最近考えていること

公開日:1997年9月14日

■ 在北朝鮮日本人妻と在韓国日本人妻

北朝鮮にいる日本人妻と呼ばれている人達の一時帰国が行われることになりました。(正確には、やっと、北朝鮮政府が「しょーがねーから」出国を許可しただけのことですが)
北朝鮮に閉じ込められていた人達が、一時帰国の形ですが、日本に来ることが出来るようになったことは喜ばしいことです。よかった、よかったと思っています。
北朝鮮からの出国を希望している人、全てが日本に来ることが出来ればいいなと思っています。

で、一つ、びっくりしたというか、納得のいかないことがあります。
それは、「なぜ、費用を日本政府が負担するのだろうか?」ということです。
一時帰国が実現出来なかった原因は、北朝鮮政府にあるわけです。
”日本政府が一時帰国を拒んで来た歴史があり、北朝鮮からの要請で、ようやく、一時帰国が実現した”というのであれば、日本政府が費用を負担するのもしかたないかな?とも思いますが、事実は逆です。

  • 北朝鮮からの出国を許可してこなかったのは、北朝鮮政府である。
  • 日本側から、出国許可を要請して、ようやく一時帰国が可能になった。
  • 北朝鮮政府の今までの発表によれば、帰国同胞達は、何一つ不自由なく豊かに暮らして来ていた。(はずである)

だから、日本政府が費用を負担するというのは、なーんか変じゃありませんか?
一時帰国する費用は本人が負担するか、北朝鮮政府が負担すべきものであり、日本政府が負担するというのは、やっぱり違うだろと思うのです。

もし、このまま、日本政府が費用を負担するのであれば、韓国にいる日本人妻達の一時帰国費用も負担しなければ、あまりにも不公平になるのではないでしょうか?
韓国の日本人妻達も、北朝鮮にいる日本人妻たちと同じように、自分達の意志で渡ったはすです。(韓国が日本人を強制連行したとは聞いたことがありません。)
もちろん、北朝鮮政府とは異なり、韓国政府が日本人妻達の出国を禁じているわけもありません。日本に一時帰国出来ない人達の大きな理由は、健康上の問題か、経済的な問題になります。
健康上の問題に関しては、日本政府がどうしようもないのは仕方ないことですが、経済的問題なのであれば、北朝鮮の日本人妻に金を出せるのなら、韓国の日本人妻にも金を出せるはずだと思います。

北朝鮮の日本人妻帰国運動やら、「従軍」慰安婦問題の追求をやっている「職業的」運動家の人達は、なんで、韓国の日本人妻のことに対しては知らんぷりするんですかね?
私が、どーのこーの言ってみても仕方ないことですし、「じゃ、お前、何かしてやれるのか?」なんて言われたら、何もできやしないのですが、北朝鮮のいいようにやられてしまっている現状には、我慢がなりません。

おまけ

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