最近考えていること

公開日:1999年7月3日

■ 西大門刑務所歴史館

西大門刑務所歴史館の入場券 地下鉄3号線の独立門駅にある西大門刑務所歴史館に行って来ました。
駅の名前からも判るように、独立門がある場所です。
現在は、敷地近辺が整備されており、独立門とともにその当時の歴史を感じさせてくれます。

この西大門刑務所は、1908年に京城監獄として開設されたのが始まりで、1987年に京畿道義旺市に移転するまで、現役として使われていました。
韓国人であれば、植民地時代に西大門刑務所で起きた出来事を知っている(知っていなければならない)歴史的な場所です。

私は、西大門刑務所に行く前は、植民地時代にあった日本人にとっては「負の歴史」のため、ちょっと緊張していました。
地下鉄の駅から外に出て、まず、最初に独立門から見に行きました。
植民地時代の建物に興味がある私にとって、この独立門は、まさに歴史の生き証人で、樹齢千年を超えた大木を目の前にした時と似たような感動を覚えました。
(ソウルに二十数回も行っているのに、今まで、見に来なくてごめんなさいと反省もしました。)

独立門 独立門の石碑 公園内の風景


入り口 さて、独立門から歩いてすぐのところに、西大門刑務所歴史館があります。
その日は、社会科見学の高校生がたくさんいて、結構な人出でした。

入り口で入場券を買って、中に入ります。
入り口を通った敷地内は、撮影禁止で写真を撮ることが出来ませんでした。
実際に中に入ってみると、その当時のままの建物が残されていて、昔は、ここで、悲劇が繰り返されていたのかと思うと、なんとも言えない重さを感じました。
(ドイツのベルリン郊外にあるザクセンハウゼン強制収容所博物館に行ったことがあるのですが、同じような重さを感じたのを思い出しました。)
外から撮った写真 入り口のところは、正門と塀が残っていて、正門脇の通用門を入り口として活用しているのですが、塀は一部しか残っておらず、他のところは、低い柵になっていて、外から中の写真を撮ることは出来ました。

この西大門刑務所歴史館は、ソウル市の中心部にあるので、敷地のすぐ隣は、マンションが立ち並んでいます。
しかし、その昔は、周りにはなにもなかったんだろうなと、在りし日の姿を想像しました。

ソウルに観光ツアーで行く機会があるのなら、ちょっと時間を作って、行ってみてください。
ここでは、日韓の歴史に触れる事が出来ると思います。

おまけ

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