最近考えていること

公開日:1997年7月27日

■ スイカに塩

夏が来ると思い出すのが、この「スイカに塩」です。

以前、勤務していた会社の韓国の代理店を訪問し、親しくなっていた社員の家を訪問した時の話しです。
夕食をご馳走されて一段落したときに、デザートとしてスイカが出て来ました。
私は、スイカを食べるときには、何もつけずにそのまま食べるほうなので、「日本も韓国もスイカの味は同じだな。」などとわけのわからんことを思いつつ食べていると、自宅に招待してくれたその彼は、彼のお母さんに向かって「砂糖、持って来て」と言うではありませんか。
持って来てもらった砂糖をどうするのかと見ていると、スイカにかけ始めました。

おいおい、韓国では、スイカに砂糖をかけて食べるんかいな、とびっくりして尋ねてみました。
すると、韓国では、そのまま食べる人もいるし、このように砂糖をかけて食べる人もいるとの答が帰って来ました。
で、私が、日本では「スイカには砂糖ではなく塩をかけるんだ」と言うと、今度は、その場にいた韓国人全員が「えー」と驚くこと驚くこと。
私が「日本人の全員が塩をかけるのでありません。私のように、そのまま食べる人もいるし、砂糖をかけて食べる人もいます。しかし、塩をかけて食べるというのは、昔からずーっと続いていることで、珍しいことではありません。」と説明しても、簡単には信じてもらえませんでした。

その彼が言うには、韓国では、何もかけずに食べることや砂糖をかけて食べることは普通のことであるが、塩をかけるというのは、まず無いとのことでした。

植民地時代を経験したお年寄りの中を探せば、まぁ、スイカに塩をかけて食べる人もいるかも知れませんが、スイカに塩というのは、韓国人にとっては一般的なことではないことが、この一件で知ることができました。

この手の細かな習慣の違いというのは、自分自身で体験しないと身に付けるのが難しいことだと、思い出します。

おまけ

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