韓国語のまわりで

公開日:1996年7月9日

■ お茶飲みなさい

ソウルにいる友人が、韓国のテレビを録画して定期的に送ってくれています。そのビデオに収録されていたドラマを見ていた時のことです。
そのドラマは、仕事のためソウルに赴任した日本人男性と、ソウルで働く韓国人女性が出会い、紆余曲折を経て結ばれるという内容のものでした。

そのドラマの中に登場する日本人男性側の家族は、当然のことながら日本人ということになっており、ドラマの中では、韓国人俳優達が日本語を喋り、韓国語の字幕が現れます。
全員、韓国人ですので、話している日本語は、ごてごての韓国語なまりの日本語です。
まぁ、発音がボロボロなのはしょうがないことなので、そのままドラマを見ていました。
家族が何人かで話していると、その主人公のお姉さんが、お盆にお茶を持って来ました。

そこで、一言、「お茶飲みなさい」と来たもんだから、思わず、ガクッとなってしまいました。そうです、韓国語の言い回しをそのまま直訳して「お茶飲みましょう」のつもりで「お茶飲みなさい」と言っているのです。
そのような場面で「お茶飲みなさい」なんて言う日本人がいるか!!と腹が立つやら、日本語出来る人間がいるんだから、何故ちゃんとチェックしないのかと憤慨するやら、相変わらずだなぁと思いました。

で、自分のことを振り返ってみて、これと同じようなことを自分もやっていないかどうかの半面教師として自戒しなければいかんなと、時々このドラマの場面を思い出しています。

おまけ

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