさて、ご存知の方も多いと思いますが、韓国の飲食店というのは、出てくる料理のボリュームが、日本と比較して多いことはあっても少ないことはありません。
また、ドイツも同様に、レストランで頼むと日本と比較してかなりの量が出て来ます。
食べ過ぎになった後に、このレストランの料理の量が多いのは、ここが韓国だからなのか、ドイツ料理レストランだからなのか、あるいは、その両方だからなのか、答はでませんでした。

すくなくとも言えることは、最低でも4、5人で行って、3、4人分をオーダーしないと食べきれないなということです。

日本に帰って来てから、日本人の友達にこのことを話すと、皆一様に、なにも韓国に行ってドイツ料理を食べてくることはないじゃないかと呆れていました。

おまけ

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