韓国語のまわりで

公開日:1997年7月27日

■ マクドナルドとメックドゥナルドゥ

韓国人と話しをしている時に、ちょこちょこ困ることと言えば、それは外来語の発音です。
日本語と韓国語の間には、同じ事物を表しているにもかかわらず、発音が似ても似つかないほど乖離している場合があることです。

昔、友達と、テレビ番組のことで話している時「キジュの番組を見たことがあるか?」と質問されました。

その友達は、基礎的会話なら日本語で出来たので、日本語で話しをしていたので、
”キジュ??キジュってなんだぁ??喜寿の番組のことか?でも、いくらなんでも、お年寄りを大切にする韓国と言っても、毎週毎週、喜寿を祝う番組を放送するとも考えにくいしなぁ??”
と頭の中で?マークがぐるぐると飛び回りました。
「キジュ?キジュって何?」と逆に質問をすると
「キジュよ、キジュ。えー、質問を出して、それに答えます。」
「質問をして、それに答える??」
「人が出て来て、質問をします。」
「う〜ん、キジュねぇ...」
としばらくやり取りすること数分。
ようやく「キジュ」というのが「クイズ」ということだと判明しました。

クイズがキジュになったんじゃ、「キジュ」は「クイズ」のことだと知っていなければ、判りませんね。

また、日本語でマクドナルドは、韓国語ではメックドゥナルドゥになってしまいますが、この発音、韓国人にとっては、おかしく聞こえるようで、「メックドゥナルドゥは、日本語ではマクドナルドになります。」というと、ほとんどの人が笑います。

韓国人にしてみれば、メックドゥナルドゥのほうが、英語に近いつもりなのでしょうが、英語を母国語としている人間からみれば、「マクドナルド」も「メックドゥナルドゥ」も両方とも 違うということになるんでしょうね。

外来語の発音が、日本語と韓国語を比較した場合、どちらがより近い(正しい)のかという論争は、そのどちらにも言い分があるのでなんとも言えませんが、これだけは、日本語の方が韓国語よりマシだというものがあります。

韓国語の場合、外来語を表している単語の場合、最後にッシウがつくものがあります。
(アルファベットでいうと"s"をつけて表記すること)
このため、日本語では、「チョコレートが」とか「ディスケットが」と発音しているものが、韓国語になると「チョコレッシ」や「ディスケシ」といった具合に、日本語の「が」に相当する助詞とリエゾンして、Sの音が現れてしまうのです。
韓国語の構造上、原音にはない音になってしまうのです。

この発音を聞くたびに、「おいおい、ディスケシはねーだろ。ディスケットって発音してみろよ」と心の中で思っています。

おまけ

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