最近考えていること

公開日:1999年9月26日

■ 青瓦台の周辺

ソウルの中心部、景福宮の隣り町に私の友達が住んでいます。
その友達の家に遊びにいった時のことです。
大統領官邸があるところとして有名な青瓦台が、歩いてすぐのところにあるので、行ってみようということになりました。

御存知の方も多いとは思いますが、その昔は警備上の理由で、この青瓦台周辺は、通行が厳しく制限されており、地図にも正確な場所の記載がないというところでした。
しかし、金泳三大統領時代に、民主化とやらで通行規制が緩和されて、正門近くには、記念館のようなものや、お土産物の売店も出来て、ちょっとした観光スポットとなっています。

その友達の家からは、歩いていくしかないほど近いので、ぷらぷらと散歩がてら歩いて行くことにしました。
青瓦台に近づくにつれて、道端に、明らかに警備要員と思われる人がいます。
それも、青瓦台に近づくほどに、等間隔で立っています。
しかも、その警備の人達ですが、皆が皆、似合わない背広を着ています。
「無理矢理に背広を着ています」という体格の人ばかりです。
ん〜、さすがに大統領官邸を警備するだけのことはあるなぁと変に感心しながら、土産物の売店のところに来ました。

売店の風景

売店では、金大中大統領の似顔絵が入ったTシャツやら、ポートレートやらが販売されています。
私は、青瓦台をデザインしたキーホルダーを購入しました。
キーホルダー

記念館のようなところでは、青瓦台の歴史やら、歴代の大統領が、各国政府から寄贈された物を展示していました。

買い物と見学を終えて、ぐるっと回ってから帰ろうとして、大統領官邸と反対方向に歩き始めたら、どうやら、行ってはいけない方向だったらしく、警備の人に、ものすごくソフトで丁寧な言葉で「こちらは、立ち入り出来ません」と追い返されてしまいまいした。
表情もやさしく、目もやさしかったのですが、逆らった瞬間に3秒で、こてんぱに叩きのめされるんだろうなという目に見えない力を感じさせてくれました。
青瓦台正門前
じゃ、ということで、せっかく来たのだから正門の前を通ろうということにして歩いていくと、さすがに、ユニホームを着て自動小銃を持った人達が警備をしていました。

時間があれば、一度、青瓦台を見に行ってみてください。
テッコン道、柔道、剣道、などの格闘技の有段者が、無理矢理のように背広を着て警備しているのをみることが出来ます。
下手に制服を着ているより、こっちのほうが、妙な迫力があります。

で、この友達がいうには、この辺は、制服、私服の警官がうようよいるので、治安がよくて安心だと。
ま、その通りですね。

おまけ

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