韓国語のまわりで

公開日:2000年1月10日
追加訂正日:2000年1月18日

■ −(タシ)

バス路線案内を眺めている時のことでした。
ソウルのバスは、東京と同じように、路線毎に番号が割り当てられています。
[8]だとか[103]のようにです。
その中に(どのような場合に「−」を使うのか正確な基準は知らないのですが)、[34-1]や[135-2]のように、−(ハイフン)で表示されているものがあります。
この「−」をどのように韓国語で発音するのかを知らなかった時のことを思い出しました。

その日の夜、友達と食事をし、私は歩いてホテルに、友達はバスに乗って家に帰ることになりました。
バス停まで見送りに行き、バスが来るまで待っている間のことでした。
何番のバスに乗って行くのだとか、あの番号のバスはどこそこに行くのか?など話をしていると、「xxx−1」(何番のバスだか忘れてしまいました)という番号のバスがやって来ました。

「−」の読み方を知らなかった私は、その友達に
「あのバスは、何番?」と質問をしました。
するとその友達は、「ん?なに?」と聞き返して来ます。
その時は、カタコトの韓国語が喋れるようになっていて、その友達とも韓国語で話をしていたので、なぜ私が、バスの番号を読めないのか理解出来なかったようでした。
「あ、いや、数字じゃなくて『−』の発音が判らないんだ。」というと
それは、「タシ」というんだとのこと。

今度は、私が「っえ?」という番でした。
韓国語で「タシ」というのは、“再び”とか“もう一度”という意味で、とっさにはそのニュアンスを理解することが出来ませんでした。
「タシって、“もう一回”のタシ?」と確認すると、そうだとの答えが帰って来ました。
「う〜ん、タシねぇ...」と変な感心をしていると、その友達が乗るバスがやって来ました。

さて、この手の教科書に載っていない言葉というのを征服するのが、なかなか骨が折れます。
(なにせ、教科書に載っていませんからね。)
韓国人であれば誰もが知っていて、しかも生活に密着している言葉というのは、日本に住んでいると会得するのが難しいものであり、このへんを克服することが出来れば、韓国語のステップアップにつながるのでしょう。


これを公開後、読者のかたからメールをいただきました。

「−」は、英語の dash(ダッシュ)のことで。

「もう一回」の綴りは“dasi”で、
「英語の dash」の綴りは“daesi”です。

調べてみると、御指摘の通りでした。
この「韓国語のまわり」では、韓国語にまつわる失敗談も書くことがテーマなのですが、まさか、こんな形で世間様に恥じを公開するとはおもっていませんでした。(泣)
ここ十年近く、ずーっと、間違って覚えていたことに顔が赤面するばかりです。

また、このような間違いがあれば、どしどし御指摘ください。
(もちろん、間違わないように努力します。)
しかし、これじゃあ、韓国語のまわりにもいられませんね。あぁ...

おまけ

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