韓国語のまわりで

公開日:2000年10月9日

■ 弟の嫁さん

ご存知の方も多いと思いますが、韓国語の親族関係を表す言葉(親族呼称)は、複雑多義に渡っています。
例えば、「祖母」にあたる単語は、自分の父親の「母親」と自分の母親の「母親」で異なっています。
また、自分にお姉さんがいた場合、本人が男の場合はおねえさんを「ヌナ」と呼び、本人が女の場合にはおねえさんを「オンニ」と呼びます。
それから、親の兄弟のことを日本語では、おじさん、おばさんと呼びます。
日本語でも、文字では、伯父、叔父、伯母、叔母と区別していますが、話言葉では二種類です。
しかし、韓国語では、この四つを正確に区別しています。

私の場合、四親等あたりまでは、韓国語であっても区別出来るのですが、さすがに、それ以上のこととなってしまうとなんとも難しくなってきます。
以前、こんなことがありました。

ソウルにある友達の家に遊びに行ったときのことでした。
その友達のお母さんと韓国語で話をしているときに、私の家族の話題になりました。
「弟がこの前、結婚したんですよ。」と話をして、「弟のお嫁さんは・・・」と言おうとしたときに、言葉が詰まってしまいました。
「あ、弟の嫁という単語は、確か言い方があったけど、なんというんだ??」と瞬間的に思考停止してしまったのです。
残念ながら、知らない単語は、いくら考えても出てきません。
しかたがないので、友達のお母さんに、「韓国語で、弟の嫁さんというのは、なんといいますか?」と尋ねてしまいました。
弟の嫁さんのことは、韓国語では「チェスシ」というんですよと教えてもらい話を続けることが出来ました。

今まで、韓国語で「弟の嫁さん」と言わなければならない状況になったことがなかったので、こんなことになってしまいました。
(あとで、辞書を調べてみたら、当然のごとくちゃんと載っていました。)


さて、こんなことがあったんだと、他の友達に話したところ、韓国では、小学校だか中学校の時に、親族呼称のテストがあるとのことでした。
テスト問題になるほど、やはり、韓国人にとっても覚えるのに苦労があるものなんだなと、ちょっと安心しました。

おまけ

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