最近考えていること

公開日:1997年9月7日

■ ドイツの韓国料理屋

今年の8月8日から16日にかけて、ドイツに行って来ました。
中学時代の友人がデュッセルドルフにいるので、会いに行くのを兼ねて、ドイツ国内(主にライン川沿いを中心に)をぶらぶらとして来ました。

その友人が「デュッセルドルフにうまい韓国料理の店があるんで、こっちに来たら一緒に行こう」との提案があり、ドイツで韓国料理を食べる機会は、なかなか無いなと思い、夕食を食べに行って来ました。
お店の名前は、「新羅」といい、デュッセルドルフの旧市街にあります。
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日本を出発する前に、この店について友達と話しをしました。
その友人が言うには、会社の偉いさんと一緒に行って、焼肉をたらふく食べ、ビールを飲んで、この前行った時には、一人日本円にして七千円位だったとのこと。
さすがに、いいお値段するなぁと、ちょっとびびりましたが、それほど贅沢しなければ、まぁ、たいしたことないだろうと(ちょっとだけ)覚悟しました。

デュッセルドルフの旧市街をぶらぶらしながら、そのお店に到着しました。
お店の入り口は、ぱっと見には、しゃれたレストランといった趣きで、韓国料理のイメージではありません。
「いやま、こんなところに、ほんとに韓国料理の店があったよ」と変な感動をしつつ、お店の中に入っていきました。
金曜の夜などは、予約をしないと席の確保が難しいとの話だったのですが、土曜の夕方早い時間に行ったのが幸いしてか、一組しかお客さんがいませんでした。
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中に入ってみると、螺鈿細工の壁飾りが掛っている「ちょっと高いんじゃないのか?」系のお店です。
働いている人は、全員、韓国人でした。
メニューをもらって、何を頼もうか覗いてみると、そのメニューは、

  1. 韓国語
  2. ドイツ語
  3. 日本語語

で書いてあるのです。

友達に聞いてみると、客のほとんどが日本人だというのです。
店の女主人風の人に「日本人がたくさん来るんですか?」と尋ねてみると、たくさんくるとの答。デュッセルドルフに、いかに多くの日本人が住んでいるのかをこんな形で認識することが出来ました。
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さて、そのお店では、私はポックンパップ(焼き飯ですな)を、友達は、焼肉セットを頼みました。(ビールはもちろん、地元デュッセルドルフのアルトです。)
味のほうは、合格点でした。なかなかうまかったです。
さすがにキムチは、ソウルと同じというわけには行きませんでしたが、料理の味付けは、ソウルのものでした。
特に、その友達が注文した焼肉セットの焼肉は、ドイツの牛肉がえらいのか、コックの腕がえらいのか、よく分かりませんが、やわらかくて上品な味付けでした。

私達が食事をしていると、後からぞくぞくとお客さんが入って来たのですが、一組だけ韓国人で、後の残りは全部、日本人でした。
私達が食事を終えて色々と話をしている時に、私達と同じような感じの「地元に住んでいる日本人と日本から来たその友達」が、店の奥に座りました。
見ていると、その「地元に住んでいる日本人」がドイツ語ぺらぺらで、お店の人とドイツ語で話をしているのです。
「韓国料理レストランで、日本人と韓国人がドイツ語で会話」という、普通に生きていたら見れない光景を目にして、「うわ、おもしろい」と感動しました。

場所と地図も記しておきます。ドイツ(デュッセルドルフ)に行く機会があれば、このお店に行って見て下さい。

お店の名刺(表) お店の名刺(裏)

おまけ

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