最近考えていること

公開日:1997年1月16日

■ いまさらながらのストライキ

テレビのニュースで、ソウルのストライキ現場を見た。
なんでも、史上最大の規模だそうである。こうして東京にいることが、いいのかどうか判らんところだが、現場の雰囲気を実感出来ないのが残念だ。
ストライキのデモ隊と戦闘警察との衝突の場面などは、相変わらずの風景である。あの催涙ガスは、味わったことがないと、本当の「つらさ」というか「からさ」は、永遠に分からないはずだ。
(ほんと、あの催涙ガスときたら、日本では、お目にかかれない代物です。)
80年代に、こんなことがあった日には、朝日新聞あたりが「軍事独裁政権が民衆を弾圧」などと、寝ぼけたことを書き立てたところなのでしょうが、さすがに、今はそんなこともなく、時代の変遷を感じます。

にしても、今まで、社員解雇に関する明確な法制度がなかったというのも、まぁ、韓国らしい一面であり、明朝、強行裁決して可決してしまう力技というのも、日本では見られなくなったなぁ、と妙な感心のしかたをしています。
最大規模のストライキということですが、それでも、ちゃんと、国として機能しているわけですから、以前と比べると、韓国の成熟度は、上がって来ているんでしょうね。

こんな時は、別に用があるわけではないのですが、ソウルに行ってみたくなる今日この頃です。

おまけ

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