環境ビジネスの重要性

 20世紀における人間の経済活動と資源消費の増大は、地球の歴史上に例をみないものである。この100年間に人口は3倍に、経済規模は20倍に、化石燃料の使用量は10倍に増えた。さらに、来世紀半ばには、現在の15兆ドルの世界経済が5倍に拡大すると予測されている。
 こうした経済活動の拡大が、環境を地域あるいは地球規模で変容させつつあり、これが環境への配慮を組み入れる新しいシステムや技術が導入されない場合、地球の環境資源は限界を超え、世界経済社会そのものが行き詰まるであろうと考えられる。つまり、大量生産、大量消費の社会から循環型社会へのシフトを早急にすることが重要であることは明白である。


日本における環境ビジネスの将来性

 環境ビジネスの市場規模の予測は、産業構造審議会による試算によると1990年に6兆円の規模に対して、2000年には23兆円、2010年には35兆円の市場規模になると推測している。特に、循環型社会へのシフトに必要な廃棄物処理・リサイクル関連のビジネスの分野の拡大が環境庁と産業構造審議会による試算で明らかになっている。


環境ビジネスの特徴

  1. 財やサ−ビス購入の動機が利便性でなく安全性に置かれており、各種規制や法律によってマ−ケットが拡大する。
  2. ハ−ド機器からソフトまで、分野が広く、大手企業から中小企業まで参入企業も多岐にわたる。
  3. マ−ケット規模が大きい分野は大企業が、小さい分野はベンチャ−企業が参入している。しかし最近では、独自技術を有するベンチャ−企業が大企業と組み事業化を進めるケ−スもある。
  4. ビジネスチャンスが大きい反面、開発費用や設備費用が嵩み、マ−ケットの動向が不透明でリスクが大きい。


環境ビジネス市場の成長のカギ

 環境ビジネスの成長は、基本的には環境規制の動向、新技術の開発・斬新なアイデアがカギを握っていると言っても過言でない。環境規制については国内及び国際情勢からして、強化されることはあっても緩和されることはない。また、環境ビジネスに対する各種助成制度の充実もあり、成長が十分見込める。
 また、国内マ−ケットの有望性は言うまでもないが、海外のマ−ケットはそれ以上に高い成長が見込める。日本の環境技術は世界的にも高い評価を受けており、先進国はもちろん東欧やアジアなど環境対策が後回しにされている国々においても、環境問題への取り組みが本格化すれば、将来的には大きな需要が見込める。


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