画質&音質関連情報と書籍のご紹介


書き下ろし/ 音質&画質の読み方、見方

● 本当のコンポ選び
<これだけあるチェックポイント>

 新しい年号の時代に入ったから新企画を始めることにした。
 少し具体的に分かりやすく解説、これを心得にして映像と音に関する機材の性能チェックにひも解いてみようと考えた。
 それをオーディオ機器、ビジュアル機器の主観的なチェック手法とした。主観的なことでは、オーディオ機器で音の良さのチェック、ビジュアル機器で画質の良さのチェックである。
 何が良い音なのか、何が良い画質なのか、一般的にチェックをすればこれがあからさまにできると思うだろう。しかしことはそう単純ではないし、難しいものである。だいたい主観的だから再現性が難しいし、個人的な感覚で左右されることが多くなる。
 それで逃げの一手は、好みの判断、でとなる。そう判断者の好みがストレートに反映するのが主観的である。
 とは言っても優れた判断力が伴えば主観評価も間違えることがないまで高めることができるもの。

 という前提で、本シリーズはまず「オーディオ」機器から始めようと思う。以下、順次オーディオコンポの主観的な評価基準と音の判断を述べてみる。
 これらはオーディオ/ビジュアル専門誌で繰り広げられるものだが、判断基準の背後を表に出すもので、そうそう一般の目に触れることも少ないと考えている。
 ただ主観的評価の裏にはこのような「多くのチェックポイント」で見分けられているということを分かっていただければ良いと思っている。(PJ編集部)


(1)アンプ編
 第1回は「オーディオアンプ」。オーディオコンポの中でもスピーカーと並んで重要なコンポがアンプだ。インテグラル(プリメイン)ものから、セパレートしたものまでスタイルは複数ある。それぞれ目的に応じて選ばれるが、音の要素は違わない。
 それを聴き分けるのが主観的な個人の好みで、それで選ばれ購入される。これは以後のオーディオコンポにすべて当てはまり、ことわらないかぎり同じ基準で音を聴き分けていると受け取ること。

 では、アンプの音を左右する要点、要素などを挙げてみたいと思う。以下が順序も考えずに羅列したそれらの要点、要素である。チェックポイントと称しても良いと思う。
 これで分かるように、非常に多くのチェックポイントが見つかる。それぞれ個別の要点は後ほど述べるが、アンプの設計製造にはメーカーのノウハウがかなり盛り込まれると受け取れる。技術者の経験と技術、それに音を聴き分ける能力がないと購入者を満足させることが難しいことを示している。

 チェックポイントは次のようになるだろう。
 電源部の重要性、電源ケーブルの重要性、電源部の容量、レギュレーターの能力、アースの重要性、AC電源の極性、本体ケースの振動対策、シャーシー基板の振動対策、ケーブルの振動対策、端子の接触能力、端子メッキの効用、接続ケーブルの能力、接点復活材の効用、アクセサリーの効用、各種の振動対策、電源ボックスの効用、回路基板の配置、部品の配置、部品の選択、シャーシーの低重心化、シャーシー内ノイズ対策、アースポイント、放熱対策、そして回路設計。

 このようにアンプ1つとってもコンポとしてまとめるには相当の能力が伴わないと良いものが作れないのだ。アンプを製作する、販売すると言っても簡単に行えるものではない。技術&設計者のノウハウの蓄積、勘所を抑える技術、1つにまとめあげるには手抜きなどまったくできないのである。
 これで出来上がったアンプを聴いて判断し購入に結び付くことになる。

● そして音を聴く
 音を聴いてチェックする、判断する、簡単に言うものの、これが非常に難しい。細かなことを言えば、聴き手の体調も関係してくるし、温度や湿度の環境も影響する。
 それでもあえてチェックする、できると言うのは、音楽を聴くオーディオ機器として、どんな条件でも鑑賞するからである。
 さて、音を聴き分ける主観的なチェックポイントは次のようになるだろう。設計製造から見れば数は多くもないが、かぎりなく客観的に判断するという狙いで挙げると以下のようなど考える。
 Dレンジ/パワー、F特(周波数特性)/音色、ノイズ、LRクロストーク/奥行き感、DF(音のダンピング)、立上がり/立下がり、歪みなど。

 音の聴き分けには聴き込んだソースが欠かせない。新しくも古くもいつもチェックに使っている音楽スース源が必要である。新着ソースを加えることも時流の音も聴いてみたいと考えるから。むろんスピーカー、プレーヤーなど再生機器はできれば固定すること。ここが変わると判断にブレが生じてくる。だから一般的に次々とコンポを取り替えて音のチェックをしても良く分かるものではない。

 先の音を聴く項目で細かく言えば、次のようになる。
  Dレンジ/パワーは、音がダイナミックに聞こえること。アンプパワーが音に反映しそのままの力強い感じで再生すること。実態は瞬間パワーと連続パワー能力の違いだろう。電源のエネルギー供給能力が左右する。測定からみると連続パワーの値がこれに関係する。
 F特/音色は、音が正確な音程、音色で再生するかである。F特とは測定からみると周波数特性である。低い周波数から高い周波数まで測定値がフラット、平坦であることが望ましい。特にアンプにあっては音色など変化させてはつぎにつながるスピーカーにとって扱いにくいものとなる。あくまでアンプはパワー発生器であって欲しいのだ。F特を持つことで音程も変わる。例えば低い音、低音側が盛り上がった特性では音程も下がり、ソフトが持つ音楽性を損ねる。
 ノイズはアンプ内部で加える不必要な雑音である。極力加えることのないよう作るのがアンプの要点だ。ノイズにはさまざまなものがあり、信号系、電源系、外部空中系と外来する。アンプをシールドルームに収納できればほぼ完璧だが、ケーブル系からくるノイズは対応も厄介である。信号ケーブルや電源ケーブルがシールドされた構造になっているのも最低限の対応で、シールド効果と信号、エネルギー伝送で効率良くしたケーブルなどが使用される。これが測定でのS/Nで表れ、この数字が高いものが良質とされる。ノイズで汚れないクリアーな音はこうして評価される。
 LRクロストーク/奥行き感は、ステレオアンプ(2ch)の左右チャンネルのクロストークで判別される。これが良好なら奥行き感も良く表され評価も高くなる。左右2チャンネルで音葉を表現するオーディオではクロストークが少なければ理想的な立体感、つまり奥行き感の表現が可能になる。音が狙い通りに定位される、音楽を収録するときマイクで音を拾って収録するが、そこに音場情報、つまり空間情報〔音場)が混じっており、この情報を不足なく再現するのがステレオ再生目的である。アンプ内部でチャンネル間のクロストークがあると空間情報が捻じ曲げられたり消されたりする。
 DFは、アンプがドライブするスピーカーとの組み合わせで決まり、スピーカーの佇まいに関係している。DF値が大きいことが望まれる。DF値とはスピーカーインピーダンスとアンプ出力インピーダンスの比で、例えば8Ωのスピーカーならそれより小さな出力インピーダンスであることが必要である。半導体アンプは出力インピーダンスが非常に低く、DF値も大変優れている。真空管アンプは出力トランスを使用しているものが大半で、これでDFが決まるが総じてDF値は低くなる。そのため真空管アンプ時代はダンピングも緩やかで音が柔らかいなどと表現されている。一般的にスピーカーの制動が緩いため付帯音も多くなる。
 立ち上がり/立つ下がりは、DFとも絡んでくる。スピーカー駆動で制動がきけば付帯音も少ないから音の上がり下がり時に余分な音が消え、立ち上がりも立ち下がりも良く聴こえる。このDFが良好な状況の中でアンプパワーが供給されれば音楽鑑賞に適した環境が作れる。このところは主観的な面が大きく、大きな音を再生し、その音の振る舞いを聴き分ける。そのためにはスピーカーのドライブ能力に優れたパワーを持ったアンプ、DF条件の良いアンプとスピーカーの環境が必要である。そしてこの要素が良いアンプが評価される。
 歪みは、ノイズ、F特とも絡むが、音が歪むとは測定では音の信号が入出力で一対一にならない状況のことである。アンプ内部のいろいろな要素が絡んでおり、増幅(アンプ)動作のなかで信号波形が歪められ生じる。十分に設計された回路、基板への作り込み、使用部品の選択などで賄われる。扱う信号の大きさ、電流の大きさ、部品選択能力など、ノウハウと技術力が必要なところである。 (2020/1/7)


(1-2)アンプ編
 ここからは各項目を整理して考えてみることにした。
 大まかに分けると、匡体系、電源系、部品&回路系、接点系となるだろうか。
 まず匡体系、これはシャーシー(外観を含む)にまつわるもの。
 項目を選別すると次のようになる。
・シャーシー(ケース)の低重心化、シャーシー内ノイズ対策、アースポイント、回路設計、回路基板の配置、各種の振動対策、部品の配置、部品の選択、放熱対策、本体ケースの振動対策、ケーブルの振動対策、など。

 アンプの基本構想ができあがり、目的のアンプ(インテグラルアンプ)が創造できればシャーシー&ケースなどのサイズも決まるだろう。それを元にアンプ回路&基板、その配置、電源サイズ&容量、入出力部など、必然的に様子が見えてくる。
 これを具体化しつつ1つのシャーシーに納めるとアンプが出来上がる。要するにアンプそのものが誕生する。そこで音質を詰めるわけだが、その時にチェック項目として出てくるのがこのような項目である。
 アンプはいろいろな部品の集合体で、そこでは複雑な要素が絡んで音質を左右する。大きく見たのがこの項目で、シャーシーの構造を仕上がりから、回路と基板設計、部品の選択と配置、放熱設計、そして振動対策、配線の振動対策などになる。
 ここで挙げた項目ではまだ不十分かも知れないが、これだけでも音質が変化(変わる)と想像していい。音質を左右するものの大きくは、ノイズと振動、そして部品と、それらへの相互の影響である。それに熱を持つアンプでは放熱性能も大きな影響を持つ。
 扱う信号レベルが小さなものから、大きなものまであり、エネルギーも小さいものから大きなものとあり、それらが複雑かつ1つの同じシャーソー内に納まるアンプだから、非常に困難な設計ノウハウが必要だし、比較試聴できる設備も耳も欠かせない。そして、行き交う信号が干渉することも忘れてはならない。
 こうした要点を詰めて作られたアンプには、開発者の個性も好みも反映しやすいと言われれば納得もするだろう。十分な知識の中でポリシーを持って詰め込めば当たり前のように個性が反映するものだから。

 試聴ではこの項目を念頭に聴き分ける必要がある。それこそ小さなネジ1本の組み付けで音は変わるもので、量産されたアンプでも1つとして同じ音が得られる保証はない。要は非常にデリケートな状態で出来上がっているのがアンプ(他のコンポも)ということ。オーディオの楽しみはこうした丁寧な扱いで鑑賞しないといけないものだと認識してほしいと思う。
 ちなみにアンプを使用する注意点はこうした項目を疎かにしないことである。特に外部からノイズを持ち込む設置方法(振動が伝わる、傾いて置く、放熱が悪い環境)をやらないこと。

 そして電源系、部品&回路系だ。
 その項目を選別すると次のようになる。
・電源部の重要性、電源ケーブルの重要性、電源容量、レギュレーターの能力、AC電源の極性、など。

 電源部はこのような項目になる。アンプの音質に影響する大きな箇所がここで、かなり敏感に反映するから要注意である。アンプの仕事は増幅すること。入れられた小さな音の信号をスピーカーをドライブできる大きな信号に変換するのだ。そこで必要なのがエネルギーで供給する元が電源部になる。
 家庭のACコンセントにアンプの電源コードをつなぎ、アンプの電源スイッチを押せばスピーカーから音が得られるが、音を取り出すためのエネルギーが電源で供給される。目的の音の大きさを得るにはそれなりのアンプパワー(出力)、それに見合った電源容量が必要である。

 それに伴いこの容量を決め、レギュレーター性能を決め、かつ部品の選択が行われる。内部配線ケーブルも供給容量に見合ったものとしないといけないし、外へ出ている電源ケーブルの容量も必要十分なものがいる。当然、シャーシーへの影響も考慮すればAC電源ケーブルでも極性(±)を判別し間違えないことも必要である。
 これらを丁寧に作り上げれば狙いどおりの音が得られるが、試聴もこうした要素を考えて行うこと。

 そして接点系だ。
 その項目を選別すると次のようになる。
・端子の接触能力、端子メッキの効用、接続ケーブルの能力、アクセサリーの効用、接点復活材、電源ボックス、などである。

 アンプの信号入出力と電源部へ拘わるのが接点系である。音楽ソースであるソフトから信号は主にケーブルを接続して送られる(無線も増えているが)。その他、電源ケーブルがつながるが、こちらはエネルギー供給が目的。この間に介在するのが各接点、信号系では入出力端子、電源系では電源コンセントなど。
 これらの各接点の状況が音質を左右する。信号系の接点は微妙な信号のためかなりシビアな扱いを必要とする。経年変化という接点の汚れは定期的に綺麗にする必要があるし、ノイズが飛び込まないような注意もいる。その接点に金メッキ、クロムメッキとか工夫がなされるのは音質劣化を防ぐため。アクセサリーで接点復活材、クリーン材などが用意されているのも劣化を防ぐ狙いである。効用はあるもので年に1回程度は使用して綺麗に保つのもよいだろう。
 こうした接続用ケーブルに、アクセサリーとしていろいろなものが用意されるが、アンプに付属するケーブルを交換することで音質アップを図る狙いがある。中でも電源ケーブルの交換はエネルギー感に影響し、信号ケーブルの交換はノイズや音のクリーンさに影響することが多いとされる。いずれにしても使用する部品を交換すればバランスが変わることから必ず音質は変化する。これを向上したとみるか下がったとみるかは個人の判断に委ねられる。なお、外部に電源ボックスを用意するのは、電源から入るノイズを抑える狙いと、エネルギー供給能力を高める狙いがある。これまた入れることで音質は変わる。
(2020/1/10)


  ※ スピーカー編
  ※ アナログプレーヤー編
  ※ CDプレーヤー編
  ※ ヘッドフォン編
  ※ アクセサリー編
  ※ テレビ編
  ※ プロジェクター編




※ 書籍のご案内

●「4Kプロジェクター、4Kテレビ」ここが凄い、ここが悪い

 「4Kプロジェクター、4Kテレビ」ここが凄い、ここが悪い、を発売。  4Kプロジェクター、4Kテレビが人気です。それに伴い情報への関心も高まっております。本書は先行した「4Kテレビが求める新映像美」の第2弾です。より具体的な4Kモデルの実用的な評価と、新しい4Kシステムの情報を掲載しました。4Kプロジェクター&4Kテレビ時代、これにどう向き合うか、どう付き合うか、いつ購入するか、などの手助けになるよう心掛けて編集した専門書です。
 体裁は、横組み、約60ページです。

 ●電書(booklive)で試し読み!!

●本書の内容


目 次
●4Kプロジェクター&テレビを同一条件でチェック
  <4モデルを直接比較する>
   ・SONY VPL-VW500ES
   ・JVC KENWOOD DLA-X700R
   ・PANASONIC TH-50AX800F
   ・SONY KD-49X8500B
●本誌厳選モデルを実用チェック
  ソニー VPL-VW500ES
   4K画質に基準を求める4Kホームシアタープロジェクター
  JVCケンウッド DLA-X700R
   コントラスト優位でナチュラル画質が特徴な4Kホームシアタープロジェクター
  パナソニック TH-50AX800F
   色鮮やかと力強い画質で個性を見せる4K液晶テレビ
  ソニー KD-49X8500B
   液晶テレビで4Kを身近にする狙いの良質モデル
  シャープの4Kレコーダーを使用する
   4Kシステムの入力ソースに最適な4Kレコーダー&チューナー
  クリプトンのアクセサリーを4Kディスプレイに適用する
   4Kプロジェクター&4Kテレビはアクセサリーを活用し画質向上を図ろう
●開発現場の声
  4Kプロジェクター、4Kテレビはどのように開発する?
 ・質問回答/パナソニック、ソニー、JVCケンウッド他
●4Kソフト制作ツール
  4K映像の監視用モニターの世界
●4Kプロジェクターで大画面
  4Kプロジェクターによる大型映像の世界
●4Kコンテンツは自作で手に入れる
  4Kビデオカメラでマイビデオ作品を作リ上げる
●4Kコンテンツは4Kチューナー&BDレコーダーから
  CS放送を4Kチューナーで受ける、BDソフトをアップコンで4Kにほか
●4Kの普及から、さらなる本格的な高画質へと向かうために
  本当のこと、本物を提供すること、その時期に入った
●NHK技研開発にみる4K&次世代映像技術
  放送とコンテンツ側からのアプローチ/4K&次世代映像の取り組み
●スクリーンは画質を決める生命線、適切な選択が欠かせない
●奥付

◆ご購入は。
 「4Kプロジェクター、4Kテレビ」ここが凄い、ここが悪い、は電子書籍です(印刷本はオンデマンド対応、1980円+送料160円)。
 ご購入は各電子書籍販売店でお願いいたします。



●「4Kテレビが求める新映像美」

 4Kテレビが次世代テレビとして登場しました。本書は、本質を解説した貴重な書籍です。何を目指して4Kテレビが製品化されようとしているのか、4Kテレビ時代とするにはどうすれば良いか、そもそも4Kテレビ時代ってやってくるのか、3Dや8Kテレビとの関連性はどうなのか、などなどいろいろな疑問を整理して分かりやすく解説した書籍です。
 本の体裁は、縦組み、約60ページです。

●本書の内容


目 次
●パート1:4Kテレビとハイビジョンはこんな関係にある
 ・4K化の狙い
 ・精細化
 ・3Hとの関係
 ・3Dとの整合性
 ・8Kとの整合性
●パート2:4Kテレビを構成するアイテムをみる
 ・ソース対ディスプレイ
 ・ディスプレイ
●パート3:4Kソースにはどんなものがあるか
 ・放送
 ・ネット
(付記)
 ◎4Kシアター
  ・DLP
  ・LCOS
 ◎4Kモニター
  ・ソニー、アストロデザインなど
●パート4:4Kパネルの種類と、その対応
 ・LCD
 ・PDP
 ・DLP
 ・LCOS
 ・OLED(有機EL)
●パート5:4Kビデオカメラも家庭用に有望視される
 ◎ビデオカメラ
  ・ソニー
  ・JVCケンウッド
  ・GoPro
 ◎コーデック
  ・HEVC
  ・XAVC
●パート6:市販&市販が見込まれている代表的な4Kテレビ
 ◎4Kテレビ
  ・シャープ
  ・東芝
  ・ソニー
 ◎4Kプロジェクター
  ・ソニー
  ・JVCケンウッド
 ◎試作・有機ELモデル
●パート7:4Kを普及させるために乗り越えること
●奥付

◆ご購入は。
 「4Kテレビが求める新映像美」は電子書籍です(印刷本はオンデマンド対応、1480円+送料160円)。
 ご購入は各電子書籍販売店でお願いいたします。



●「画質の世紀」

 「画質の世紀」
 ディスプレイ、プロジェクター、DVDレコーダー/プレーヤー、などの画質チェックの経験を生かした貴重な書籍です。
 なお、「改訂版」を電子書籍で発売しております。(定価980円、印刷本はオンデマンドで対応、2580円+送料160円)。
 薄型テレビを始めプロジェクターなど、映像機器の、「画質の見方」を初めて解説した書籍です。内容は読み物風に分りやすく解説するように努めています。目次のように「画質の見る目が養われます」。
 特に心掛けているのは、画質の言葉に難しいものを使わず、易しい表現にすること、そして技術用語を少なくして、読めば「画質」という捉え方が分かることです。

 本の体裁は、
 A5版(教科書サイズ)、縦組み、総ページ160プラスです。

●本書の内容

目 次
<カラー口絵>
●カラー実画面による画質の見方
●実モデルによる画質表現の違いをみる
●付録/ディスプレイテストシート

<本文>
●はじめに
●第1章:画質とは
 画質は感性に訴える手段である
 画質を作ることは命を吹き込むこと
 画質を知らなくてはディスプレイは作れない
 画質作りで心掛けるのは日常性、特殊な画質では好まれない
 画質は見慣れた色合い、質感こそがベスト
●第2章:画質の基本は3つ
 解像度(水平、垂直)、鮮鋭度の高いものを好む方が多い
 画面のノイズ(S/N)、滑らかな画質こそ質感を高める
 色合い(色バランス)
●第3章:鮮鋭度を高めるには
 回路(アンプ)性能とディスプレイ性能で決まる
 回路(アンプ)の性能はまず周波数特性
 回路(アンプ)性能とノイズレベル(S/N)
●第4章:ディスプレイ性能はまず信号特性
 精細度な性能とは
 ガンマ特性(ガンマとは入出力特性のこと)
 アパコンの作り込み(シュート加工)など
 ノイズ性能(MPEG系、固定画素パネルのノイズ、擬似輪郭、誤差拡散など)
 回路設計を正しく行う
  部品の選択
  デジタル系のノイズ対策を
  シールド対策、など(電波の飛び込み)
●第5章:色の再現
 日常性に沿った色に敏感
 大画面こそ自然な色合いに
 鮮やかな色合いは飽きられる
 深みのある色は情報量に左右される
●第6章:色再生を良くするには
 RGBの3原色のバラツキを抑える
 蛍光体を選択する(カラーフィルター、LEDバックライトなど)
 再現範囲の拡大
 ブラックバランス、ホワイトバランス
 色ずれをなくす(レジストレーション、3板式、単板式)
 適切なコントラスト設計
 ユニフォミティーの改善(ホワイト/ブラック)カラーマネージメント
●第7章:画質チェックの勘所
 見慣れたソフトの活用
 高画質ソフトの活用、低画質ソフトの活用
 BSデジタル、地上デジタル、ハイビジョン画質の特徴
 静止画、動画によるチェック
 解像感、ノイズ感、色合いの見極め
 奥義はガンマ特性とアパコンの見極め、それに信号レベル
 物指しが持てれば卒業だ
●第8章:実用に即した画質論
 フラット(薄型)テレビの画質(PDP、LCDテレビ、FED、有機ELなど)
 プロジェクターの画質(液晶、DLP、LCOSなど、参考CRT)
 ホームシアターに欠かせない画質(ホームシアター論)
  数年前にもあったホームシアターブーム
   コントラストの目標は、まず「300:1」に
  ふたたび、コントラスト論
   このコントラスト差が、おもしろい
  ノイズはシアター鑑賞の障害となる
  ノイズ対策、その2
  リアル表示を由とする
  プラズマは脱プラズマ画質を目指したい
  ノイズ対策、その3
  驚異の低輝度化プロジェクターの登場
  光の有効利用を、信号レベルの90%の提案
  高精細化が急務だが、しかし
  スクリーンとガンマ特性
  スクリーンとガンマ特性(その2、実験)
  絶対黒を手にする条件作りと試み
●第9章:<実例>
 画面による画質の捉え方
 画面例からの読み取り方
 ブラウン管モニターの究極を目指したモデル
●索引
●奥付

◆ご購入と、申し込みのご案内。
   本代 1,500円に、送料160円を加えた合計、1,660円を、
   郵便振替の場合は、口座番号00100-3-769437 (有)エーブイシー へ、
   銀行振り込みの場合は、みずほ銀行 神田支店 普通(有)エーブイシー No 1634324 へ、
   (銀行口座で振り込まれた方はFAXで振込用紙コピーと、お名前、住所などをお知らせください)、
   法人関係でなくてもメールでのご注文を受け付けています。
   その場合は、請求書を同封し発送いたしますので、到着後に精算してください。



 (有)エーブイシー 〒362-0013 埼玉県上尾市上尾村1352-5
    Tel 048-776-7580 fax 048-772-0861


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