最近考えていること

公開日:1997年5月25日

■ ミスコリア選抜大会と在日韓国人

5月16日〜19日の日程で、久しぶりにソウルに行って来ました。96年の8月に行ってからですので、本当に久しぶりでした。半年以上、ソウルに行かなかったのは、ここ数年なかったことでした。

さて、滞在中の18日にちょうど、ミスコリア選抜大会がありました。
韓国のミスコリア選抜大会は、各地方から上位3名を選出し、全国大会で最終選考する形になっています。(ここまでは、日本とあまり変わりありません。)
日本とちょっと違うのは、上位3名を、1位、2位、3位とするのではなく、「真」「善」「美」とし、上位3名とすることです。

で、17日の深夜、前夜祭と称して各地方選抜のミスコリア候補のプロフィールを紹介するショー形式の番組が放送されました。(選抜大会の中継は、18日です。)
各地方の代表となったミスコリア候補が、一人一人、自己紹介をします。

「ミス大邱「善」 XXXです。」

というふうに、選抜地と、「真」「善」「美」のどれなのかと、自分の名前と、最後に簡単に挨拶をします。
見ていると、韓国の各都市の名前に混じって、「南カリフォルニア」だとか「ワシントン」だとか「豪州」などからの候補がいます。
そうです、韓国国内ばかりではなく、海外にいる韓国人の代表がいるのです。
海外からの代表ですので、見ていると、まともに韓国語が出来ない人もいます。日本人の私が聞いても判るくらいに強烈な英語なまりの韓国語しか喋れない人もいました。
アメリカで生まれて、英語で生活をしていて、本国(韓国)のミスコリアになっても、なんの意味があるのかと思いますが、とにかく、海外同胞の人たちが、たくさん混じっているのです。

しかし、不思議なことに、在日韓国人の候補がいないのです。
「ミス大阪「美」 XXXです。」や「ミス東京「真」 XXXです。」と言う人がいてしかるべきなのですが、一人もいません。
ものすごい「在日韓国人差別」ではないでしょうか?
日本にいる在日韓国人は、全て韓国籍を持っています。(日本に帰化した人は、在日韓国人ではなく、韓国系日本人です。)
韓国語が出来ないのは、「ワシントン」選抜候補と同じですから問題にはなりません。(言葉が出来ないことが問題になるのであれば、海外同胞の候補の大半が失格になります。)
なぜ、本国(韓国)の人たちは、こんな「在日韓国人差別」をするのでしょうか?
一昔前、日本で在日韓国人の差別問題があったときには、本国(韓国)の人たちは、怒っていたはずなのですが...
また、在日韓国人の中には、日本の在日韓国人差別に対して追求をしている人達がいますが、本国(韓国)の「在日韓国人差別」に対しても、断固として追求ののろしを上げるべきではないでしょうか?
そして、日本の各主要都市(政令指定都市)から3名づつを選抜して、総勢約30名位の日本選抜候補を韓国に送り込むくらいの気迫をみせてほしいものです。

もっとも、一番の問題は、在日韓国人の中から、本国(韓国)で行われるミスコリア選抜大会に参加したいという人がどのくらいいるかですね。

それにしても、ミスコリアの候補になってテレビに出ると、なんであんなに化粧を濃くしますかね。すっぴんのほうが、すごいきれいだろうなという人が、何人もいました。

おまけ

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