最近考えていること

公開日:1999年10月17日

■ 今は無き国立中央博物館

国立中央博物館の入場券(1) 部屋の掃除をしていたら、机の書類挿しの中から、今はなき国立中央博物館の入場券の半券が出て来ました。
御存知の方も多いと思いますが、日本の植民地時代には、「朝鮮總督府廰舎」として植民地支配の象徴ともいえる建物でした。
1986年からは、国立中央博物館として使われて来たのですが、1996年8月15日から撤去工事が始まり、今となっては、その姿を見ることは出来ません。

国立中央博物館の入場券(2) 建物自体は、本当に素晴らしいものでした。
今、同じものを作ろうとしたら、ものすごい金額がかかるのだろうなと感心したものでした。
壊して撤去するという話を聞いた時、過去の色々なことがあったので、撤去するということに理解は出来るものの、純粋に「もったいない」と思いました。

国立中央博物館の入場券(3) 新村に住んでいる韓国人の友達の家に遊びに行った際に、その友達のお母さんと話をしている時に、この撤去についての話題になりました。
私が、建物自体には罪はないのだから、壊してしまってもったいないというと、友達のお母さんも同様に、「本当にもったいないことをした。壊してしまうだなんて、馬鹿げたことをした。」と憤慨されていました。

国立中央博物館の入場券(4) 韓国人の中にも、撤去前には、賛否両論があったと聞いていたのですが、壊さずにはいられなかったのかなぁと、ちょっと残念に思っています。
歴史的遺産には違いない建物だったので、景福宮の前にあることが問題であったのなら、そのまま建物ごと、違う場所に移動させることが出来たのなら、もしかしたら、取り壊すことはなかったかもしれなかったんだろうなと、実物を見れない今となっては、感慨するしかありません。

おまけ

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