最近考えていること

公開日:1997年7月12日

■ 常宿(鐘閣荘)

学生時代から利用している常宿が、ソウルの鍾路にあります。
その旅館の名前は、鐘閣荘といいます。

chongga2図1

chongga3図2

・図1:地図
・図2:住所/電話番号

地下鉄1号線の鐘閣駅から歩いて3分位の場所にあります。

ソウルに行き始めた頃は、一泊4万〜5万ウォン位のホテルに宿泊していました。少し慣れてからは、やはり、鍾路にあるYMCAホテルに泊まるようになりました。
しかし、その当時は、数ヶ月毎に訪ソウルしていたので、いかにして宿泊費を安くするのかということが、私の中で問題となっていました。(貧乏学生にとっては、切実なことでした。)
「なんとかせねばならんなぁ」と思いつつ、鍾路の路地に入ったところの食堂に入ろうとした時に、偶然に、この鐘閣荘の前を通りました。
簡単な韓国語会話なら出来るようになっていたこともあり、トラブルが発生してもなんとかなるだろうというかすかな自信があったのですが、いかんせん、その当時の私には、この鐘閣荘があやしげに見えました。
鐘閣荘の入り口
「BUSINESS HOTELって書いてあるけど、ホントに大丈夫なのかよ!?」というのが初印象でした。(入り口の写真を見て下さい。あやしげでしょ?)
しかし、背に腹は代えられません。実地見聞を兼ねて、YMCAをチェックアウトして、最後の夜一泊だけを、この鐘閣荘に泊まってみることにしました。

入り口を入っていくと、ちょっと薄暗くなっていて、階段を上がったところにフロント(受け付けか)がありました。
おばちゃんが一人いて、私が、つたない韓国語で喋り始めると、上手な日本語で答が帰って来ました。一通りの説明を受けて手続きを済ませて、指定された部屋に行きました。
部屋の中に入ってみると、今まで泊まっていたYMCAと大差がなく、「なぁーんだ、似たようなもんだ。」と一安心しました。
(部屋の中の写真を撮ってくるのを忘れました。すみません。)

テレビはある。電話もある。冷暖房完備。蛇口をひねればお湯がでる。冷蔵庫が無いのはYMCAも同じこと。これで、値段が安いのですから言うこと無しでした。
場所も便利なところにあり、近くには安い食堂がいくらでもあり、コンビニもあり、バス停に近いし、地下鉄駅にも近く、私が必要とするものは揃っています。

これ以降、2、3回、他の安ホテルにも泊まったことがあるのですが、結局、最後には、この鐘閣荘に戻ってきてしましました。
探せば、さらに安くて良いところがあるんだとは思いますが、そのためにエネルギーを使ってまで、ホテルを変えなければならない理由がないので、未だに、この鐘閣荘から離れられません。
もちろん、金があれば、それなりにいいところに泊まってみたいという思いもあるのですが、「どーせ夜ねるだけなら、ここで十分だろ」という考えが先に立ち、また、ソウルにいる友達も、ソウルに行くよと連絡すると、いつものあそこに泊まるんだろ?と答が帰ってくるので、なかなか、違うところに泊まることが出来ません。

ホテルのおばちゃんやおじさんに顔を覚えてもらってからは、宿帳に記入を求められることもなくなりましたし、夏休みなど混んでいる時でどこの安ホテルも満杯の時でも、私が行くと何故かしら、「あ、アンドウさん、部屋ありますよ」と部屋が出てくるようになっているので、常宿というものを作っておくのは大切なんだと感じています。

まぁ、弱点と言えば、部屋に冷蔵庫が無い点です。
冬はいいのですが、夏は、冷蔵庫が無いと、ちょっとつらいですね。

おまけ

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