韓国語のまわりで

公開日:2007年11月19日

■ たった半年で

先月の日曜日に奥さんの韓国人の友達が娘さん二人をつれて我が家に遊びに来ました。
その友達は、ソウルから日本に一年間の予定で研究のために滞在しています。約半年前に東京に来ました。今年小学校四年生と幼稚園年長組の娘さんを連れての来日です。

で、その二人の娘さんですが、当然ながら来日するまで日本語がまったくできなかったそうです。日本語については真っ白な状態だったのですが・・・
初対面で挨拶したところ、返ってきた言葉がまったく普通の日本語なのです。ネイティブスピーカーの発音なのです。
特に上の小学校四年の娘さんが喋る日本語は、日本人の小学生と同じといっていいほどのもので、本当に半年前に初めて日本に来たことが信じられませんでした。

子供の世界で使う語彙の数は、大人のそれと比べて多くはないというものの、半年という短期間で、ネイティブスピーカーの発音を手に入れ、自分の言いたいことを外国語である日本語で自由にいうことが出来てしまう子供の「言語習得」能力は、うらやましい限りでした。

でも、その逆もしかりで、あと半年するとこの二人の娘さんたちは、お母さんと供にソウルに帰ることになります。獲得した日本語を維持する努力をしなければ、あっという間に日本語を忘れてしまうんだろうなと思います。

昔、知り合いの小学生の息子さんが、数年間日本に住んでいてソウルに帰ったとたん、ものの見事にあっさりと日本語を忘れてしまった例を聞き、子供は覚えるのも早いし、忘れるのも早いんだという実例を耳にしたことがありました。

私の場合ここ最近は、覚えるのは遅いは、忘れるのは早いはと、自分の老化を否応に無く自覚することばかりです。
覚えるのが遅ければ、忘れるのも遅くてもいいはずなのに・・・

おまけ

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