最近考えていること

公開日:1998年10月31日

■ 昔の絵葉書(南大門)

南大門

10月17日の昼過ぎ、ソウルの明洞にある中央郵便局の前を通り過ぎると、中国大使館に続く横道に、いくつものワゴンが並べられて、切手の即売会がおこなわれていました。

12〜3社ほどの業者が、記念切手や昔の紙幣などを販売していました。
その中の一つに、昔の絵葉書を販売しているところがありました。
解放後の古いものかと思って手にとり、よく見てみると、なんと植民地時代のものではありませんか。
その当時のものが、保存状態もよく残っていることにびっくりして、気にいったものを端から買おうと思い、ピックアップを始めました。
絵葉書は、一枚一枚ビニールの袋に入っていました。
何枚かを選択し、一枚いくらなのか、値段を探したのですが、そのビニール袋には[9.-]だとか[12.-]とマジックで書いてあるだけです。
「9ウオンなわけないし、9ドルというのも変だしなぁ」と値段を確認してみると、「9,000ウオンです」とのこと。

10枚買ったら10万ウオンで、約1万円じゃないかと手にした絵葉書を一旦、元に戻しました。
「う〜ん、2枚にするか」と厳選に厳選を重ねて選んだ2枚のなかの1枚がこれです。

植民地時代のソウルに興味がある私にとっては、当時を知ることの出来る貴重な写真です。
タイムマシンが出来ない限り、当時の風景を見る事ができるのは、写真しかありません。

この写真のキャプションとして「洋風大建築の中に伍して、厳然と東洋藝術の精華を誇って立つ、京城八門中の随一..南大門..の麗容[半島の首府=大京城]」と記されています。

じーっと見ていると、タイムスリップをしてしまったかのような錯覚に陥る写真です。


しかし、よくもまぁ、こんなものとソウルで出会えると思っていなかったので、ラッキーな買い物が出来ました。
ただ、惜しむらくは、この絵葉書、9,000ウオンでしたので、何枚もばんばん買うわけには行きませんでした。
まぁ、また、買う機会があれば、次回の訪ソウル時の楽しみということにしました。

おまけ

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